水泳中の発汗は明らか!忘れずに水分補給を・・・

「水泳をして汗をかくのでしょうか?」と言う素朴な質問に対して、私はこう答えます。

スポーツクラブの室内プールで水泳をやっていて汗が流れるような経験はなく、水泳では汗をかかないのでは!と思いがちです。でも気づかないだけで相当量の汗をかいています。

スポーツクラブのジムやスタジオにおいて、水分補給はほとんどの人が手持ちの水やスポーツドリンクを携帯してこまめに行っているようですが、水泳時、もしくは水中ウオーキングや水中エクササイズでは水分補給する姿はあまり見られません。

陸上での運動と同等の汗を水泳でもかきますので水泳など水中運動においてもこまめな水分補給は忘れてはなりません。

水泳でも汗はしっかりかいていることを頭に留めおきましょう。

この記事では筆者自身の経験に基づく発汗についても紹介し、水泳と汗について詳しく検証していきたいと思います。


1 水泳中の発汗(筆者の経験)

私は若い頃から汗かきでお風呂から上がってもなかなか汗がひきません。

また水泳の練習後もすぐには服を着ることができず、しばらく身体の火照りを冷まさなければならないほどです。

汗のかく量はきっと普通の人よりもかなり多いと思うのですが、多分代謝がよく、発汗作用もかなり強いのだと思います。

それだけに運動前後の体重変動というのはとても興味があっていつも測定を励行していますので、こうした経験からも発汗量について私自身で考察を試みてみました。

水泳練習における発汗

私の最近のプールでのトレーニング内容は、水泳が約40分、水中ウオーキングが20分の約1時間が私の1日のメニューです。

競技会へのエントリーが決まれば1ヶ月ほど前からレース用のトレーニングに切り替えますが、それ以外の時期はロングスイムと50mのインターバル練習が基本でトータルで泳ぐ距離は1000~1500m程度です。

そして必ず水中ウオーキングを欠かしません。シニアとしての練習量はかなり多いと思います。

こんな練習内容なのですが、私は水泳前と水泳後の体重を必ずチェックしています。

水泳前はトイレ済ませて、練習中のトイレはなく、水分補給もしないですから基本的に体重の減少は発汗によるものと言えます。

私の場合ですと、発汗量は凡そですが、1時間あたり700g前後と言ったところです。

ウオーキングでの発汗

雨の日以外ほとんど毎日出かけているウオーキング、約1時間のゆっくりとしたウオーキングです。

季節によってかなりバラツキがありますが、発汗量の推測方法はプールの場合と同じです。夏では1時間のウオーキングで水泳と同様に700cc前後

冬の寒い時でも500cc程度の発汗はあります。寒くても1時間のウオーキングで発汗はかなりありますから、ウオーキングの運動量もバカにできないと実感しています。

スーパー銭湯での発汗

それから比較の意味で私の好きなお風呂でも発汗についてもお話しします。

私のよく行くスーパー銭湯は炭酸泉のお湯で水温39℃の少し温めのお湯で私の場合は30分浸かってしっかりと汗を流します。

少し長湯過ぎるかもしれませんが、30分の炭酸泉でほぼ水泳と同様の700g前後の発汗があります。

お湯につかって5分も経てばポカポカと身体が温められ、発汗が現れるのだと思いますが、15分も経てば頭から流れる汗がすごいです。

家風呂では10分も浸かっていられず、体重変化がほとんどないため、発汗もほとんどないのかもしれません。

私 見

これらの事を考えれば発汗量についての正確性が乏しいのですが、スーパー銭湯での30分浸かって流れる汗を考えれば、水泳ではほとんど汗が流れるほどの発汗は感じられませんが、同程度量の汗をかいていることに驚かされます。

水泳とは銭湯と同様に、頭から流れるほどの発汗があるのでしょう。

さらに水泳ではじっとしているわけではないのですから水分補給の重要性をいつも感じています。

でも不思議に喉の渇きはありません。それは口が水でいつも浸されているために喉の渇きがないのでしょう。

いしはら
いずれにせよ、私の場合ですが、水泳の発汗は予想以上に大量の汗をかいているのを確認しています。私自身、汗かきの体質ですから、人によっては個人差があると思いますが水泳は水中ウオーキングを含めて発汗作用のある運動であることは間違いないでしょう。

2 水泳中の発汗に関する報告例

スポーツで活動中にどの程度汗をかくのでしょうか?

いろいろな研究機関での調査研究から抜粋してみました。

陸上スポーツ別の発汗量

軟式野球女子サッカー陸上競技ゴルフ1R剣道
調査条件2.5時間2.5h2.5h4.7h 23〜32℃1h 30.4℃
発汗量(g)18001800270010752700
発汗量(g/h)72072010802282700

引用:1993年体育協会スポーツ医科学研究報告NO8より引用

水泳など水中運動における発汗量

全体水泳水中歩行水泳+水中歩行アクアビクス
平均発汗量(g/h)194.0185.061.5204.4194.0
うち最大-最小60.3-434.562.5-441.860.0-632.952.7-460.5113.3-311.3

引用:公共の水中運動施設における運動実施者の発汗および水分摂取の実態(相模女子大学栄養科学部)より引用

水泳における発汗量は明らか

上記二つの研究報告からみても水泳で汗をかいているのは明らかです。

相模女子大学の調査結果では調査中に水を摂取している人は皆無だったとの報告がとても印象的です。

参考までに発汗量の計算は(運動前体重+飲水量)ー運動後体重ー排尿量となっています。

報告例のまとめ

最初に紹介した体育協会スポーツ医科学研究報告では水泳のデータがなく、水泳とその他の陸上スポーツとの比較ができなので少し残念ではあるのですが、水泳は陸上競技と同等もしくはそれ以上の運動強度があることはMETs表からも言えると思いますが、

やはり水泳は水の中の運動であることから陸上ほどの発汗は無いのかもしれません。

運動強度(METs)については次の記事が参考になると思います。

参考:水泳の基本バタ足のカロリー消費量、そして痩せる効果はあるのか?

汗をかかなくても水温が身体の上昇する体温を抑えてくるでしょうから発汗は陸上ほどは多くはないのでしょう。

また私自身の1時間程度の水泳と水中ウオーキングでの発汗量1時間あたり700mというのは当たらずとも遠からずと言ったところでしょう・・・

ポイント
特出すべきことは相模女子大学の研究報告によれば水泳単独よりも、水泳+水中歩行をミックスさせた運動の発汗量が多いのは興味のあるところです。

様々な条件によって違うとは思いますが、私が行っている水泳+水中歩行の運動量は発汗量から見る限り水泳や水中歩行を単独で行うよりはるかに多量を汗をかいているのがわかります。

そして水中運動では発汗量に最小と最大との差がとても大きいので年齢や運動量の差に個人差があるのでしょう。

最大の発汗をしている人はかなりの水泳経験があるのかもしれません。

3 忘れず水分補給を!

ここまで水泳と発汗についてまとめてきましたがここで申し上げておきたいことは、水泳、そして水中運動での発汗は明らかであり、プール施設内の温度も考慮すれば、こまめな水分補給をしなければいけないことは明白です。

水泳では汗はかかないと誤解して水分補給をせずに長時間の水泳はとても危険です。

相模女子大学の調査研究においても、調査対象者で水泳中に水を摂取した人はいなかったとの報告でしたが、これは水泳に対して警鐘を鳴らす調査結果だと言わざるを得ません。

私自身、発汗の事実は理解していても喉の渇きがない以上、プールサイドに行って水を飲むという感覚にならなかったです。

でも思い返せば学生時代、水温が30度を超え、炎天下でのハードな水泳練習の時には、水道水を長いホースでプールに引き込み身体を冷ましたり、水をがぶ飲みしていたことが思い出されます。

きっと多量の発汗によって水分不足をきたしていたのでしょう。

プールで身体から流れる汗というのは極めて粘性の高い脂汗のような汗だったのを覚えています。

どうぞ、プールサイドにウォーターサーバーなどの設備がないプールでの練習にはペットボトル1本でもいいですから自分がトレーニングをするレーンのスタート台付近には常備して置く必要がありそうです。

4 水泳後の水分補給について

それから水泳トレーニングが済んでからの水分補給についてですが、1時間程度のトレーニングを水の中で行っていたからと言ってもかなりの水分不足があるのは明らかです。

あまりにも激しいトレーニングですと、食欲も喉も乾きもあまりなく、グターッとなっていた若い頃のことを思い出しますが、シニアになると水泳後の晩酌がなによの楽しみでした。

晩酌のビールは水分補給には役に立たないと言われています。利尿作用があってより水分不足になる可能性があります。水泳トレーニング後、ビールの美味しさを求めて水分を摂取しないということのないように留意してほしいと思います。

水泳中はどうしても水の中にいて口や口の中は常に水に接しているために喉の渇きはほとんど感じません。

水泳中、水泳後に喉に渇きを覚えるというのは相当の水分不足に至っていると考えるべきです。

従って、水泳トレーニング後は相当の水分補給が必要であることを認識されて、一気に大量の水分を摂取するのではなく、こまめな水分摂取がとても大切なことだと思います。

5 まとめ

以上水泳で汗をかくのか!というテーマで著名な調査研究機関の報告に基づき検証してまいりました。

そして私自身の長い水泳経験からもこのテーマについていろいろ感じていることもあって、併せて私見を述べながら水泳と汗について考察をさせていただきました。

きっと参考になったとか思います。

水泳でも汗をかくんだと改めて納得された方もいらっしゃるかもしれません。

おわりに

水泳の発汗は水泳の持つ運動強度から考えれば目立った発汗が確認できないといってもそれは明らかであり、ついつい水分摂取を忘れがちになります。水泳練習後に暑い公共交通機関や直射日光中の移動など、とても危険な事態ともなりかねません。

どうぞ水泳前後、水泳中の水分補給に支障をきたすことのないよう留意されて楽しく健康的な水泳ライフをお過ごしください。

今回の記事は以上とさせていただきます。

最後までお読みいただき心から感謝しています。ありがとうございました。

 

なお、水泳関連記事として以下の記事もとても興味深い内容となっていますのでご一読いただければ幸いです。

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初稿:2019年6月12日