【熱帯魚の飼育に必要なもの】観察力と生き物を可愛がる心

熱帯魚の飼育に必要なものと言えば、飼いたい熱帯魚はもちろん、水槽、水、そして餌など・・・

これらがそろえれば早速にでも飼育を始められます。

この記事では熱帯魚に飼育に必要なものとはどういう器材なのかというのはもちろん、一番大切なソフトウエアとも言うべき、飼育に対する気持ち!心構えについて詳しく解説していきたいと思います。

最寄りの熱帯魚ショップに行けば何もかもそろいます。スタッフに相談すればあっという間に器材がそろい、今早速にでも飼育を始められます。

でも飼育に必要な目すなわち観察力について重点をおいて解説していきます。

さあ、まずは始められて、飼育しながら学んでいきましょう。

いしはら
こんにちは!

けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。

私の現役時代は魚類の試験研究現場で長年勤め、魚の生き死について色々なケースを見てまいりました。読者の皆様に参考になる情報を提供できると思います。

1 熱帯魚の飼育に必要なもの(器材)

まず熱帯魚の飼育を始めるに際してどんな器材などが必要でしょうか?

言うまでもなく魚が必要です。ここでは熱帯魚です。熱帯魚も高価な種類の魚もあればネオンテトラのように安価で飼育しやすい種類もありご自身の好みと飼育の技術と予算などで決められるといいでしょう。

そして器材ですがどうしても必要な器材をまとめておきましょう。

必要器材
・水槽

・フィルターなどろ過器材

・エアレーション

・飼育水(カルキ抜き後)

・水槽掃除器材

・餌

次に必要な器材(あると便利で有効なもの)

準必要器材
・照明器具

・ヒーター・冷却装置

・底砂(ソイル)

・水草

こんな感じでしょうか。

いかがですか、さほど難しいものではないと思います。

それに猫や犬を飼おうと思うと、ペットショップに行けばわかると思いますが、とても高価で、気に入った種類などは二の足を踏んでしまうような価格に驚きます。

でも熱帯魚に関しては初心者レベルで始めるのにふさわしい種類ではとても犬や猫と比較にならないくらい安価です。

安価であると言っても命を育む生きとし生ける熱帯魚であることを肝に銘じて可愛がってあげましょう。

今列挙した必要器材などについては以下の記事を参考にしていただければ概要を把握できると思います。

熱帯魚飼育に必要な初期費用と管理コスト【水槽は大きなモノを】

2020.03.19

2 飼育に必要な観察力

では飼育にとても重要なテクニック(観察力)について解説していきます。

飼育開始時の状況・観察

熱帯魚を買ってきて水槽に入れました。その状況をまず記録しておきましょう。

観察ポイント
・熱帯魚の種類と数、大小さの有無、色の違いなど

・飼育水温その他飼育水の透明度など

・飼育開始初日の餌の喰い

・ストレスの有無など

以上のようなことが考えられますが、それぞれ個人的に気になったこと、気の付いたことなどなんでもかまいません。感じたままをノートに言葉にして記録しましょう。

必要があれば撮影をして画像をプリントアウトして貼り付けておくのもいいでしょう。

でも最初は何もかも初めてですから、熟練の飼い主のように観察力も未熟ですから観察漏れもあるかもしれませんがそれは気にしなくても良いです。おいおいその力はグングン上達していきます。

その秘訣は感じたことを日誌に記録することから始まります。このことを忘れないようしておきましょう。

日々の状況・観察

そして毎日上記で記録した初日の状況を参考にして観察日記のつもりで記録しておきましょう。

私が一番大切にしていることは飼い主人間の五感をフルに活躍させて、感じたことを記録することです。水槽の飼育水を味わってみるなどというのは行き過ぎですが、目で見て濁っているか、みんな元気にしているか・・・

そしてまた水槽の上で臭いをかぎ、いつもとどうなのか、この臭いも出来る限り自分の言葉で感じ方を表現してみましょう。

そして面倒かもしれませんが毎日朝晩くらいは記録しておきましょう。

これだけは忘れてはいけないチェック項目

チェックポイント
・水温

・餌の喰い

・魚の動きに変化はないかどうか

せめてこの3ポイントくらいは毎日記録しておきましょう。

いち早く異変に気付く観察力

魚が病気などで元気がなく、弱って死んでしまうということもよくあることです。

でも突然死んでしまうということは考えられません。それは劇薬でも投入しない限りありえないことです。

ではなぜその死に気が付かないのか?

それは観察力の差です。このところ餌の喰いがよくないとか、最近動きが緩慢だとか、魚体の色模様のコントラストがくもるなどいろいろな変化があって、ある朝、気が付けば白くなって浮いていたといったことになってしまいます。

この気づきこそ、大切な観察力なのです。

元気な魚は餌の喰いもよく大きく成長してきますが、餌の喰いが悪いとなかなか成長しません。すると目で見て判るほど大小さが現れてきたりします。

そんな場合には小さい魚の生残の可能性は低くなってきます。

小さい魚は別水槽に入れ替えてやるといった知恵が浮かんできます。

こまめに日誌をつけ記録する

ポイント
熱帯魚を飼育していて日々観察状況を記録しておけば頭にも記憶としてのこります。なにか変化があればいち早く気づき対応することができます。

自分で対処の方法がわからなければ購入店のスタッフに聞けばすぐに解決するでしょう。

気づかないというのが最大のリスクであるわけです。

面倒でも初心者であればなおさらのことこまめに観察したことを記録に残しておきましょう。

きっと後々、役に立ち、魚の飼育技術の向上がめざましいと思います。

3 なんといっても生き物を可愛がる心

前章で観察力についてクドクドと解説をしましたが結局のところ基本は生き物を可愛がる心です。

今、流行りだから、自宅のリビングにアクアリウムを!などといった魚本意ではない趣旨でスタートされる方もいらっしゃるかもしれませんが、熱帯魚など魚など水生生物を飼育するのであればこの可愛がる心がなければまず途中で魚を死なすことにもなりかねません。

長く、飼育していつも元気で、飼い主の心を癒してくれるのも、魚を愛でる心があったればのこと!

どうぞ魚をかわいがってやりましょう。

飼育マニュアルには書いていない飼育のコツ

それは可愛がる心にほかなりません。

寝食を共にする気持ちさえあれば滅多なことにはなりません。

私は海水魚・淡水魚の研究所で勤めトップの地位も経験しましたが職員にいつも言ってきたことは魚を可愛がる心がまず飼育者の基本です。

どうぞ可愛がってやってください。

4 まとめ

いかがでしたでしょうか?本来熱帯魚の飼育に必要なもの(器材など)については別の記事に譲ることとして多くを観察力や魚を可愛がるといった飼い主の内面について解説してきました。

この内面こそ、熱帯魚の飼育に関するソフトウエアなのです。

それも最初からその技術が備わっているわけではありません。でも自分の身体を考えればどんな時に具合が悪くなるのか、また逆にどんな時元気でいられるのかを考えればよく理解できると思います。

魚も人も生けとし生けるモノに違いはないのですから・・・

終わりに

さて、ここで最後にこれだけは守って欲しいことを申し上げます。

それは何かの事情で飼育が続けられなくなった場合、熱帯魚が可哀そうですよね!

でも決して川や用水に放流することだけはやめておくようにしてください。

熱帯魚などは人が交配を繰り返し愛玩用に作り出した種類が多いです。すなわち自然界には存在しない種であることが多いです。

自然界に放流すると生態系に悪影響を及ぼしてしまいます。こうしたマナーを厳守するようにしてください。

このマナーを最後に申し上げてこの記事は以上とさせていただきます。

最後までお付き合いをいただき心から感謝しています。ありがとうございました。

 

なお以下の記事も興味深い内容となっています。ご一読いただければ幸いです。

淡水魚を飼ってみよう(おすすめ熱帯魚)【基本的な飼育方法】

2020.01.28