いつかは飼ってみたい(大型淡水魚)おすすめ種【覚悟と心構え】

淡水魚を飼ってみようと始められていつも心に描く夢は「いつかは大型魚!」ではないでしょうか?

この記事では淡水大型魚と言われている肉食でもあり古代種でもあるおすすめの種を紹介しその飼育についての覚悟や心構えを解説して、淡水魚飼育の夢の実現の一端となっていただけば嬉しいです。

小型の熱帯魚など淡水魚飼育が上手にできたのであれば大型魚の飼育も基本的には同じです。

では違うところはどんなポイントがあるのか詳しく解説していきたいと思います。

いしはら
こんにちは!

けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。

私の現役時代の仕事は魚類の試験研究現場で長年勤め、魚の生き死について色々なケースを見てまいりました。読者の皆様に参考になる情報を提供できると思います。

1 いつかは大型古代種!(おすすめの淡水魚)

アロワナなど太古の昔からアマゾンの秘境で生息し古代種としても知られている大きな淡水魚を自宅の水槽で眺めての暮らしに憧れるアクアリストも多いと思います。

ここで比較的飼育が優しくとても人気のあるおすすめの大型淡水魚を紹介しておきます。

アロワナ

全長:60〜120cm

寿命:10年〜20年

いつかはアロワナを!と淡水魚飼育を家庭でやっていらっしゃる方には一番人気の淡水魚ではないでしょうか。

中国では見た目から「龍魚」と呼ばれ、権威の象徴でもあり、開運・金運を招く魚としても珍重されています。

そしてこのアロワナと言えば何千万円もする超高級魚もあり大富豪の所有する魚としてもよく知られています。でも現実にはそんなこともなく、数千円の安価なアロアナもあり、代表種としてシルバーアロワナ、ブラックアロワナ、アジアアロワナなどがあります。

中でもシルバーアロワナは南米アマゾン川流域に生息しており、台湾やマレーシアなどで養殖されたものが比較的安価で市場に出回っています。

またアジアアロワナはワシントン条約の絶滅危惧種に指定されており、当然ながら高級であり入手も非常に困難な種となっています。

オスカー

全長:30〜45cm

寿命:10年〜20年

南米原産の大型淡水魚のオスカー、学名は「アストロノータス」

暗い色の身体にオレンジ色の縦模様に尾びれ付近にある目玉模様が特徴的な観賞魚として昔から人気があります。

このオスカーは観賞魚として広まったため品種改良が進み赤っぽい斑点の多いタイガー・オスカー、その斑点が体全体に大きくなったレッド・タイガー、突然変異で白変したアルビノ・オスカーなどに人気が高まっています。

特に肉食淡水魚の中でも人になつきやすく、人の手で直接給餌することはもちろんブリード個体(人工繁殖)・ワイルド個体(自然採取)共に比較的飼育しやすい大型淡水魚です。

淡水エイ

全長:60cm

寿命:10年〜20年

日本に流通している淡水エイは比較的値段が安価なモトロや高価なポルカドック・スティングレイやダイヤモンド・ポルカなどが人気の高い種です。

特にダイヤモンド・ポルカのうち模様の美しい種には数1000万円の高値がつくものもあります。

飼育については基本生餌が主体で人工飼料の餌付けが難しく、エイの尾の棘には毒があることや、水温・PHなどに敏感である程度の飼育経験がないと難しい種でもあります。

しかし、雌雄ペアで飼育すれば繁殖も可能で、卵胎生でもあることからある程度成長した子供のエイが直接産まれてくるので楽しみもあります。

2 覚悟と心構え

大型淡水魚は美しい姿に加えて圧倒的な存在感を堪能できる魅力があり、小型水槽で熱帯魚を飼うのとは違ってきます。

飼う前にしっかりとした心構えと覚悟が必要となります。これからそのいくつか重要なポイントを解説しておきたいと思います。

成魚の大きさを理解する

例えば先ほどのアロワナですが、購入時には幼魚で数10cmであっても成魚になれば100cmを越える種もあります。

ポイント
従って準備する水槽も成魚の体長に合わせて準備しなければなりません。それに大型淡水魚は比較的寿命も長いので途中で水槽を変えるわけにもいきません。この点を事前にしっかりと下調べをして水槽の手当てをしておきましょう。

餌をどうするのか

それから大型淡水魚は毎日の給餌量も小型の熱帯魚とは比較になりません。とは言っても餌の遣り過ぎは水質の悪化を招きます。

そして魚の好きな餌ばかりをやっているとどうしても栄養バランスが崩れてしまいます。

ポイント
従って基本的に人工飼料の餌付けが重要です。そして適度に生餌を与えると言った給餌に慣らしておくのが大切です。

それから水槽の底に沈んだ餌は基本食べないのでサイホンで掃除することも忘れないようにしましょう。

上記のような浮上性の餌であるとか、生餌の餌金魚、また総合ビタミンなど栄養補助となるモノを与えるのも大切です。

水質の維持管理

ポイント
水質の管理については大型淡水魚は基本大型水槽であることから小型の熱帯魚飼育で経験があれば比較的水質管理は易しいと思います。

飼育水が大量であることから水質悪化が顕著でないことによります。

小型水槽での経験がしっかりと生きてくることでしょう。

ポイントは水温、PH、濁り、残餌などに注意をすれば問題は少ないでしょう。

ランニングコスト

飼育経費で大きな負担となるのが餌代と光熱費です。

ポイント
飼育するのが大型魚であることから小型の熱帯魚という訳にはいきません。飼育する魚の種類、水槽の大きさなど飼育を始める前にしっかりとしたランニングコストを見込んで予算を立てておきましょう。

単に趣味だけで飼育を始めると大きな経費負担で飼育を断念せざるを得ないことにもなりかねません。

大型淡水魚は寿命も10年〜20年と犬や猫に匹敵するほどの長寿ですからその点をしっかり把握しておきましょう。

淡水魚を飼ってみよう(おすすめ熱帯魚)【基本的な飼育方法】

2020.01.28

3 かかりつけショップ

引用:アクアショップしなの

大型淡水魚の飼育を始める場合、購入先は最寄りのショップがお薦めです。一部ネットでの購入も可能ですが、航空空輸便で発送されます。自分の目で選ぶことができません。

やはりご自身の家族として可愛がるためにも自分の目で見て購入したいところです。

ポイント
そしてその購入先はこれからの飼育にあたっていろんな局面で相談に乗ってもらえるかかりつけの相談窓口であり、かかりつけ医としての存在でもあります。

もし、購入先が遠方であった場合には最寄りの熱帯魚ショップなどと親しくしていろんな相談に乗ってもらえるようなお付き合いをしておくのがおすすめです。

近年は魚から水槽から餌まで全てネットで完結してしまう世の中ですが、魚と言っても命ある生き物ですから飼育中にどんなことがあるやもしれません。

そんな時にかかりつけの馴染みのお店があることは大きな強みです。

4 まとめ

以上、大型淡水魚の飼育について「いつかは飼ってみたい大型淡水魚」と題しておすすの種、そして飼育に関して知っておかなければならない基本的な事項について解説してきました。

雄大な美しい姿を魅了させてくれる淡水大型魚!熱帯魚の飼育にもなれて経済的にも余裕があるのであれば是非挑戦してみましょう。新しい世界観に触れることでしょう。

終わりに

ではここで今一度大切なポイントを整理しておきましょう。

・大型淡水魚は成魚になると体長が100cmを越える種もあります。成魚の体長、寿命など基本的なことを抑えて飼育魚と水槽を決める

・餌や光熱費などランニングコストの負担が大きくなるのでしっかりと経済的余裕を持って飼育をスタートさせましょう。

・餌は配合飼料や生餌をバランスよく給餌計画を立てましょう。

以上、大型淡水魚の飼育についておすすめする種と基本的な飼育のポイントについて解説してきました。

末長く大型淡水魚との暮らしが幸多きことを願ってこの記事は以上とさせていただきます。最後までありがとうございました。

 

なお以下の記事も参考となると思いますのでご一読いただけたら幸いです。

淡水魚を飼ってみよう(おすすめ熱帯魚)【基本的な飼育方法】

2020.01.28