淡水魚を飼ってみよう(おすすめ熱帯魚)【基本的な飼育方法】

暮らしの中で生き物を飼育するという癒しを求める人が多くなっている昨今、自宅のお部屋におけるアクアリウムのニーズも高くなっています。

この記事では淡水魚の飼育をテーマに比較的飼育の優しい熱帯魚についてそのおすすめする魚種、そして是非マスターして欲しい淡水魚の飼育方法について詳しく解説していきます。

私は現役時代、長く淡水魚や海水魚の稚魚飼育を業務とする研究所で勤め、責任ある立場にあった経験から単なる愛玩趣味に止まらず、飼い主の心も癒される熱帯魚の飼育方法や観察方法について知っていて欲しい基本的なポイントを伝えていけたらと思ってます。

特にこれから熱帯魚の飼育を始めようと考えていらっしゃる方には是非参考にして欲しいです。

そして、この記事で紹介する飼育の技術的なポイントを会得されて充実した生活空間と心の癒しを築いていかれることを願っています。。

いしはら
こんにちは!

けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。

私の現役時代の仕事は魚類の試験研究現場で長年勤め、魚の生き死について色々なケースを見てまいりました。読者の皆様に参考になる情報を提供できると思います。

1. 淡水魚を飼ってみよう(おすすめ熱帯魚)

誰にでもできる淡水魚の飼育はそんなに難しいものではありません。

まずは、季節を問わず比較的リーズナブルに入手できる淡水熱帯魚の入門種を紹介していきましょう。

1-1. ネオンテトラ

ネオンテトラは古くから観賞魚として人気が高く小さな水槽で飼育できる入門種です。

飼育水温は25℃、寿命は2〜3年

主にアマゾン川流域に生息する体長3cm程度の小型魚で頭から尾びれ近くまで鮮やかな青のラインが特徴的で腹びれから尾びれの付け根あたりまで赤いラインが入っています。

改良品種としてダイヤモンドネオンテトラ、ニューゴールデンネオンテトラ、ニューレッドゴールデンテトラなどがあります。

1-2. グッピー

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グッピーは卵胎生をおこなう小型の胎生メダカ類で体長5cmで雄の方が雌よりも色鮮やかできれいです。

適性飼育水温は25℃で寿命は1年

古くから淡水熱帯魚として人気があり、飼育も非常に優しく入門種としては相応しいです。

熱帯魚はグッピーに始まりグッピーに終わると言われるほど、系統を維持して繁殖を続けるのはなかなか難しいものです。

1-3. コリドラスパンダ

コリドラスパンダは熱帯魚の中でも比較的種類の多いナマズの仲間です。

本来南アメリカのぺルーの河川流域で生息する名前通り白い体に目の周りが黒くなっている可愛らしい5cmくらいの熱帯魚です。飼育水温は25℃平均的な寿命は3〜5年ですが、しっかりと飼育すれば体も大きくなり存在感が増します。

1-4. ミックスプラティー

ミックスプラティーは別名ムーンフィッシュと言われ、体長5cm程度でグッピーと同様に古くから愛玩されている卵胎生メダカの一種です。

飼育適性水温は26℃、寿命は自然界では1年、飼い方次第で3年

元々は尾びれの付け根に三日月状の模様があることからムーンフィッシュと呼ばれていました。

飼育も容易で愛嬌のある姿もあって熱帯魚の入門種として親しまれてきました。

1-5. メダカ

淡水魚の飼育入門として外せないのがメダカ!

温度耐性は4〜30℃、耐塩性もあるためとても丈夫で入手費用に飼育費用も安価で淡水魚飼育を経験するには好都合な種類です。高水温でも飼育可能であることから熱帯魚として紹介しておきます。

メダカの寿命は自然界では1〜2年、飼育下では3〜4年と言われていますが上手く飼育ができれば5、6年は生きていると言われています。

メダカとはダツ目メダカ科メダカ属に分類される淡水魚の総称であり、観賞用としてはヒメダカなどが広く流通しています。

2. これから始める淡水熱帯魚の基本的な飼育方法

初めての熱帯魚、これから始められる方に是非知っていて欲しい基本的なことを解説したいと思います。

2-1. 決して難しくない熱帯魚

まず最初に揃えておくべき水槽などがありますが今はネットで簡単にキットが手に入り、詳しく解説もされており、また飼育に関しては豊富な情報に溢れています。

まずは初めてみましょう。自宅に居ながら熱帯魚も飼育キットも何もかもが手に入ることでしょう。

上記のようなキットがあります。

キットの内容は本体、濾過装置(濾過材含む)、別売ですがヒーターも使用できます。照明もついていてお部屋のアクアリウム入門に最適かと思います。

まずはチャレンジしてみて、生き物と共に過ごす日々を楽しんで欲しいと思います。

2-2. 飼育に必要なアイテム

言うまでもなく、水槽、飼育水、餌、そして熱帯魚(魚)です。

2-3. 飼育技術

飼育技術と言う大上段にかまえたテクニックを解説するつもりはありません!

生き物を慈しむ思いさえあれば大丈夫です。寝食を共にして可愛がってあげれば大丈夫です。

最初に大切なポイントを列挙しておきましょう。

飼育に必要なポイント
・観察

・餌

・飼育環境と病気

この三つを押させておければ熱帯魚だろうと淡水魚だろうと大丈夫です。

個別に解説したいと思いますが、以下のメダカの飼い方を例にして解説していきたいと思います。

3. メダカの飼い方

ではメダカの飼育方法ですが、実はそんなに難しくありません。初めての人でも是非一度トライしてみましょう。

メダカの寿命は自然界では1〜2年と言われていますが、飼育下では飼育環境にもよりますが、2〜3年、屋内で上手に飼えば4〜5年生きている報告もあります。

またメダカは小さいので小さなボールのような水槽で飼うことができます。

メダカは屋外の常温で飼うことができますが、家の中の日当たりの良い場所で飼ってみましょう。

3-1. 用意するモノ

水槽:水槽は出来るだけ大きいものが望ましいです。また濾過装置があれば万全です。

餌:市販のメダカ用

中和剤:飼育水を作るためにこのカルキ抜きを使います。

水草など植物

底の石

3-2. 飼育時の注意事項

メダカの飼育を始めるにあたって基本的な注意事項を上げておきましょう。

3-2-1. メダカ搬入のストレスを回避

ポイント
購入したメダカを水槽に入れる時のコツは買って来たビニール袋のまま水槽の水に浮かべておき、水槽の水温に慣らしましょう。

そして袋の中に水槽の水を少し入れて水槽の水にも慣らしましょう。

この作業を2、3回繰り返してから水槽にメダカを移しましょう。

水槽に入れる密度はリッターあたり1尾が目安ですので入れすぎないように水槽にあった密度のなるように数を考えてメダカを購入するようにしてください。

3-2-2. 観察と給餌

ポイント
水槽に収容した時の様子を詳しくメモに記録しておきましょう。

水槽での分布状況、散らばり具合、購入したビニール袋の水の匂い、水槽の匂いなども記憶して言葉にして記録しておきましょう。言葉にするのが難しくても何か感じた事をメモしておきましょう。

餌を与える時も食べ方もしっかりと記録しておきましょう。

ポイント
ちなみに餌は一日数回食べ切れる範囲の餌を与え、食べないようであれば無理に与えないようにしましょう。搬入時はストレスから食べないことが多いので餌が水槽の底に残るようなことは水質を悪化させる原因ですから気をつけてください。

そして観察で大切なことはメダカの姿、色、元気さなど、そして水槽の匂い、など自分の目で鼻で感じることをしっかりと記録しておきましょう。

もちろん水温、給餌時間、給餌量、餌の食べ方、食べ残しの状況などは記録の必須事項です。

最後に注意すべきことはメダカが元気で活発に餌を食べる頃が危険です。それは可愛さからついつい餌を多くやってしまいます。こんな時、日頃の観察が与え過ぎで餌やりに失敗することを回避できます。

3-2-3. 水槽の水換え

ポイント
水換えのタイミングですが、1週間から10日に一度くらいは水換えのタイミングですがこれも日頃の観察が重要です。

もし水槽に匂いに変化があれば早めに水換えのサインとなります。

通常の水換えは水槽の水を三分の一程度の水換えで十分です。全ての水を飼えないのはメダカに限らず魚は真っ新な水は好みません。

好ましい飼育水とは適度に有益なバクテリアなどが生息する生きた水なのです。従って3分の1ずつ新しい水を替えて足していくわけなのです。

潔癖な飼い主にとって無菌状態を望みますが、その無菌とはメダカという生き物さえやっつけてしまうほどの無菌状態とも言えます。

3-2-4. 病気への対処

あってはならないメダカの病気です。

もしあるとすれば餌の与え過ぎ、飼育水の環境(水温、PH、病原菌など)です。

この回避は日々の観察がとても重要となって来ます。

何か日頃と違うことが感じられれば、それ相応の対処をしなければなりません。最低、朝・夜の観察を怠らないことが病気を回避する最善策です。

3-2-5. その他注意すべきこと

もし何らかの理由によって飼育を断念する場合には決して自然界に放流しないこと!

これは魚を飼う人のマナーです。特にメダカは交配が進み自然界には存在しない種類のメダカであることが多いので、厳守してください。

その時には購入先に引き取ってもらいましょう。

それから幸運にも繁殖に成功して稚魚が生まれたら、飼育は別水槽で行いましょう。そしてその稚魚の成長差が現れるとどうしても小さなメダカはダメージが大きので別の水槽を用意するのが好ましいです。

4. まとめ

こらから熱帯魚飼育を始めようとお考えの初心者の方々に熱帯魚の飼育の手ほどきをさせていただきました。魚を飼うなどと言った初めての体験だと思いますが、飼っていますと何とも可愛らしく自分自身が癒されて心満たされて来ます。

でも何と言っても生き物を飼うというのは大変です。それだけに責任も伴いますし、時間も裂かれてしまいます。

それこそが生き物と共に生きるということだと思います。

小さな熱帯魚と共に暮らす日々をお楽しみください。

熱帯魚をはじめとした淡水魚の飼育はさほど難しいものではありません。基本的なことさえ抑えておけばさほど労力も入りません。自宅のお部屋に賑わいを醸し出してくれることでしょう。

まとめ

ここで改めて淡水魚を飼う場合のポイントを整理してまとめておきましょう。

・観察

・餌

・飼育環境と病気

この三つは相互に関連しとても大切なポイントです。でもこの三つさえ抑えておけば淡水魚であれ、熱帯魚であれ、また海水魚であっても基本は全く同じです。

熱帯魚を飼っていて、ご自身が感じた事を客観的に記録するという観察を面倒くさがらずに続けてより一段高い暮らしの潤いを手に入れて欲しいと思います。

ではこの記事は以上とさせていただきます。最後までお付き合いをいただき心から感謝しています。ありがとうございました。