【初めての金魚飼育】水槽の大きさと判断基準(魚に聞け!)

初めて金魚の飼育を始めようとしている貴方に最初に揃えておくべき水槽について解説していきたいと思います。

先日次のようなツイートをしました。

この記事では屋内飼育を想定して、水槽の大きさ、形状などについて飼育しようとしている金魚の大きさや尾数ととの関係など基本的に理解しておかなければならない事について解説しておきたいと思います。

また金魚を飼う楽しさなどについても私の経験を基にお話しさせていただきます。

さあ、水槽を揃えて、飼育する水を作って水槽を満たし、金魚飼育を初めてみましょう。

いしはら
こんにちは!

けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。

私の現役時代は魚類の試験研究現場で長年勤め、魚の生き死について色々なケースを見てまいりました。読者の皆様に参考になる情報を提供できると思います。

1【初めての金魚飼育】水槽の大きさ

金魚をはじめ、魚の飼育に関して水槽を考える場合、金魚の体長が1cmであれば飼育水は1ℓと言われています。

小さな金魚であれば体長3cmくらいですから飼育水は3ℓということになります。10ℓのバケツでは3尾ほど飼育できる計算です。

なお体長とは口の先から尾鰭の付け根までの長さです。

誰かに金魚をもらってともかく水槽の手当てをしなければならない場合、空いたバケツに入れて置いて、水槽の手当てをしなければなりません。

では水槽を手に入れるに際し、水槽を選ぶにあたって水槽の大きさ、形状など基本的なポイントについて解説しておきましょう。

水槽の大きさ

今、市販されている一般的な水槽は次のようなサイズがあります。

飼育水槽のサイズ
・30cm水槽

・45cm水槽

・60cm水槽

・金魚鉢

・30cm水槽

30cm水槽には四角いキューブ型、背の高いタイプ、背の低いタイプなどがあります。

幅31cm×奥行16cm×高さ24cmタイプ(水量9.5ℓ、重量本体1.7kg水9.5kg)

幅30cm×奥行20cm×高さ25cmタイプ(水量12ℓ、重量本体4.1kg水12kg)

幅30cm×奥行30cm×高さ30cmタイプ(水量23ℓ、重量本体5.5kg水23kg)

この30cm水槽は比較的安価で初めての金魚飼育にはおすすめです。

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・45cm水槽

幅40cm×奥行20cm×高さ28cmタイプ(水量20ℓ、重量本体2.3kg水20kg)

幅45cm×奥行17cm×高さ25cmタイプ(水量17ℓ、重量本体3.1kg水17kg)

幅40cm×奥行20cm×高さ28cmタイプ(水量19ℓ、重量本体2.4kg水19kg)

幅45cm×奥行30cm×高さ32cmタイプ(水量40ℓ、重量本体9kg水40kg)

・60cm水槽

幅60cm×奥行30cm×高さ36cmタイプ(水量58ℓ、重量本体9.9kg水58kg)

幅60cm×奥行20cm×高さ25cmタイプ(水量26ℓ、重量本体7.1kg水26kg)

幅60cm×奥行45cm×高さ45cmタイプ(水量120ℓ、重量本体21.5kg水120kg)

・金魚鉢

屋内で使うガラス製の金魚鉢は幅25cmくらいで市販されています。水量は少ないので小さな金魚なら十分でしょう。

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水槽の形状

水槽の形状は上記のサイズをみてもらればおおよそ理解できると思いますが、四角いキューブ型、背の高いタイプや背が低く長方体のタイプなどがあります。

そして材質的にはガラス、プラスチックなど飼育水の重量圧力に耐えうる材質となっています。大きなタイプはそれだけに重く飼育管理は大変となります。

ただ金魚も生き物ですからキューブ方や円形の水槽よりは長方体の長い距離、短い距離と変化がある水槽の方が良いような気がします。

ともかく、水はともかくとても重く体積も嵩張りますから、屋内の中で床に問題のないところ、地震などにも十分に耐える設置場所を考える必要があるでしょう。

その他の器材

水槽に関連して揃えておく機材を上げておくと以下のようになります。

その他の機材
・濾過フィルター

・照明

・底砂、水草

・水槽用ヒーター

・その他水槽蓋、水槽台

2 水槽を決める判断基準(魚に聞け!)

では金魚ファースト水槽の大きさを考えてみましょう。そのためには金魚の習性・生態を理解しておく必要があります。

金魚ファースト

ご自身が金魚になったつもりで考えてみましょう。生きとし生けるもの基本的な環境は同じだと思います。

・金魚の習性

まずは水槽は大きければ大きいほど良く、仲間も多くいて伸び伸びと泳いでいたいことと思います。

ポイント
金魚の基本的な習性として稚魚は特に群れを好みます。そして雑食性ですから口に入るものならなんでも食べてしまいます。大きな金魚と稚魚を混ぜておくと共食いをしてしまいます。

極端な大小さが現れてくれば水槽を飼える配慮をしましょう。

ポイント
金魚の一般的寿命は和金で5〜15年、らんちゅうで5年〜10年です。金魚のギネス世界記録は和金で43年という記録があり、上手に飼うと犬や猫と同じくらい寿命の長い魚です。

そして金魚の大きさですが、もちろん種類によって違いがありますが、和金は大きくなる種です。良い環境でしっかりと育てると30cm以上となります。

一方らんちゅうなどはあまり大きならない種です。とは15cmにはなります。

従って最初からたくさんの金魚を入れて飼育するのは考えものということになりそうです。

それから飼育環境は、極々自然と同様に照明なども日が暮れたら照明を消すなどの配慮が必要でしょう。

・金魚の気持ち

金魚の気持ちなどわかるはずはありませんが、一つ言えることは毎日欠かさず観察することが大切です。

小さな生き物ですからしっかりと観察しておかなければ朝になって、腹を出して浮いていたということにもなりかねません。突然に変化があることは劇薬でも散布しない限りあり得ません。

ポイント
日頃の観察をしっかりと徹底しておれば決してそんな不測の事態は避けることができます。

金魚の飼育を初めて行う場合、何がどうなのか、どれが良いのか良くないのか全くわかりません。でも毎日最低2回は水槽を眺めて観察して気がついたことを言葉にしてメモに記録することが大切です。

・飼育観察

観察の基本的事項
・水槽の壁の状態

・水の状態

・魚の状態

・餌の食べ方、食べ残し

最低これくらいはしっかりと言葉にして記録しておきましょう。

飼い主ファースト

次に飼い主ファーストで考えればどうなるでしょう。きっと金魚本意とは逆になることが多いのかもしれません。

水槽の大きさは出来るだけコンパクトで飼育管理に手間がかからないもの。見栄えがしてインテリア性の高い水槽が良いでしょう。そしてこのあたりについては個人毎に好みもあって一概に言えないところがあります。

水槽に関していは大きな水槽が欲しいけれどもどうしても予算、部屋の都合、飼育の技術や経験などを考慮して小さなか水槽にせざるを得ないというのが実情でしょう。

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3 出来るだけ大きな水槽がおすすめ

前章で金魚飼育を始めるにあたり、水槽を決める基本的なことを解説しました。

金魚と飼い主との立場の違いから水槽の大きさは真っ向から対立することとなります。でも飼い主自身も本音は大きな水槽が欲しいはずです。

ポイント
従って水槽を選ぶ場合、可能な限り大きな水槽を選ぶのがおすすめです。金魚にとっては基本的に水量です。下限はおおよそ体長1cmで1ℓと記憶されておれば良いでしょう。

いろんな大きさの水槽を紹介させていただきましが予算と併せてご検討ください。

4 まとめ

金魚の飼育をこれから始めようとする方にまず必要な水槽の大きさについて解説させていただきました。

水槽という閉鎖された環境で金魚を飼うということはとても金魚にはストレスです。そのストレスを少しでも解消してあげるには広いエリアが必要です。

体長1cmで1ℓというのはこれまでの飼育経験から言われている一般論です。1ℓと言うのは10cm×10cm×10cmの水槽と言うことです。

終わりに

さてこの1ℓの飼育エリアを金魚は広いと感じるのか狭いと感じるのかそれは金魚に聞いてみなければわかりません。

飼育の基本である頻繁な換水で水質悪化は防げるのかもしれません。

でも換水で新しく入ってくる水はピュアな水であって、魚にとっては決して良い環境ではありません。

飼育にベストな水とはバクテリアが豊富でその環境で金魚を含めた食物連鎖が営まれている命を育む水なのです。

どうぞ可能な限り大きな水槽をおすすめしてこの記事は以上とさせていただきます。最後までお付き合いをいただきありがとうございました。

 

なお以下の記事も参考になると思いますのでご一読いただければ幸いです。

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