金魚飼育に必要なものを全て専門店で揃えるのが一番良いのでしょうが、100均ショップで揃えられるものがあれば大いに活用すべきですよね。
100均で手に入る虫かごなども金魚を飼う水槽としては十分役立つとは思いますが、やはり本格的に飼育を経験するためにも水槽は基本的には専門店で購入して始めるのがおすすめです。
あくまで100均は消耗品レベルに止めておかれることをおすすめします。
1 金魚飼育に必要なもの
金魚を飼育するために必要なことは金魚という魚について最低限の知識が必要です。そして金魚を飼育するための揃えなければならない道具と最低限の飼育に対する心構えです。
では一つずつ詳しく解説していきます。
そもそも金魚とはどんな魚
淡水魚である金魚は自然界には存在しない魚です。人間が人為的に交配を繰り返し品種改良して生み出した観賞魚なのです。従って自然界においては弱い性質を持った魚かもしれません。
金魚には100種類以上の様々な品種があります。現在日本で飼育されているものは30種あまりで、それぞれは体型、ヒレの形、色などの特徴によって分類されています。
詳しくは「Wikipedia:金魚の品種の一覧」を参考にしてください。
金魚飼育に必要なアイテム
では金魚を飼育するさいに必要となるアイテムはと言えば、水槽、飼育水、餌と簡単に言えます。
その前に自宅の屋内で飼育する場合を想定すればその場所もとても大切です。
日当たりの良いところ、水換えなどの飼育管理の便利な場所、そして家族の目に止まりやすいところなどと言った条件が考えられます。よく考えて位置を決める必要があります。
では飼育に必要なアイテムを解説していきましょう。
・水槽
金魚水槽は100均で売っているような昆虫飼育に使うようなプラスチックのケースでも十分に使用可能ですが、これから金魚の飼育を学ぶにはしっかりとした強度と耐久性のあるガラス水槽を消耗品ではなく備品として購入することをおすすめします。
それは後々の換水、給餌、掃除などの飼育に最も作業効率が良く、鑑賞するのに最適な大きさだと考えるからです。
・飼育水
飼育水は一般家庭にある水道水では殺菌用の塩素が含有しているため使えません。
もちろん水道水で飼育してもすぐに死んでしまうことはありませんが、カルキ抜き(中和)の手間を惜しまないようにしてください。
そして水槽の中には水草などの緑が飼育水の安定と見栄えからも金魚が身を寄せるところという考えにも考えると良いかと思います。
・餌
そしてこの餌も100均でも売っていますが、いつも同じ品質でいつも安定して給餌ができるように専門店から餌を購入することをおすすめします。
100均では品切れや、商品の変更などがあって金魚の飼育にはあまりおすすめできません。
飼育に対する心構え
飼育に対する心構えは特段伝えておく必要はないと思いますが、ただ一つ大切なことは冒頭も言ったように金魚は自然界には存在しない種類の魚であることから自然界に放流することは厳禁です。この点十分に心得ていて欲しいと思います。
そして飼育に最も大切なことはしっかりとした観察です。
初心者は初心者の目で、慣れてくれば慣れた経験の目でしっかりと観察してください。観察とは魚の状態と感じ取り、日誌に毎日記録することです。
記録することである時、突然起こる異常に気がつくというものなのです。この記録に基づいた観察がなければ異常に気がつかず、朝目覚めたら金魚がお腹を出して浮いていたと言ったことにもなりかねません。
2,100均で揃えるなら消耗品
前章でも述べましたが飼育するためのアイテムで100均で揃えられるものと言えばかなりのものが揃えられます。代用品としても考えれば、ほとんど全てのアイテムが揃えられるのではないでしょうか、でも私は備品的な道具はやはり専門で揃えることをおすすめしましす。
100均で購入するとすれば一部の消耗品ということになります。でもかなり強い味方のアイテムが揃います。特に飼育管理に必要なものはしっかりと揃いますのでこれから紹介していきます。
エアーチューブ
サイホンの原理を活用すれば水槽内の底にたまった残餌やフンなどの汚物を取り除くことができます。サイホンの直径で水を吸い込む力が異なりますから径の異なるチューブを複数持っていると役に立ちます。
掃除に先に重りを付けておけば作業の能率が上がります。
金魚タモ
この金魚タモも飼育管理にはとても重宝するアイテムです。金魚をすくうのはもちろん、掃除用にもいろいろな局面で使えますので、金魚用、掃除用など用途別に揃えておくと良いでしょう。
水槽用水温計
この水槽用の水温計は説明は不要かと思いますが、毎日のデータを観察記録に記録して管理していきましょう。
二つあれば表面水温、底面水温とか奥と手前と言った水温比較も記録できます。
筆記用具
100均で揃えられるもっと大切なアイテムは何と言っても筆記用具です。
これから金魚の飼育を始めるにあたって、このノートの集積が金魚飼育の財産となっていくことと思います。
どうしてもおろそかになってしまう飼育管理の記録はとても大切なことだと改めてここでも言っておきたいと思います。
その他
エアーストーン、カルキ抜き、底砂、金魚の餌、水草など多くのアイテムが100均で揃います。
もちろん100均で揃うものがあればそれで十分利用価値はあると思います。是非活用していただければ良いと思います。でも100均では消耗品だけとのこだわりもあって良いかと私は考えます。
3 飼育管理アイテムは新しいものを
飼育管理に必要な道具は消耗品です。そしていつも金魚水槽の中に入れて作業をするものです。洗浄・乾燥などの配慮を忘れないようにしましょう。
それから複数の水槽がある場合には水槽ごとに管理アイテムは別にしておくのも魚の飼育管理上大切な配慮です。
特段、何も問題がない時には必要のないことなのですが、もし万が一魚のへい死などがあった場合には慎重な配慮が必要です。金魚にも金魚特有の病気があります。また感染症の場合も想定されますので、慎重な配慮が必要となります。
そしてこのようなへい死や弱った魚の対応に使用するアイテムは事後の消毒が必要です。
こうした小まめな配慮が飼い主の飼育技術の向上につながります。
この小まめな配慮というのは何を隠そう、金魚など魚に対する愛情に繋がるものなのです。
どうぞ100均アイテムも上手に活用して楽しい金魚との暮らしをエンジョイしましょう。
4 まとめ
金魚飼育に必要なものについて詳しくこの記事で解説してきました。100均で揃うアイテムも上手に活用して飼育管理技術の向上を図って欲しいと思います。
金魚はいつも水の中にいます。そしてモノを言いません。飼い主の目の届かないところでどんなメッセージが隠れているかしれません。
金魚は元気に餌を食べ、排泄して私たちの目を楽しませてくれます。そして金魚を包み込む飼育水には目に見えないバクテリアやプランクトンが存在する自然のサイクルがうまく回っているエリアなのです。 ひとたび、このサイクルのバランスが崩れればその影響は金魚の活動に現れます。そのわずかな変化をいち早く見つけるのは飼い主の目です。この目は長い経験に裏付けされた技術なのかもしれません。 でも毎日観察して自分の言葉で観察日誌を付けておけば変化にいち早く気づくことができます。
どうぞ、飼育は観察そして記録!と私からのメッセージをお伝えしてこの記事は以上とさせていただきます。
最後までお付き合いいただき心から感謝していますありがとうございます。
なお以下の記事も興味深い内容となっていますのでご一読いただければ幸いです。
けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。
私の現役時代は魚類の試験研究現場で長年勤め、魚の生き死について色々なケースを見てまいりました。読者の皆様に参考になる情報を提供できると思います。