去る2019年7月21日から7月28日の日程で韓国、光州において開催された2019年第18回世界水泳選手権大会は多くのドラマを残し閉幕しました。
日本選手も大いに活躍し、金メダル2個、銀メダル2個、銅メダル2個の結果となりました。
そして世界水泳のレベルの高さ、そして新しいヒーローの登場!また国の威厳をかけた凄いレースの数々を目の当たりにしました。
この2019世界水泳において日本選手でメダル獲得した選手の内、金メダルを一人で2個を獲得した瀬戸大也選手は2020東京オリンピック代表選手の内定を手中にし、東京オリンピックでの金メダル候補として名乗りをあげました。
ではこの記事で東京オリンピックのメダル候補選手を、直近の世界水泳でメダル獲得状況を元に紹介していきたいと思います。
2019世界水泳の結果

2019年7月21日から28日、韓国光州で開催された世界水泳選手権大会の全競技のメダル獲得そして日本選手の成績を以下に示します。
2020東京オリンピックの出場権はこの世界水泳選手権で金メダル獲得者を内定するとなっています。
男子
400m自由形
金:孫 楊(ソンヨウ)中国 タイム3:42.44
銀:マック・ホートン オーストラリア 3:43.17
銅:ガブレエーレ・デッティ イタリア 3:43.23
4×100mフリーリレー
金:アメリカ 3:09.06 大会記録
銀:ロシア 3:09.97
銅:オーストラリア 3:11.22
日本:予選9位(東京オリンピック内定) 3:14.16 (中村、塩浦、松本、難波)
100m平泳ぎ
金:アダム・ピーティ イギリス 57.14
銀:ジェームス・ウィルピー イギリス 58.46
銅:閻 子貝(エン・シハイ)中国 58.63
4位:小関 也朱篤 日本 58.93
50mバタフライ
金:ケレブ・ドレセル アメリカ 22.35 大会記録
銀:オレグ・コスチン ロシア 22.70
銅:ニコラス・サントス ブラジル 22.79
日本:予選21位 水沼 尚輝 23.74
200m自由形
金:孫 楊(ソン・ヨウ) 中国 1:44.93
銀:松元 克央 日本 1:45.22 日本新
銅:マルティン・マリウティン ロシア 1:45.63
100m背泳ぎ
金:徐 嘉余(ジョ・カヨ) 中国 52.43
銀:エフゲニー・リロフ ロシア 52.67
銅:ミッチェル・ラーキン オーストラリア 52.77
日本 6位 入江 陵介 53.22
800m自由形
金:グレゴリー・パルトリ二エリ イタリア 7:39.27
銀:ヘンリック・クリスティアンセン ノルウエー 7:41.28
銅:ダビド・オーブリー フランス 7:42.08
200mバタフライ
金:クリストフ・ミラーく ハンガリー 1:50.73世界新
銀:瀬戸大也 日本 1:53.86
銅:チャド・レクロス 南アフリカ 1:54.15
50m平泳ぎ
金:アダム・ピーティー イギリス 26.06
銀:フェリべ・リマ ブラジル 26.66
銅:ホアオ・ゴメスジュニオール ブラジル 26.69
日本:準決勝13位 小関 也朱篤 27.22
100m自由形
金:ケレブ・ドレセル アメリカ 46.96
銀:カイル・チャルマース オーストラリア 47.08
日本 準決勝10位 中村 克 48.45
日本 準決勝13位 塩浦 慎理 48.54
200m個人メドレー
金:瀬戸 大也 日本 1:56.14(東京オリンピック内定)
銀:ジェレミー・デブランシュ スイス 1:56.56
銅:チェイス・カリシュ アメリカ 1:56.78
200m背泳ぎ
金:エグゲニー・リロフ ロシア 1:53.40
銀:ライアン・マーフィー アメリカ 1:54.12
銅:ルーク・グリーンバンク イギリス 1:55.85
日本 5位 入江 陵介 1:56.52
200m平泳ぎ
金:アントン・チェブコフ ロシア 2:06.12
銀:マシュー・ウイルソン オーストラリア 2:06.68
銅:渡辺 一平 日本 2:06.73
日本 準決勝9位 小日向 一輝 2:08.42
4×200フリーリレー
金:オーストラリア 7:00.85
銀:ロシア 7:01.81
銅:アメリカ 7:01.98
日本 予選8位(東京オリンピック内定) 7:09.23 (高橋・松元・吉田・瀬戸)
50m自由形
金:ケレブ・ドレセル 21.04 大会新
銀:クリスチャン・ゴロメーフ ギリシャ 21.45
銀;ブルーノ・フラトゥス ブラジル 21.45
日本 準決勝9位 塩浦 慎理 21:81
日本 予選24位 中村 克 22:41
100mバタフライ
金:ケレブ・ドレセル アメリカ 49.66
銀:アンドレイ・ミナコフ ロシア 50.83
銅:チャド・レクロス 南アフリカ 51.16
日本 準決勝9位 水沼 尚輝 51.71
1500m自由形
金:フローリアン・ヴェルブロック ドイツ 14:36.54
銀:ミハイロ・ロマンチュック ウクライナ 14:37.63
銅:グレゴリオ・バルトリニエロ イタリア 14:38.75
50m背泳ぎ
金:ゼーン・ワッデル 南アフリカ 24.43
銀:エフゲー・リロフ ロシア 24.49
銅:クリメント・コレ二コフ ロシア 24.51
400個人メドレー
金:瀬戸 大也 日本 4:08.95(東京オリンピック内定)
銀:ジェイ・リザーランド アメリカ 4:09.22
銅:ルイス・クレアパート ニュージーランド 4:12.07
4×100m個人メドレー
金:イギリス 3:28.10
銀:アメリカ 3:28.45
銅:ロシア 3:28.81
日本 4位(東京オリンピック内定) 3:30.35(入江・小関・水沼・中村)
女子
400m自由形
金:アリアン・ティットマス タイム3:58.76
銀:ケイティ・レデッキー 3:59.97
銅:リア・スミス 4:01.29
日本 予選20位 五十嵐 千尋 4:13.81
4×100mフリーリレー
金:オーストラリア 3:30.21 大会新
銀:アメリカ 3:31.92
銅:オーストラリア 3:11.22
日本:予選7位(東京オリンピック内定) 3:36.79 (大本、白井、青木智、佐藤)
100mバタフライ
金:マーガレット・マクニール カナダ 55.83
銀:サラ・ショーストロム スエーデン 56.22
銅:エマ・マキーオン オーストラリア 56.61
日本 準決勝16位 牧野 紘子 58.49
日本 予選19位 長谷川 涼香 58.71
200m個人メドレー
金:カティンカ・ホッスー ハンガリー 2: 07.53
銀:葉 詩文(ヨウ・シブン) 2:08.60
銅:シドニー・ピックレム カナダ 2:08.70
日本 5位 大本 里佳 2:09.32
日本 失格 大橋 悠依 2:09.36
1500m自由形
金:シナモ・クアダレッダ イタリア 15:40.89
銀:サラ・ケーラー ドイツ 15:48.83
銅:王 簡嘉禾(オウ・カンカカ) 中国 15:51.00
100m背泳ぎ
金:カイリー・マス カナダ 58.60
銀:ミーナ・アサートン オーストラリア 58.85
銅:オリビア・スモリガ アメリカ 58.91
日本 6位 酒井 夏海 59.56
100m平泳ぎ
金:リリー・キング アメリカ 1:04.93
銀:ユリア・エフィモア ロシア 1:05.49
銅:マルティア・かローロ イタリア 1:06.36
日本 4位 青木 玲緒樹 1:06.40
200m自由形
金:フェデリカ・ペレグリーニ イタリア 1:54.22
銀:アリアン・ティットマス オーストラリア 1:54.66
銅:サラ・ショーストロム スウエーデン 1:54.78
日本 8位 白井 璃緒 1:57.14
日本 準決勝16位 五十嵐 千尋 1:58.97
200mバタフライ
金:ボグラールカ・カパーシュ ハンガリー 206.78
銀:ハリ・フリッキンガー アメリカ 2:06.95
銅:ケイティ・ドラボット アメリカ 2:07.04
日本:準決勝10位 長谷川 涼香 2:09.22
日本:準決勝11位 牧野 紘子 2:09.60
50m背泳ぎ
金:オリビア・スモリガ アメリカ 27.33
銀:エティエネ・メディロス ブラジル 27.44
銅:ダリア・ワスキナ ロシア 27.51
日本 予選20位 酒井 夏海 28.41
4×200mフリーリレー
金:オーストラリア 7:41.50(世界新)
銀:アメリカ 7:41.87
銅:カナダ 7:44.35
日本 8位(東京オリンピック内定) 7:56.31(白井・五十嵐・青木・池本)
100m自由形
金:シナモーン・マニュエル アメリカ 52.04
銀:ケイト・キャンベル オーストラリア 52.43
銅:サラ・ショーストロム スウエーデン 52.46
200m平泳ぎ
金:ユリア・エフィモア ロシア 2:20.17
銀:タチアナ・ショーエンメーカー 南アフリカ 2:22.52
銅:シドニー・ピックレム カナダ 2:22.90
日本 準決勝15位 青木 玲緒樹 2:27.95
50mバタフライ
金:サラ・ショーストロム スェーデン 25.02
銀:ラノミ・クロモビジョジョ ネザーランド 25.35
銅:ファリダ・オスマン エジプト 25.47
200m背泳ぎ
金:レーガン・スミス アメリカ 2:03.69
銀:ケイリー・マッキーオン オーストラリア 2:06.26
銀:カイリー・マス カナダ 2:06.62
日本 準決勝11位 酒井 夏海 2:10.11
日本 予選28位 白井 璃緒 2:14.98
800m自由形
金:ケイティ・レデッキー アメリカ 8:13.58
銀:シナモ・クアダレッラ イタリア 8:14.99
銅:アリアン・ティットマス オーストラリア 8:15.70
50m平泳ぎ
金:リリー・キング アメリカ 29.84
銀:ベネデッタ・ピラト イタリア 30.00
銅:ユリア・エフィモワ ロシア 30.15
50m自由形
金:しモーン・マニュエル 24.05
銀:サラ・ショーストロム スエーデン 24.07
銅:ケイト・キャンベル オーストラリア 24.11
400個人メドレー
金:カティンカ・ホッスー ハンガリー 4:30.39
銀:葉 詩文 中国 4:32.07
銅:大橋 悠衣 日本 4:32.33
4×100mメドレーリレー
金:アメリカ 3:50.40 世界新
銀:オーストラリア 3:53.42
銅:カナダ 3:53.58
日本 6位(東京オリンピック内定) 3:58.14(酒井・青木玲・牧野・大本)
混合
4×100mメドレーリレー
金:オーストラリア 3:39.08
銀:アメリカ 3:39.10
銅:イギリス 3:40.68
日本 予選失格 3:45.30
4×100フリーリレー
金:アメリカ 3:19.40 世界新
銀:オーストラリア 3:19.97
銅:フランス 3:22.11
日本 7位 3:24.67 (中村・松元・大本・佐藤)
参考:前回2017世界水泳
では銀:4個、銅:3個でした。
銀:古賀 淳也(男子50m背泳ぎ)
小関 也朱篤(男子200m平泳ぎ)
萩野 公介(男子200m個人メドレー)
大橋 悠依(女子200m個人メドレー)
銅:渡辺 一平(男子200m平泳ぎ)
瀬戸大也(男子200mバタフライ)
瀬戸大也(男子400m個人メドレー)
東京オリンピックで期待されるメダル候補選手
2020東京オリンピックでメダルが期待される有力選手は何と言っても先の2019世界水泳における日本人メダリストと言うことになります。
ここではその選手のプロフィールを紹介したいと思います。
2019世界水泳日本人メダリスト
・瀬戸 大也選手
(せと だいや)1994年5月24日生まれ埼玉県入間群毛呂山町出身、全日本空輸所属、身長:174cm、体重:72kg
2019世界水泳の成績:男子200m個人メドレー:金、男子400m個人メドレー:金、男子200mバタフライ:銀
過去の成績:オリンピック 2016リオ 男子400m個人メドレー(銅)
世界水泳選手権 2019 男子200m個人メドレー(金)、男子400m個人メドレー(金)、男子200mバタフライ(銀)
2017 男子200mバタフライ(銅)、男子400m個人メドレー(銅)
2015 男子400m個人メドレー(金)
2013 男子400m個人メドレー(金)
2019年世界水泳1大会で個人種目メダル3個は日本人初、世界選手権通算4個の金メダルも日本選手最多となり彼の好調さを物語っています。
水泳の世界選手権第最終日は28日に行われ、 #競泳 男子400m個人メドレーで瀬戸大也選手が4分8秒95で金メダルを獲得。200mとの2冠を達成し、両種目で東京2020大会の代表に内定しました。また、女子400m個人メドレーでは大橋悠依選手が3位となりました。https://t.co/qcV7T0lvyu #がんばれニッポン pic.twitter.com/SAuOt4qYxl
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) 2019年7月29日
・松元 克央選手
(まつもと かつひろ )1997年2月28日生まれ、福島県いわき市出身、セントラルスポーツ所属、身長:186cm、体重:85kg
日本人水泳選手にすごい逸材が現れました。1年後の成長が期待されています。
並居る強豪揃いの200m自由形の銀メダルは誇らしく思います。
世界水泳200m自由形で銀メダル獲得しました🥈😊
まだ実感湧きません、、。
たくさんの応援本当に感謝しています!🤗
そして、鈴木先生にメダルを掛けることが出来ました🙌
まだ、世界水泳は続くので引き続き応援宜しくお願いします😊 pic.twitter.com/mbXTgrbLPw— 松元克央(かつお) (@katsuo0228) 2019年7月23日
・渡辺 一平選手
(わたなべ いっぺい)1997年3月18日生まれ、大分県津久見市出身、早稲田大学、身長193cm、体重78kg
世界選手権 2019年 男子200m平泳ぎ銅メダリスト、自己ベストの男子200m平泳ぎ2:06.67は元世界記録のスペシャリストです。
2020東京オリンピックのメダリスト、世界記録の更新と金メダルが期待される選手です。
渡辺一平は銅メダル 200m平泳ぎ#渡辺一平 #世界選手権 https://t.co/upPK8K3lMq
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2019年7月26日
・大橋 悠依選手
(おおはし ゆい)1995年10月18日生まれ滋賀県出身、イトマン東進所属、身長:173cm
世界水泳選手権 2019年 女子400m個人メドレー銅メダル、2017、女子200m個人メドレー銀メダル
2018年パンパシフィック東京 女子200m個人メドレー金、女子400m個人メドレー金など素晴らしい記録を持っており有力な2020のメダル候補者です。
らしいのでがんばりまーーーす🐣!https://t.co/H0ep0PpnwY
— Yui Ohashi (@Yui__Ohashi) 2019年7月30日
その他注目されるメダル候補者と2019世界水泳の成績
入江 陵介:100m背泳ぎ6位、200m背泳ぎ5位
小関 也朱篤:50m平泳ぎ準決勝13位、100m平泳ぎ4位
中村 克:50m自由形予選24位、100m自由形準決勝10位
塩浦 慎理:50m自由形8位、100m自由形準決勝13位
小日向 一輝:200m平泳ぎ準決勝9位
水沼 尚輝:50mバタフライ予選21位、100mバタフライ準決勝9位
青木 玲緒樹:100m平泳ぎ4位、200m平泳ぎ準決勝15位
五十嵐 千尋:200m自由形準決勝16位、400m自由形予選20位
酒井 夏海:100m背泳ぎ6位、50m背泳ぎ予選20位、200m背泳ぎ準決勝11位
白井 璃緒:200m自由形8位、200m背泳ぎ予選28位
牧野 紘子:100mバタフライ準決勝16位、200mバタフライ準決勝11位
長谷川 涼香:100mバタフライ予選19位、200mバタフライ準決勝10位
大本 里佳:200m個人メドレー5位
まとめ(2020東京オリンピックに期待が膨らむ)
1年後に迫った2020東京オリンピック、瀬戸選手は早々と東京オリンピックの切符を手にしました。
しかしまだ、1年の時間があります。この時間を以下に練習に費やすかでより高いレベルを目指すか、そして世界の壁はさらに高くなっていくことが予想されます。
とは言え、東京オリンピックにかける日本人選手の意気込みな並々ならないものがあると思います。
新しい東京アクアティクスセンターにセンターポールに登る日の丸の数は?楽しみで仕方ありません。
前章において紹介した東京オリンピックのメダル候補選手は先の2019世界水泳でのメダリストを掲げました。今最もメダルに近い選手です。
しかしメダルを逸した世界水泳日本代表選手のその力は世界に通用するものであり、ホーム日本の地の利を活かせばより一層のメダル獲得が期待できます。
そして一方では世界水泳において多くの失格者が出て、審判員の目も極めて厳しくなってきております。
あと残された1年の時間を有効に選手はトレーニングに励まれて、また新たなオリンピック代表メンバーが現れてくることも含めてより一層の躍進を期待してこの記事は以上とさせていただきます。
最後までお付き合いいただき心から感謝しています。ありがとうございました。
なお、以下の記事もとても興味深い内容となっていますのでご一読いただければ幸いです。
けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。