水泳することによる効果としてダイエット効果がよく知られています。
水泳が優れた有酸素運動の代表格であり全身運動であることからカロリー消費に素晴らしい効果をもたらし、健康診断時に医師から水泳や水中ウオーキングを勧められることもよくあります。
水泳がどう言う運動なのかを良く理解して楽しく生活習慣の一部として定着されることを心から祈っています。
1. 水泳による様々な効果
1-1. 水泳とは
多くの人が、ただ何となく顔を上げて泳いでいる平泳ぎ、呼吸が自由にできて楽で安全なため、ほとんどの人が泳ぐことができる泳ぎ方ではないでしょうか。
さて、唐突で恐縮なのですが、水泳とはいったいどう言うものなもでしょうか?
人類は昔から河川・池・湖・海などで泳ぐことがあった。日本では、古くは水の中を泳ぐ技術は「水術」と呼ばれ、日本では武術の1つともされた。現在では水泳はスポーツやレクレーションとして行われることが多い。 Wikipedia
このように定義づけされています。
ジムのプールでたまに見かける光景に、まるでウオーキングでもしているかのように30分以上も優雅にそれでいてテンポもスピードも変わらず歌でも歌っているように泳ぎつづけている水泳メンバーを見かけたことはないでしょうか。
こうした技術の域に達するには相当の訓練が必要ですが、ある程度のスピード感があってスムーズに長い距離を泳ぐ能力を得る事が水泳の究極の目的ではないでしょうか。
1-2. 新しい泳ぎをマスターする喜び
水泳は苦手だけれど平泳ぎは泳げるという人も結構いらっしゃると思いますが、それは顔を水面上にあげたまま呼吸に支障はなく、ただ何となく手足を動かせて前に進めるからで本当の平泳ぎではありません。
先ほども述べたようにある一定のスピードのある平泳ぎはとても難しく水泳4種目なかでも平泳ぎは一番難しい泳ぎ方なのです。
でもこの水泳種目の中の平泳ぎやクロールそしてその他の泳ぎを少しずつ楽しみながら練習しマスターしていく、なかなか上手くいかないものですが、少しずつ上手になっていく喜びはこたえられません。
子供時代に戻ったような喜びがあります。
1-3. 水泳の様々な効果
さあ、これから水泳の持つ特徴から様々な効果が期待できます。
その効果についてこれから詳しく解説していきたいと思います。
水中では運動することによる水の抵抗が起こります。そして身体が水中に存在することで浮力という力が働き身体が軽く感じます。
こう言った非日常環境でまず最初に期待できる効果がダイエット効果です。
次の章から順次詳しく解説していきます。
2. ダイエット効果
まず最初の水泳効果であるダイエット効果です。すなわち痩せる効果が期待できます。
2-1. プールエクササイズの運動強度と消費エネルギー
運動強度を示す使用にMETsと言う値があります。
このMETs値を使って消費カロリーを簡単に計算ができます。
消費エネルギー(kcal)= METs × 時間(時間)× 体重(kg)× 1.05
私たちが良く知っているクロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライなどで泳がなくても水の中で遊ぶ感覚でリクレーションをすればかなりのダイエット効果は期待できます。
こう考えれば女性でも楽しめるダイエットメニューはいろんなバリエーションが見つけられます。
詳しい内容は次に示す記事に解説していますので一度ご覧いただければさらに理解が深まると思います。
2-2. 遊びながら水泳ダイエット
水泳ダイエットを単に泳ぐだけでなく、プール施設で歩いたりエアロビクスをしたりして楽しむダイエットだと考えればそれは楽しい時間を過ごすことになるでしょう。
例えば、いつも通っているスポーツクラブのプールや公営のプールに行ったとき、さあ、今日は何をして遊ぼうか?こんなイメージで1時間楽しく過ごすことで、1時間の水泳ダイエット効果は素晴らしいものがあるでしょう。
2-3. 決して無理をしない
ここで水泳ダイエットで注意すべきことはダイエットはあくまでも有酸素運動を行う事が大切です。従って25mを必死に泳いで息が上がってしまうようでは、有酸素運動とは言えません。
無理をして激しい水泳をやるよりはウオーキングレーンで歩いていた方がダイエット効果は高いと言えます。
水泳は決して無理をしない事が重要である事しっかりと頭に入れておきましょう。
3. その他驚くべき効果
では水泳ではダイエット効果以外にもたくさんの驚くような効果がありますので、ここに紹介しておこうと思います。
身体の部位ごとまとめれば
3-1. 脳
水泳が脳に与える刺激はとても大きなものがあります。これは年齢を問わず期待できると思います。
でもこれはある程度の水泳経験があっての効果ですから、ビギナーの方々には知っておいて欲しいです。
3-1-1. リラックス・リフレッシュ
水泳は水の中をひたすら泳いでいます。
陸上をランニングやウオーキング中には景色を見る楽しさ、音楽を聴きながらなど色々な楽しみがありますが水泳はひたすら泳ぐだけです。
3-1-2. 瞑想効果
上のリラックス状態がさらに継続すると、無我の境地に至ります。
慣れてきますと、400〜500mも泳ぐと不思議に辛く無くなってきます。
私はこれをスイミングハイと呼んでいるのですがとても深い瞑想状態に突入することができます。
また、知らない自分との出会いなど自分探しの時空が得られるでしょう。
3-1-3. 五感の鋭敏性
瞑想状態に至らないとしても水泳中は身体を流れるように伝わる水流や泡を感じます。
そして指の本当に爪の先まで敏感になるとでも言おうか不思議な感覚と出会えます。
またプールから上がってロッカールームに行くと、やたらメンバーの体臭や部屋の臭いが気になったり、携帯の着信音が妙に気になったりと五感全ての感覚が鋭敏になってくるような気がします。
3-2. 体幹部
体幹部の部位には腹筋、背筋、インナーマッスルなど、重要な骨格や筋肉が存在しています。
それらが重力の影響を受けませんから上手に姿勢コントロールをしてやれば素晴らしい効果を発揮してきます。
3-2-1. 姿勢改善
水泳はいかに楽にスムースに泳ぐかです、省エネのハイブリッドで泳ぐには水中姿勢がとても重要です。
そしてこの姿勢は水泳経験とともに上手になってきます。
でも水中は比較的簡単です。浮力があり重力がないためであることは明白です。
この状態を維持することで水泳が上手になり、ひいては姿勢改善が得られることになるでしょう。
3-2-2. インナーマッスル強化
さらに水泳は体幹部が強化されます。
泳ぐことによるメリットですが、その具体的な部位としてインナーマッスルと上げておきます。
このインナーマッスル強化でお腹の各部位が相乗的に痩せる効果が期待できるでしょう。
3-3. 肺・心臓(心肺能力、循環系強化)
水泳は冒頭から申し上げているように呼吸が自由にできません。
でも水泳は呼吸を決して止めてはいません。
水中では吐き続け、最後に吐き切り、そして顔が水面上に上がり意識せずに息を吸います。
こうした自分自身のコントロール下に呼吸を置いて水泳を行なっています。
その結果、肺機能や循環器系の機能が強化されます。
3-4. 肩(肩こり改善)
次に肩の部位についてですが、肩は水泳の命です。
それは水泳の推進力の重要な部位です。肩回転の大きな回転が大切です。
でも水泳競技選手は激しい肩の動きで関節や筋肉を痛めるリスクもありますが、痩せるための水泳であれば素晴らしい肩こりや肩の痛みなどに効果的です。
3-5. 腰(腰痛改善)
次に腰の部位においても水泳、特に水中姿勢がターン以外常に真っ直ぐな水中姿勢が要求されるクロールでは腰がしっかりとブロックされた状態となり、上手なローリングなども加味されため、腰痛にはとても良い効果をもたらします。
平泳ぎやバタフライなど腰を使う泳法もありますがクロールで痩せるにはとても効果的な泳法と言えるでしょう。
3-6. 免疫力向上効果
以上各部位ごとに痩せる以外の効果についても述べてきましたが、水泳の驚きの効果として免疫力が向上してきます。
私自身の事を言わせてもらえれば、60年の水泳キャリアの中でも仕事の激務や重篤な病気で治療期間など水泳から離脱した経験もあります。
その水泳離脱のタイミングで必ずと言っていいほど、体調を壊してきました。また逆に水泳さえしていれば極めて健康でありました。
これは水泳の持つ免疫力が高まる結果だと考えています。
水泳は身体全身に良い影響を与えているに違いありません!
4. まとめ
水泳の様々な効果について考えられる事例を解説し、水泳の多様な魅力についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
興味ある点も多く、楽しんでいただいたことと思います。
単にダイエット効果だけでなく驚くべき効果もご理解いただけたのではないでしょうか。
泳ぐ楽しみは何と言っても少しずつ距離が伸びていく事だと思います。そしてその伸びる距離と同時に心肺能力や循環器能力も向上していくと言われています。
幼い子供さんが喘息が治ると言う口コミで水泳を習い始めると言った事例も多く耳にします。
そして怪我や故障でリハビリの必要があり、プールで楽しくリハビリ! と言ったことも良く目にします。
勿論言うまでもなく人は歩いたり走ったりする動物です。泳ぐのは本来の活動とは違っているのかもしれませんが、この世界に生きる哺乳類で泳げない動物は居ないと言われています。
哺乳類にとって泳ぐ能力は進化の過程で隠れた特殊能力ではないでしょうか・・・
本来の陸上運動に加え、水泳を含む水中運動を適宜添えてやる事が充実した運動習慣と言えなくもありません。
この記事で解説した水泳の効果を理解していただき、日常生活にちょっとした潤いと楽しみを添えていただければ幸いです。
と言う事でこの記事は以上とさせていただきます。
最後までお付き合いをいただき心から感謝しております。ありがとうございました。
なお以下の記事もとても興味深い内容となっていますので是非ご一読ください。
けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。