水泳(クロール)のツービート練習でより省エネハイブリッド化

水泳でツービート練習といえばクロールの場合のキックのリズムで行う練習バリエーションです。

クロールの場合、ストローク1回(右左両方の腕で水をかく)中に打つキックのリズムが3種類あります。

1ストロークに2回のキックを2ビート、4回のキックを4ビート、6回のキックを6ビートと表現します。

私のクロールはツービート主体で、スピードを上げるときには4、6ビートにリズムピッチがあがり加速します。

この記事でツービートの利点、手順、コツなど練習方法について解説したいと思います。

特にシニア世代にはこのツービートを練習に取り入れることで省エネハイブリッドなクロールを身につけゆっくりと優雅に水泳を続けながら十分な有酸素クロールを楽しみましょう。

いしはら
こんにちは!

けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。


1 クロールのキックリズム

水泳で最初に習うクロールにはキック、所謂バタ足のリズムパターンですが、冒頭にも述べましたが、1ストロークで何回キックを打つかで分類されています。

クロールについての詳細は以下の記事が参考になります。

【水泳初心者向けクロールの泳ぎ方】楽しく上手になる3つのコツ

2019.09.28

ツービート

今回この記事でテーマにしているツービートは1ストロークで2回のキックです。

すなわち右、左1回ずつのプル、1ストロークで2回のキックです。右ストローク時に右足キック、左ストローク時に左足キック

このタイミングのリズムがツービートとなります。

身体を大きくローリングさせて距離を稼ぎ、楽に大きなストロークでクロールを行う泳ぎ方ができるツービートです。

4ビート

次に左右1ストローク中に4回のバタ足キックを打つのが4ビートキックです。

この4ビートキックはごく一般的なクロールの場合、キックのリズムを見るとこの4ビートでクロールをしている場合がほとんどで、ノーマルキックと言えるでしょう。

6ビート

この6ビートになると懸命にクロールで泳いでいる時、そして水泳選手が短距離25m50mを全力で力泳している時に見られるキックリズムのパターンです。

バタ足練習で必死にキックを打っている場合、そのキックのリズムがほぼ6ビートのタイミングになります。

その他のキックリズム

2、4、6ビートでもなく左右どちらかだけ有効なキックであったり、同じリズムではなく不連続なリズムのキックでクロールを行い泳いでいる人もいますが、こう言うリズムを変則ビートと言っています。

貴方のクロールはどのタイプのリズムで泳いでいるでしょう。

きっと色々なケースでリズムを変えてクロールをしているかもしれません。またある決まったパターンをお持ちなのかもしれません。

ご自身で一番泳ぎやすいクロールがベターだと思いますが、より上手により速くそしてまたより長く泳げるように色々なパターンも練習されるとより一層クロールが楽しくなると思います。

2 ツービートで省エネハイブリッド化

ツービートはキックの回数が一番少ないパターンですから下半身の体力消耗が一番少なく、1回のキックで効率よく浮力を得てストロークのタイミングに合わせて効果的に打つキックです。

このツービートの練習を行ってクロールのバリエーションが増え、水泳がより一層楽しいものになると思います。

次の動画でツービートクロークのイメージを膨らませてください。

省エネハイブリッド

このリズムでのクロールは省エネで体力の消耗も極めて低いハイブリッド泳法です。

でもこのツービートのリズムは結構慣れるまでは要領を得ず難しいものです。

それは練習中、頭で考える時間があるため、泳ぎながら「あっ!、どっちの足だったけ…!」などと迷ってしまうかもしれません。

このツービートの練習を繰り返し行い、長い距離のクロールを泳いでいればすぐに習得できるキックパターンですから、是非このツービート練習もバリエーションに含めていただくと楽しいトレーニングになると思います。

ツービートの課題

でもツービートはどうしてもキックの打つタイミングが遅いですから、

ツービートの課題

・下半身が沈んでしまう

・ローリングが全くない

・スピードが遅くかえって苦しい

・タイミングが合わず十分なストロークができない

などの課題が克服できない場合が多々あると思いますので、これからお話しする練習におけるツービートの手順や方法をしっかりと納得させて練習に生かして頂きたいと思います。

課題の克服

上で述べた課題の克服にはどうするかですが、それは今までやってきたバタ足練習を完成させる努力にあります。

ビート板を持って行うバタ足練習やビート板を使わず両腕を伸ばしたままで行うバタ足が十分に完成度の高いものであればツービートクロールへのリズムパターンの変更は極めて容易ですが、バタ足練習が十分でなければなかなかツービートもうまくいきません。

ツービートクロールで見られる克服すべき課題のほとんどはごく普通のバタ足練習をしっかり行うことで解決できるでしょう。

一般的なバタ足練習で行っているリズムはクロールで対応すれば4ビートリズムになると思います。

従って普通のバタ足練習で1回ずつのキックをオーバーに強くて深い蹴り下ろしキックを行い、次に蹴り上げをイメージしてバタ足練習を行うと2ビートへの展開が容易になると思います。

3 ツービート練習の手順とコツ

ではバタ足練習がほぼ完成度が高くなり、バタ足によって浮力、推進力ともにある程度のパワーが得られていると言う前提でストロークとキックのタイミングに入っていこうと思います。

いしはら
ツービート練習はあくまでストローク練習やコンビネーションスイムで練習しますので、キック練習(バタ足練習)は随時練習日の度に行うべきと考えています。

さて練習には、プルブイを使ってツービートを練習するのが最も手っ取り早くリズムとタイミングを掴みやすいと思います。

プルブイを使っての練習

画像にあるように足の付け根にプルブイを挟んで、所謂プルの練習を行います。

ゆっくりとしたストロークで左右1回ずつをしっかりとストロークを刻んでいきましょう。

そしてローリングを上手に使ってプルのフニッシュからリカバリーに入るときに可能な限り前に伸びていきましょう。

ローリングの角度は最大で90度垂直になってもいいくらいですからしっかりと前に伸びていきましょう。

次にキックです。

キックのタイミング

今は両足の根本にプルブイを挟んでいますから十分な蹴り下げ・蹴り上げのキックができないと思いますが、タイミングを掴んていきましょう。

基本的には右手ストロークの時に右足キック、左手ストロークの時に左足キックとなるのですが、上の画像を見てほしいと思います。

右手のプルが完了してリカバリーが始まろうとしています。

ツービートストロークの手順

このキックのタイミング動作を今一度段階的に解説してみたいと思います。

手順

1 右手のプルが始動、その右手プルの始動タイミングにに右足キックが使われます。

2 右足キックの深い蹴り下げパワーによる反動で右手プルが完了!

3 左手が前方の遠いところのキャッチングポイントを右ローリーングとともに探っています。この瞬間が上の画像です。

4 この時蹴り下げられた右足は蹴り上げ状態で、左足が蹴り下げパワーを最大にするタメが行われています。

5 そして右手のリカバリーの終了を待っています。

6 左足のキックが始動するタイミングで左手のプルが指導されます。

そしてまた1に戻り右・左交互にストロークが連続されていくのです。

キックのコツ

今はプルブイを両足に挟んだ状態が継続していますのであまり強いキックは打てませんが、タイミングとリズムを体験してもらうためのプルブイですから、ローリングもあまり大きくはできないかもしれません。

でも大切なコツはストロークの終了と開始には両手が合わせると言うキャッチアップの練習をしてもいいかもしれません。

そしてキック始動でプルが開始される展開がよく理解が深まると思います。

この場合はローリングがありませんから右足キック、右手プル、左手は真っ直ぐ前で姿勢安定、左足は次のキック準備!

そして右サイドのストロークが完了して両手がキャッチアップで合体、そして左サイドが開始される

こんな感じです。

ローリングの活用とツービート

次にキャッチアップではなく、リカバリー中にもう一方のプルが開始される実践的なストロークです。

プルブイを外して大きく深いキックを心がけましょう。

いしはら
この場合出来るだけプルの開始はリカバリーの後半としてストロークによる推進力を殺さないようにしっかりと前に身体が前に乗っていくと行ったイメージでいてください。

右サイドを向くローリングでは左手でキャッチングポイントを探っています。身体は右方向を向いています。

右足が上、左足が下になっていると状況です。

そしてこの左足が下の状態で左足の強いキックを蹴り込みます。そしてその蹴りパワーに乗って左手がリカバリーに終了と同時に前に乗っていきます。

この瞬間に左手のプルが開始されます。

左プル、左キックで右手が前に乗っていく

ツービートは左手プル左キック、右手プル、右足キックですが、この場合に反対の手はストロークを先導してより前に乗っていくイメージでスピードに乗ると言う目論見があることを是非理解してほしいと思います。

ツービートのコツ

ツービートのコツは左右のプル・キックで逆の手でスピードに乗る、より前にでる!

この大きな目論見があることを忘れないようにしてしっかりと左右のプル・キックを完結させましょう。

そしてツービートの完成形はローリングを上手に使ってより前、よりスピードに乗ると言う練習イメージを忘れないようにしましょう。

4 ツービートからテンポを上げるには

では次にツービートでもかなりのスピードが出ていると思います。

泳いでいる途中にツービートと言うテンポの遅いストロークから4ビートや6ビートへのテンポを上げるにはどうすればいいのかですが、

ターンをきっかけにテンポを上げる

ターン終了後、浮き上がりにドルフィンキックを打ちますが、最後のドルフィンキックの終了と同時に4ビート、6ビートとクロールキックの回転数のピッチをあげて浮き上がりと同時に4、6ビートのクロールにスイッチするのです。

ツービートはストローク主体での泳ぎ方ですが、このターンをきっかけにキック主体のクロールにスイッチします。

浮き上がりと同時にイメージもフォームも完全に4、6ビートのクロールにスイッチされていると言うのがコツです。

ハーフライン通過をきっかけにテンポを上げる

特に長水路など50mプールではハーフラインなど目印をきっかけにストロークを変える場合があると思いますが、ツービートからのスイッチはなかなかイメージのスイッチが難しいです。

でもコツは一旦呼吸をストップさせノーブレッシングのクロールに変えながらキックのピッチを上げていきましょう。

今までツービートのスピードでストロークを刻んできましたがノーブレをきっかけにしてキックのテンポを最大限まで高めそのキックのテンポに合わせてストロークを合わせていきます。

そして4、6ビートのテンポにストロークがスイッチできてから呼吸も再開すると言うのがコツです。

そしてゴールまで全力で泳ぎ切りましょう。

このツービートからテンポを上げて泳ぐようなケースは800mや1500mが考えられますが、最初から4・6ビートで泳ぐには相当の練習量が必要となります。

トップスイマーは別として一般的なスイマーの長距離はレース後半まではツービートでレースを作っていくと言うのが賢明だと思います。そしてラスト50mにキックのテンポを上げてスパートをかけると良いと思います。

シニアの場合には

シニアの場合や長い距離をゆっくりとしたペースで泳ぐ場合などは最後までペースを変えずにあくまでしっかりと呼吸をしてツービートのリズムでストロークを刻んで泳ぎましょう。

水泳途中でのリズムやペースやテンポを変えるのは肉体的にも大きな負担となりますので出来るだけ避けるようにしましょう。

5 まとめ(クロールをもっと楽しみましょう)

以上、水泳で一番長く泳げる泳法といえばクロールです。オープンウオーターもトライアスロンも、遠泳もその泳法はクロールとなります。

それは泳ぎ方次第でいくらでも省エネ・ハイブリッド効果を活かして泳ぐことができるのがクロールなのです。

特に普通のクロールは4ビートや6ビートのテンポで泳ぐクロールを水泳スクールでは教わりますが、ツービートはあまり指導を受けたことが少ない、見よう見まねと言うケースがほとんどだと思います。

この記事ではツービートに焦点を絞って練習方法はイメージの作り方そして練習のコツについて詳しくお話をさせてもらいましたがいかがでしたでしょうか・・・!

参考になるところも多々あったかと思います。

ツービートはキックを軽視するものでは決してありませんが、キックの消耗度が格段に違ってきます。

いしはら
ローリングをうまく使ってより早く前方へ伸びていくか、より抵抗を少なく態勢を維持できるかと言うのがツービートの目指すところです。

単純にキックのリズムが1ストロークで2回と言うだけのものではないと言う点がご理解いただければこの記事の狙いとするところです。

そして私のようなシニア世代の水泳愛好家が幾つになっても優雅にゆっくりとしたリズムのストロークを刻みながら水泳を楽しんでいる姿を若い人たちに是非見ていただきたい願ってこの記事は以上とさせていただきます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

なおこの記事の関連記事として以下の記事もとても興味深い内容となっていますのでご一読いただければ幸いです。

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