【おすすめする水泳用パドルとその選び方】正しい使い方とパドル効果のポイント

水泳のプル強化練習用パドルがどのようなものなのか?

始めてこのパドルを使用して泳いでみると、びっくりするほど泳ぎにくいものです。いつものストロークはとてもできず、すぐにでも外したくなる気持ちになると思います。

この記事ではおすすめするパドルを紹介するとともに、練習効果を上げるために気をつけるべきその選び方、そしてその正しい使い方、さらにパドルの効果について解説します。

さて、このパドル練習をすることで、しっかりとしたプルのやり方(正しいストローク)が学べるというアイテムです。そしてこのパドルはそれぞれ水泳者の技量に合わせて選ばなければなりません。

この記事で、パドルの具体的な効果そしてパドルの選び方を理解されてご自身にベストなモノを手にされ、効果的で楽しい練習をして欲しいと思います。

いしはら
こんにちは!

けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。

1. おすすめする水泳用パドルとその選び方

水泳用パドル

水泳用パドル(効果と選び方)

そもそも、水泳用パドルとはどういうものなのでしょうか。

ごく一般的なパドルとはプラスチック製の板で手のひらがすっぽりと隠れるくらいの大きさで(サイズは選べる)手に装着するためのゴムが付いている、プル練習用のアイテムの1つです。

1-1. おすすめするパドル

そしてこのパドルには穴があるもの、ないもの、形状がプラスチック製の板、またはグローブ製、シリコン製で指に装着するものなどいろいろな種類のアイテムが選べます。

一様に言えることは水泳ストロークの筋力アップ、そしてその水泳者にあった理想的なストロークを実現させるためのアイテムです。

そしてこの一般的なパドルのゴムについては消耗品ですので交換が必要です。適宜、ご自身の手にフィットするように調整しましょう。

また指の部分だけのパドル板としての製品も選べます。

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それから、パドルの材質がプラスチックではなくウエットスーツ生地などで作られたグローブ製のパドルもあります。

一般的な公共施設やスポーツクラブのプールでは危険防止のためにプラスチック製のパドルは使用が禁止されている場合があり、このような布製のパドルは使い勝手が良いかもしれません。

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またシリコン製の指に装着する水かき型のパドルもあります。

以上4つのパドルをおすすめしたいと思います。それぞれタイプ別に特徴がありますが一長一短があり好みや練習目的に照らしてお選びください。

どれを選んでも練習方法に大きな違いがあるわけではありません。

でも、私もスポーツクラブのプールで泳いでいるのですが、プラスチック製のパドルは使用禁止のため、使用していませんが必要な場合には同じ系列のスイミングスクールでパドル練習をさせてもらっています。

1-2. パドルの選び方

では次にパドルの選び方なのですが、まず最初に考えるべきはトレーニング環境です。

1-2-1. トレーニング環境で選ぶ

公共プールやフィットネスクラブのプールでは基本、パドルの使用は禁止されていると思います。従ってプラスチック製のパドルは使用できないのが一般的です。

ではグローブ製とはシリコン製の水かきパドルを選ぶのが好ましいということになります。

でもこれらのパドルも筋力アップには効果的なパドルです。

1-2-2. ストロークの改善で選ぶ

ポイント
キャッチポイントをつかむとかエントリーからフィニッシュまでのストロークの改善など理想的なプル・テクニックをつかむためにはプラスチック製のパドルを選ぶのが好ましいと私は思います。

また使用が許される場合ならばプラスチック製の穴の開いたパドルが好ましいと思います。

とはいえ手のひらを大きく超えるような大きなサイズはやなり無理な負荷となりますので手のひらサイズにするのが賢明です。

1-2-3. 筋力強化によるパワーアップ効果で選ぶ

ポイント
トレーニング環境にこだわらず、どこでも使えてプルの筋力強化目的にはグローブ型やシリコン製を選ぶが良いと思います。

それにプラスチック製の大きなサイズも効果的です。

それからシリコン製の水かきパドルは装着がとても厄介だとの声が多いです。

シリコン製だからやむを得ないのかもしれませんが、手にフィットする理想的なパドルなのかもしれません。強化練習用としてグローブ型のパドルを1つくらいは持っていても良いかもしれません。

1-2-4. 筆者おすすめのポイント

私がお勧めするパドルはなんといってもプラスチック製の穴の開いたパドルです。

適度の重さがありゴムでしっかりと手にフィット、そして強くかいても変形もなく頑丈で、とても練習効果が高いです。

サイズはS、M、LがありMは成人女性用が一般的です。

でもこのプラスチック製のパドルは使用が許されているプールでは常備アイテムとしてビート板やプルブイと同様に用意されている場合が多いと思います。

個人が無理して購入する必要はないのかもしれません。

もし購入するとなれば、どこのプールでも使用できるグローブ型のパドルは一つ持っていても良いかなと私も思います。

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2 正しい使い方とパドル効果

パドルを使った練習方法とその期待される効果ですが、まずはパドル練習のいくつかを見ていきましょう。

その前にプルの強化練習について次の記事が参考になると思いますのでお読みいただければ、プルの重要性について理解が深まると思います。

2-1. コンビネーションスイムで使用

普通に水泳をする場合にパドルを使用するものです。ここでは穴の開いた板状のパドル(ストロークメーカーNEO)を使った場合を例にとります。

まず最初にパドルを使用しての感触はとても泳ぎにくいです。かなり慣れないと違和感なく泳げないと思います。それはエントリーの入水角度や水のとらえ方などが悪いとパドルがズレたり外れそうになったりととても違和感があります。

そしてエントリー後、プルからキャッチにかけては相当腕の筋力が必要となります。

ポイント
ある程度の腕の筋力と正しいストロークフォームが十分でないとしっかりとしたプルができず、通常のリズムのストロークは刻めません。

2-2. プルブイなどを使ってのパドル練習

次にプルブイもしくはビート板を足に挟んで、全く腕だけで泳ぐ練習なのですが、その場合にパドルを付けてプルオンリーの練習です。

ポイント
これは腕に与える負荷が強くて、筋トレ強化にはもってこいのトレーニングになります。

この場合にはプルブイとパドルの併用ですから二つのアイテムを装着しての水泳練習ですから疲労度も相当なものです。

2-3. パドルの効果

さて水泳において、パドルを使用するにあたって期待される効果ですが何と言ってもタイムアップのための筋力アップがパドル練習目的の第一前提となります。

腕のプルによる推進力を高めるために筋力の強化をはかるためのドリルとしては一番効果の高く、負荷も高い練習となります。

そして忘れてならない効果は正しいストロークフォームの改善です。ただしい水のキャッチ・プルをしなければ全くストロークになりません。

2-3-1. 水泳中に筋力アップ

まず泳ぎながらの筋力アップは合理的な効果としてありがたいです。

ポイント
水泳のタイミング、スピードを実感しながら泳げるのですからこれほど素晴らしい効果はありがたいと思います。回転数を上げて筋力アップも考えられるとは思いますが、疲労度を考えると比較になりません。

通常のストロークで同時に筋力向上はこの上ない効果といえるでしょう。

2-3-2. エントリー時のキャッチポイントをつかむ

次にエントリー(入水)の時、キャッチポイントを探すことになるのですが、今までパドルを使わなかった場合にはキャッチポイントは大まかで良かったのですが、パドルを使うことで手のポジションや動きについて、はっきりと評価できることとなります。

エントリーがまずいとパドルが外れそうになります。

ポイント
そして手で水をひっかけるという感覚のキャッチポイントにおける手の動きが明確にチェックできるのがパドル効果です。そして水をひっかけたパドルに全身を乗せていくイメージがとてもリアルに実感できるのも素晴らしいアイテムです。

パドル無しでこのキャッチポイントを感じ取るのはなかなか難しい感触です。

2-3-3. プル~プッシュ~フィニッシュに至る手の動き

そしてエントリーからプル、そしてプッシュ、フィニッシュに至る経過をどう手を動かせばいいのかチェックしていきましょう。

S字を描いた曲線の軌道が良いのか、ストレートな直線が良いのかご自身でしっかりと評価できます。

そしてその軌道をかく速さも評価できます。

2-3-4. リカバリーポイント

そしてフィニッシュに至りリカバリーポイントとなります。

ポイント
ここでどのようなリカバリーが良いのかも評価できます。一番短時間でリカバリーができ、腕の疲労がすくないリカバリー方法が確認できると思います。

肘から抜くリカバリーが一番スムースでパドルにも腕にも抵抗がかからないのが実感できると思います。

2-3-5. 効果測定

ではパドルを活用した効果測定についてチェックしていきましょう。

まず比較する基準となるタイムを計測しておく必要があります。

パドルを使用せずノーマルスタイルで8割のパワーで泳いでみましょう。

そしてその泳ぎを3回繰り返しその3回の平均タイムを基準としましょう。

次にパドルを使ってまず同様に8割のパワーで泳いでみましょう。

タイムはいかがでしたか!きっと基準タイムを下回ったはずです。

このパドル練習中に何度か計時するのが良いでしょう。

パドル使用が慣れてくればくるほどタイムは向上していくと思います。パドル効果が的確に現れていることが言えます。

そしてパドル練習が済み少し休憩後、パドルを使わずノーマルなコンビネーションスイムを計時します。

そのタイムと基準タイムの比較でパドル練習効果を判断できます。

ポイント
そしてパドル練習をスタートさせた時の基準タイムをしばらくは固定させて、パドル効果を効果測定して管理していけばトレーニングの成果は格段に向上していくことでしょう。
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3. パドル効果をタイムアップにどう生かしていくか

では選んだパドルをいかにタイムアップにつなげるかについて考えていきましょう。

とその問題に入る前にパドル練習をどう考えるかが根底にあります。そして水泳4種目の泳法によってパドルを選ぶかもしれません。

クロールや背泳ぎではパドル練習はかなり効果も期待できるのでしょうが、バタフライでは負荷が大きく肩への衝撃が大きいことが想定されます。

また平泳ぎに関してはパドルを使ったプルはとてもタイミングが取りにくく、パドルを外したコンビネーションではちょっとフォームに違和感があるかも知れません。

3-1. パドル練習とタイムアップとの関係

いしはら
私は平泳ぎが専門なのですが、過去、平泳ぎの場合、私の記憶の中でパドル練習がタイムアップにつながった例を私自身持ち合わせていません。

かえってタイミングを崩してしまい、スランプに陥ったことさえあり、平泳ぎ専門の私にはプルとキックのタイミングが重要な平泳ぎでのパドル使用は非常に難しいようにも感じています。

でも私はクロールなど専門外の泳ぎではガンガン、パドルを使って筋力アップを目指しました。

さてパドルの効果がタイムアップにつながるかどうかについては使用する貴方自身が検証していくしかないように思います。

ポイント
先ほどの章でも述べましたが基準のタイムとパドルを使った時のタイムの変化、そしてパドルを外したときのタイムを記録しながら各人が検証をしていって欲しいと思います。

従って、もし水泳クラブにパドルが常備しているのであれば是非コーチやマネージャーに協力してもらって記録の検証をして欲しいと思います。

3-2. 過度なパドル練習で肩を壊さない

パドルの負荷が強いと肩やもっといけば腰にも負担がかかるかもしれません。

従って、パドルの選び方も慎重にならざるを得ません。

過度な負荷にならないようにパドルの選び方については注意をすると同時にパドルを使った練習、プル、コンビネーションスイムのパワー、距離は慎重に考えるべきと思います。

特に平泳ぎはプルキックのタイミングの問題、バタフライは肩への負担と問題点もありますので肩の故障にはくれぐれも気をつけて欲しいと思います。

3-3. ストロークの改善

ストロークのチェック、改善、修正にはパドルは威力を発揮します。

ストロークが上手くいかなければパドルに大きな反応を及ぼします。特にエントリーからキャッチポイントをつかむ過程ではパドルはすごいです。

ポイント
そして上手く水をパドルで捉えられると、本当にパドルで水を支えて全身を預けて身を乗り出すように水を推進力にかえることができます。

こうしたキャッチポイント、プル全体の動きなどストロークのチェックと修正改善にはとれも優れていると思います。

クロールの泳ぎ方

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4. まとめ

以上、水泳用おすすめパドルについて、その効果と選び方について様々な視点で検証してきました。

さて読者の皆様はどんな風に感じられたでしょうか・・・

これは素晴らしいアイテムだと確信も持たられた方も、使用における制限もあり要検討だなと感じられた方もいらっしゃると思います。

終わりに!

・パドルを使った練習効果は実際のスイムにおいて良い記録が出ないことにはあまり意味をなしません。

・腕だけを強化しただけで速くなるものでもありません。これが水泳における難しさだと言えます。

・パドルの選び方以前にこの水泳の特殊性をしっかりと理解しておかなければなりません。

でも水泳練習において今とても重要視されているプルについて、エントリーからキャッチ、プル、プッシュ、フィニッシュまでの長い腕による行程を、明確に水と人体の間に立って感じ方でしっかりと評価してくれるパドル!

すごいアイテムであることは誰もが認めるところです。

あなたももし購入を検討なさっているのでしたら参考にしていただければ幸いです。

これをもって今回の記事は以上とさせていただきます。

最後までお付き合いいただき心から感謝しています。ありがとうございました。

 

なお、水泳のトレーニングに関して以下の記事も参考になると思いますのでご一読ください。より理解が深まると思います。

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