2019年7月28日に閉幕した韓国光州世界水泳選手権において、女子選手は大橋選手が400m個人メドレーで銅メダル獲得で東京オリンピックの最有力候補として名乗りを上げました。
大量メダル獲得には至らなかったとは言え、女子選手の活躍は目覚しいものがありました。
2020東京オリンピックを目指しての意気込みも非常に熱く、代表選考へのテンションが最高潮となっています。
この記事ではオリンピック代表が予想される女子選手にスポットを当て、筆者が10人の女子水泳選手を選んでみました。
そして各選手の2019世界水泳での活躍、そしてプロフィール等を紹介するとともに、今後の活躍に期待していきたいと思います。
目次
東京オリンピック水泳代表(女子)有力候補選手

冒頭に申し上げた通り2019韓国光州世界水泳選手権において、女子選手では大橋選手が400m個人メドレーで銅メダル獲得で東京オリンピックの最有力候補として名乗りを上げました。
以下2019世界水泳の日本女子選手の活躍を振り返っっみましょう。
自由形
大本 里佳(中央大学)女子100m自由形 記録54.89 予選26位
白井 璃緒(東洋大学)女子200m自由形 記録1:56,82 決勝8位
五十嵐千尋(テイクアンドギヴ・ニーズ)女子200m自由形1:59.18準決勝16位、女子400m自由形4:13.81予選20位
平泳ぎ
青木 玲緒樹(ミズノ)女子100m平泳ぎ 記録1:06.40決勝4位、女子200m平泳ぎ 記録2:27.95準決勝15位
背泳ぎ
酒井 夏海(スウィン美園)女子50m背泳ぎ 記録28.41予選20位、女子100m背泳ぎ 記録59.56決勝6位、女子200m背泳ぎ 記録2:10.40予選12位
白井 璃緒(東洋大学)女子200m背泳ぎ 記録2:14.98予選31位
バタフライ
牧野 紘子(早稲田大)女子100mバタフライ 記録58.49、女子200mバタフライ 記録2:09,60準決勝11位
長谷川涼香(日本大)女子100mバタフライ 記録58.71予選19位、女子200mバタフライ 記録2:09.22準決勝10位
個人メドレー
大橋 悠依(イトマン東進)女子200個人メドレー決勝失格(準決勝記録)2:09.68、女子400m個人メドレー 記録4:32.33 銅メダル
大本 里佳(中央大学)女子200m個人メドレー 記録2:09.32決勝5位
フリーリレー
4×100、記録3:36.79決勝7位(予選で3:36,17の日本新)オーダー:大本・白井・青木智・佐藤『東京オリンピック内定』
4×200、記録7:56.31決勝8位 オーダー:白井・五十嵐・青木・池本『東京オリンピック内定』
メドレーリレー
4×100、記録3:58.14決勝6位 オーダー:酒井・青木玲・牧野・大本『東京オリンピック内定』
以上のように2019世界水泳における女子代表選手の成績ですが、リレー種目は全て東京オリンピックの出場枠を確保できました。
今後においては、個人種目の頑張りにより東京オリンピック出場権を手にして欲しいと思います。
上にあげた女子選手達がオリンピック日本代表にもっとも近い選手であり、オリンピックプールの表彰台で日の丸を上げる実力の持ち主でもあります。
オリンピックへの道はまだまだいばらの道ではありますが、レース毎に自己ベストを更新してオリンピックで花を咲かせてもらいたいと期待しているところです。
では彼女たち水泳選手のプロフィールを紹介していきましょう。
なお男子選手については次の記事を参考にして下されば幸いです。
これから東京オリンピック代表有力女子10選手をみていきたいと思います。
大橋 悠依選手(女子個人メドレー)
オリンピックで金メダルの期待のもっとも高い(おおはし ゆい)選手、1995年10月18日生、滋賀県彦根市出身、イトマン東進所属
身長173㎝、血液型B型
主な成績
2017年ブダペスト世界選手権 200個人メドレー:銀メダル
2018年東京パンパシフィック 200、400個人メドレー:金メダル
2018年ジャカルタアジア大会 400個人メドレー:金メダル、200個人メドレー銀メダル、4×200フリーR:銀メダル
2019年日本水泳選手権 200個人メドレー02:09.27で優勝、400個人メドレー04:33.02で優勝、200バタフライ02:07.57で2位
日本記録保持者
女子400m個人メドレー:4:30,82(日本記録) 2018年4月8日 94回日本選手権、東京辰巳国際水泳場
女子200m個人メドレー:2:07.91(日本記録)2017年7月24日 2017年世界選手権、ドナウ・アレーナ
また先の95回日本水泳選手権では200バタフライ2:07.57で2位、長谷川涼香2:07.44とタッチの差で派遣標準を突破できず内定を得られなかったものの、未知数の伸びしろに期待が膨らみ、東京オリンピックでは個人種目マルチ女子選手として活躍が期待されています。
日本選手権応援ありがとうこざいました 精進します 3枚目は2バタで派遣あと少しきれなくて反省してるところです pic.twitter.com/peCVE0QhYs
— 大橋 悠依 / Yui Ohashi (@Yui__Ohashi) April 9, 2019
大本 里佳選手(女子個人メドレー)
オリンピックでの大橋選手とのダブルメダルの期待の高い(おおもと りか)選手、1997年5月8日生、京都府出身、イトマン東進所属 身長173㎝、59kg、現在中央大学在学中、2018年日本学生選手権で100自由形、200個人メドレーの2冠
主な成績
2019年日本水泳選手権200個人メドレー 2:09.91 2位
100自由形:00:54.51 2位
100自由形自己ベスト00:54.26日本記録保持者の池江選手に次ぐスプリンターとして台頭
世界選手権(7月・韓国)代表選考会を兼ねた #競泳日本選手権 第2日。男女の決勝3種目が行われ、女子200メートル個人メドレーは、#大本里佳(イトマンSS)が2分9秒91で2位に入り、初めての世界選手権代表に内定しました。写真特集でhttps://t.co/1BkPU63U6I#競泳 #日本選手権水泳競技大会 pic.twitter.com/5hIw5qOloi
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) April 3, 2019
青木 玲緒樹選手(女子平泳ぎ)
女子平泳ぎ界のエース(あおき れおな)、1995年2月24日生まれ、東京都出身、身長167cm、ミズノ所属の平泳ぎ選手、かの北島康介選手が通っていた東京スイミングセンターで幼いころから練習を続け平井伯昌コーチを師とする平泳ぎの最も期待できる女子選手
主な成績
2018アジア大会(ジャカルタ)400mメドレーリレー金メダル、同大会女子100m平泳ぎ銀メダル、200では銅メダル
ミズノスイムチーム 青木玲緒樹選手が、本日行われた世界水泳100m平泳ぎ の予選を通過し、夜に行われる準決勝に進出しました。
しっかり頑張ります!と力強く笑顔です。
皆さん、応援宜しくお願いします!!#世界水泳 #ミズノスイム#ミズノスイムチーム#青木玲緒樹 pic.twitter.com/T5mijJ92T4— ミズノスイム (@MIZUNO_SWIM) July 22, 2019
長谷川 涼香選手(女子バタフライ)
オリンピック期待の若手(はせがわ すずか)選手、2000年1月25日生まれ、東京都北区出身、166㎝、56㎏、バタフライ選手、現在中央大学在学中、東京ドーム所属
主な成績
2017年日本選手権で200バタフライで02:06.29初優勝、同年世界ジュニアで200バタフライで2位 星奈津美に続く若手選手として注目を浴びる
2019年日本選手権では50バタフライで00:27.07で7位、100バタフライ00:58.55で2位、200バタフライ02:07.44で優勝
【長谷川涼香が接戦を制して2年ぶりの優勝!世界選手権代表内定】
女子200mバタフライ決勝#日本水泳選手権 第5日
NHK総合(#nhkgtv) #BS8K で生放送中!前日までの決勝レースはこちらで!
↓ ↓ ↓https://t.co/hafkOqy0mb#長谷川涼香 #水泳 #JAPANSWIM2019 pic.twitter.com/Nntx9czwo8— NHKスポーツ (@nhk_sports) April 6, 2019
牧野 紘子選手(女子バタフライ)
オリンピックでバタフライで期待の(まきの ひろこ)選手、1999年8月20日生まれ、東京都新宿区(出生地は千葉県)、現在早稲田大在学中、所属東京ドーム、162㎝、55㎏
4月4日の日本水泳選手権では1日に10レースに出場、タフネスで話題を呼ぶ
主な成績
2017年1月の東京都水泳選手権400個人メドレーで04:36.61の高校新記録、
同年4月92回日本選手権で200バタフライで02:07.15で長谷川涼香についで2位
同年ハンガリーブダペストでの2017世界選手権の派遣標準を突破して代表選手に選出
2019年日本選手権では100バタフライ00:58.39で優勝、200バタフライ02:08.17で3位
日本選手権終了しました!
100mバタフライは初優勝
200mバタフライは3位でした。
ジャパンオープンでは個人での派遣記録突破、夏はさらに記録を縮められるように努力します。
応援ありがとうございました!! pic.twitter.com/xtdqgtmCSc— 牧野 紘子 (@makino_hiroko) April 8, 2019
白井 璃緒選手(女子自由形)
オリンピック自由形期待の若手(しらい りお)選手、1999年9月10日生まれ、兵庫県出身、現在東洋大学在学中、JSS宝塚SS所属、166㎝
主な成績
2018年パンパシフィックで200自由形3位、200背泳ぎ3位、
同年日本選手権で200自由形5位、200背泳ぎ3位
2019年日本選手権で200自由形01:57.16で優勝、200背泳ぎ02:09.58で優勝、100自由形00:54.72で3位
日本選手権終了しました🌟!
200自由形、背泳ぎで優勝することができました。初優勝と二冠することが出来て素直に嬉しいです。
たくさんの応援が力になりました🥺💟
本当にありがとうございました😊#japanswim2019#toyo#jss pic.twitter.com/lXlS4Oqi0q— 白井 璃緒 (@RioShirai) April 8, 2019
五十嵐千尋選手(女子自由形)
オリンピック期待の高校生(いがらし ちひろ)選手、1995年5月24日生まれ、神奈川県出身、170㎝、61㎏、テイクアンドギヴ・ニーズ所属、自由形個人メドレーの選手
主な成績
2016年世界短水路選手権、400自由形3位、
2017年ユニバーシアード、400メドレーリレー優勝、800フリーリレー3位
2018年アジア大会、400フリーリレー優勝
2019年日本選手権、200自由形01:57.88で2位、400自由形04:10.89で2位、100自由形00:54.70で4位
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日本選手権終わりました🏊♀️
400m自由形 2位
200m自由形 2位
100m自由形 4位… https://t.co/s8mR3oTOvN— 五十嵐 千尋 (@Pink24guess) April 8, 2019
酒井 夏海選手(女子背泳ぎ)
オリンピックでの背泳ぎで期待されている(さかい なつみ)選手、2001年6月19日生まれ、埼玉県出身、174㎝63㎏、背泳ぎ選手、現在武南高校在学中、スウィン美園所属
主な成績
2018年アジア大会、100背泳ぎ優勝、400フリーリレー優勝、400メドレーリレー優勝、200背泳ぎ2位、50背泳ぎ3位
2018年東京パンパシフィック、400メドレーリレー2位
2019年日本選手権、50背泳ぎ00:28.18で優勝、100背泳ぎ00:59.98で優勝、200背泳ぎ02:10.22で2位
【17歳酒井夏海 連覇で2冠目】
女子50m背泳ぎ決勝#日本水泳選手権 第4日
NHK総合(#nhkgtv) #BS8K で生放送中!前日までの決勝レースはこちらで!
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その他有力オリンピック候補女子選手
世界選手権の派遣標準記録の突破はなりませんでしたが、この悔しさをなんとか今後のレースで活躍を期待して、オリンピック代表選手選考を突破して欲しいと思います。
渡辺香生子選手
オリンピックメダリストの期待が高く日本のお家芸平泳ぎの第一人者(わたなべ かなこ)選手1996年11月15日生まれ、東京都出身、167㎝、61㎏、平泳ぎ選手
先の日本選手権では発熱のアクシデントで100平泳ぎのレースを棄権するという結果となりましたが、200平泳ぎでは見事にレースに復帰、優勝を手にしましたが、派遣標準記録突破にはならず残念な結果となりました。次のレースでは体調万全に望んでいただいて世界選手権での活躍を期待したいところです。
主な成績
2014年アジア大会、200平泳ぎ優勝、400メドレーリレー優勝、100平泳ぎ2位
2015年世界選手権、200平泳ぎ優勝、200個人メドレー2位
2017年ユニバーシアード、100平泳ぎ優勝、200平泳ぎ優勝、400メドレーリレー優勝
2018年アジア大会、200平泳ぎ優勝
2019年日本選手権、200平泳ぎ02:24.28で優勝、50平泳ぎ00:31.43で3位
【渡部香生子が4年ぶり優勝も派遣標準記録を切れず】
女子200m平泳ぎ決勝#日本水泳選手権 第6日
NHK総合(#nhkgtv) #BS8K で生放送中!前日までの決勝レースはこちらで!
↓ ↓ ↓https://t.co/hafkOqy0mb#渡部香生子 #水泳 #JAPANSWIM2019 pic.twitter.com/WPrk1e4jpP— NHKスポーツ (@nhk_sports) April 7, 2019
鈴木聡美選手
ベテランのオリンピックメダリストの(すずき さとみ)選手、1991年1月29日生まれ、福岡県出身、ミキハウス所属、168㎝、62㎏、平泳ぎ選手
ベテラン鈴木選手が今年も元気です。東京オリンピック代表を手に入れ、東京アクアティクスセンターでの活躍を期待しています。
主な成績
2012年ロンドンオリンピック、200平泳ぎ銀メダル、100平泳ぎ銅メダル、400メドレーリレー銅メダル
2018年アジア大会、50平泳ぎ優勝、100平泳ぎ優勝、400メドレーリレー優勝
2018年パンパシフィック、200平泳ぎ3位
2019年日本選手権、50平泳ぎ00:30.88で優勝、100平泳ぎ01:07.75で2位
【鈴木聡美が3連覇!7回目の優勝】
女子50m平泳ぎ決勝#日本水泳選手権 第7日
NHK総合(#nhkgtv) #BS8K で生放送中!前日までの決勝レースはこちらで!
↓ ↓ ↓https://t.co/hafkOqy0mb#鈴木聡美 #水泳 #JAPANSWIM2019 pic.twitter.com/viNH1aKVuH— NHKスポーツ (@nhk_sports) April 8, 2019
池江璃花子選手への励まし
療養中の池江選手には今は治療に専念してください。苦しい闘病の日々を送られているとは思いますが、ご自身のツイートでは東京オリンピックへの目標をしっかりと持っておられますが、また元気になってレースに復帰する姿を心から祈っています。
*
東京オリンピックまで499日
1日遅れちゃった💦
まだまだ諦めないぞー!!#使う写真は毎回同じ https://t.co/HNHLMjAjHc— 池江 璃花子 (@rikakoikee) March 13, 2019
まとめ
以上、2020年東京オリンピックに向けた水泳選手の代表権獲得レースが実質スタートしました。
そして2019世界水泳では金2、銀2、銅2の成績を残し、リレー種目は全て東京オリンピックの出場枠を獲得できました。
女子選手のメダリストは大橋選手ただ一人となりましたが、まだまだこれからの練習次第で大橋選手に続くメダル級の選手の台頭がきっとあると信じています。
2020春の日本選手権まで、まだまだ東京オリンピック代表選考は始まったばかりです。これからの動向を見守っていきたいと思います。
今回の記事では話題性の高い女子選手に焦点を絞ってまとめてみました。
いかがでしたでしょうか、お楽しみいただけたでしょうか。
最後までお付き合いいただき心から感謝しています。ありがとうございました。
なお、次の関連記事も参考になればと思います。是非ご覧くだされば幸いです。
初稿:2019年4月19日
2稿:2019年8月29日
けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。