厄介な太もものセルライト!その正体は皮下脂肪だという事、ご存知でしたでしょうか・・・
ならばどうすればこのセルライトを撃退できるのでしょうか?
運動について深掘りしていきたいと思います。
あなたには「運動」と聞けば耳の痛い響きだと思うのですが、運動嫌いの女性にも楽しくできる太もものセルライト撃退運動を楽しんでいただきたいと思います。
参考:太もものセルライトはマッサージで効果てきめん!その方法とは?
1 太ももの皮下脂肪
セルライトが皮下脂肪だと、冒頭、申し上げたところですが、皮下脂肪は元来、人にとってとても大切なものです。
1-1 女性の特性
特に女性の場合は身体を守るために保温、外力防備など生きるためになくてはならないものです。
さらに、女性はお腹に小さな命が宿り、十月十日しっかりと育む先天的に優れた機能を持っています。
・人の進化
人が進化を遂げる中で、常に男性は狩に、女性は棲家で家庭を守るという役割分担は厳格に行われていました。
大きな獲物を仕留めるため、男性たちは仲間とともに長い時間をかけて狩に出かけます。
・進化の過程での性差
狩に必要な肉体の仕組みは筋肉質、そしてエネルギー源の糖分や脂肪は瞬発力と持続力に必要なすぐに消費できる内臓脂肪として蓄えられています。
女性は棲家で子供達やお腹の小さな命を守り、自らの生命維持のために
脂肪は長期間保存でき、さらに保温性の高い皮下脂肪優位の働きとなっていきました。
こうした男性、女性はそれぞれが特徴的に現代にまで受け継がれ、人のDNAにしっかりと仕組まれています。
・生き残るために
現代はとても便利快適な環境の中で生きていますが、天変地異がいつ何時起こるかもしれません。
万が一にも氷河期さえ訪れるかもしれません。
だとしても人類は生き残れるようにその知恵がDNAに刻み込まれているのです。
1-2 皮下脂肪の優先順位
食物として摂取したエネルギーは糖分から脂肪へと変化し、まず内臓脂肪として、
そして皮下脂肪として蓄えられていきます。
この段階で性差が現れ、男性は内臓脂肪優位、女性は皮下脂肪優位というコントロールが働きます。
でも女性が更年期を迎える頃から内臓脂肪優位となっていきます。
これは女性ホルモンのバランスが変化して行くからに相違ありません。
・脂肪のつく順序
1内臓脂肪(肝臓内脂肪含む)
2皮下脂肪(お尻・腰・お腹・胸・太もも・肩・上腕部・ふくらはぎ)
この皮下脂肪のつく順序を見ていただくと、大量にストックが可能な場所から付いているように思えます。
お尻や太ももには身体の中でも大きな筋肉が存在する場所でもありますが、裏筋や内側には筋肉が少なく、脂肪の大量ストックに適切な場所です。
・脂肪が落ちる順序
1内臓脂肪(肝臓脂肪含む)
2皮下脂肪(ふくらはぎ・上腕部・肩・太もも・胸・お腹・腰・お尻)
この脂肪が落ちて行くにはストック量の少ないところから落ちていくように思われます。
脂肪がつく順序とまるで正反対の順序で脂肪が落ちていきます。
・太ももの脂肪がセルライト化
太ももの脂肪がセルライト化している状況はこの脂肪のつく場合と落ちていく場合の順序を考えれば、
お尻、腰、お腹、胸などもしっかりと皮下脂肪が蓄積されているということが想定できます。
さらにセルライト化しているのですからその脂肪の量はストック限界を超えているのでしょう。
次の標的は上腕部、ふくらはぎです。
でも、二の腕やふくらはぎにまだ脂肪がついておらず、太ももだけでとどまっているのであれば、
上記の優先順位から想定すれば、太ももの脂肪燃焼は容易いということになります。
2 太もものセルライト
太ももの皮下脂肪がセルライト化している場合にはどう考えれば良いのでしょうか・・・
2-1 現状
太もものセルライトは太ももにおける脂肪ストックの限界を超えていると理解すべきだと思います。
そして肩、二の腕、ふくらはぎにも過剰な脂肪が蓄えられていると想像できます。
太ももの大きな筋肉の上に、そして太ももの裏側にもたっぷりとある皮下脂肪はゴボゴボとした固く波打ったようなセルライトが散見されるのでしょう。
2-2 セルライトとのメカニズム
太ももの皮下脂肪がセルライト化する人の特徴は運動不足、摂取カロリーオーバー、冷え性などが複合的に作用していると考えられます。
・血管やリンパ
太ももには縦横無尽に毛細血管や毛細リンパ管が張り巡らされています。
皮下脂肪が肥大化していくと、この毛細血管などが圧迫されて流れが悪くなっていきます。
流れが悪くなれば、本来不要な水分や老廃物はこれら毛細管を通して外部へ排泄されるべきところ、滞ってしまいます。
・皮下脂肪の固形化
太ももにおいて過剰な皮下脂肪、そして不要な水分や老廃物がそのまま蓄積され皮下脂肪が固形化するのと併せて
老廃物までをも囲い込んでセルライト化と呼ばれる状態に変化していってしまいます。
・「冷え」の影響
さらに冷え性などの体質であればさらに一層その固形化は進み、見た目にもはっきりとセルライトだと判断ができるような状態にまでに至っています。
2-3 セルライトは病気?
この肥大化した皮下脂肪であるところのセルライトですが、病理的には特段、病的症状を伴うものではなく、
単に脂肪細胞が変形しセルライトとなったわけで、病理的に問題があるとはされていません。
しかし、過剰な摂取カロリーオーバーや運動不足などによるものなので、
生活習慣病の判定基準からすればイエローカードと言わざるを得ません。
2-4 他の部位のセルライト
太ももがセルライト化しているということはお尻などにもセルライトが存在すると想定できるでしょう。
もしふくらはぎは二の腕にもセルライトが確認できるような状態であれば、
過剰な摂取エネルギーは深刻ですので早い対処を検討すべきだと思います。
3 このセルライトの対処法
セルライトを撃退するために必要なことは次の公式を見ていただくとその対処法が見えてきます。
(基礎代謝量 + 消費カロリー)>(摂取カロリー)
3-1 摂取カロリーの制御
・安易な食事制限はNG
これは言い換えれば食事制限と理解されると思いますが、安易に制限というネガティブな感覚を持たないように心がけるべきだと思います。
なぜなら、それは必ずリバウンドに陥ってしまうからです。
セルライトに悩む方の特徴は運動不足という根本的な運動要素が欠如していますので、その状況下での食事制限によるリバウンドに陥れば、
さらなる脂肪過多となり以前にもまして過剰脂肪がセルライト化する恐れがあるからです。
では今から、食事制限とは食欲に反して食べないのではなく、
食欲を満たしながら摂取カロリーをコントロールする知恵をお伝えします。
・よく噛んでゆっくり食べる
運動不足であろうとなかろうと、食事はゆっくりと楽しく語らいながら美味しくいただくものです。
現代人の一般的な食事はどんな食事かというと、
ほとんど噛まずに飲み込むように美味しいものを流し込み、さっさと済ましてしまうのが今の食事でしょう。
作ってくれた人に感謝の気持ちを持って、よく噛んで味わいをじっくりと感じ取っていただきたいものです。
よく噛むとは食物を口に入れたら箸を箸置きに置いて食べ物が液状になるまでかみ続け、その上で飲み込みます。
それからまた箸を持って次の食物を口に入れる動作をよく噛んでを言います。
親御さんがお子さんに「よく噛んで食べなさい」と躾けていると思いますがその親御さんは丸呑みしているのではありませんか!
まず大人がよく噛んで食べましょう。
・よく噛めば満腹で食べられない
このよく噛むを実践すれば今までの食事が一変します。
いつもの食事量は食べ切れません。
よく噛んで食べることで今までに気づかなかった美味しさに出会うでしょう。
そして何よりも食べ切れないほどの満腹感に幸せさえ感じます。
騙されたと思ってよく噛んで食べて見ましょう。
いかに今まで食べ過ぎていたかがわかると思います。
この「よく噛む」がセルライトを撃退する救世主となるでしょう・・・
3-2 消費カロリーの向上
消費カロリーの向上即ち、運動不足の解消です。
運動不足の解消といえばジョギング、スポーツクラブジム、スクワットなどの筋トレとこれまたネガティブな感覚をお持ちだと思います。
時間に追われて、日々忙しく暮らしていらっしゃる現代人にとって日課として運動を取り入れるのは極めて煩雑というか考えただけで憂鬱になるかもしれません。
・生活を少し不便に
今は便利快適な暮らしの中で何不自由なく暮らしています。
だからこそ運動不足なのですから、少し暮らしを不便にしてみましょう。
電車やバスで通勤なさっておられるなら1駅くらい歩いてみましょう。
職場での会議や外出などもエレベーターを使わず、少し遠回りをすると考えればいくらでも歩くことは可能です。
私たち人間は歩く生き物として進化して今を生きています。
もし歩かなければ人間ではなくなってしまいます。
・歩く暮らし
あなたは今日何歩、歩きましたか
私は毎朝、1時間強のウオーキングをしています。今朝のデータは8430歩、290kcalです。
大した消費カロリーにはなりませんが、毎日これだけ歩いていれば大人の男性の大きなご飯茶碗1杯分くらいになります。
さらに歩けば歩いた分だけ足腰を鍛えることができます。
たかがウオーキング、されどウオーキングです。
私のように毎朝ウオーキングなどと義務的にするのもまた苦しいかもしれませんが、暮らしの中で少しでも歩く意識を持って欲しいと思います。
私は雨の日の朝は、車でショッピングモールに行って車を止めて、雨をしのげる軒下を約1時間、英語の学習テープを聞きながら歩きます。そしてポケモンゲームをしています。
歩けば歩く距離でポケモン卵が孵化させることができるのです。
こんな楽しみを加えながら歩いています。
あなたも是非、セルライトに必要な運動の要が歩くことと意識づけておきましょう。
3-3 基礎代謝量の向上
基礎代謝量を上げるためには筋肉量を増加させ、さらに体温上昇をさせれば自ずと基礎代謝が向上します。
・筋肉量の向上
身体の中で筋肉の多い・大きいところというのはお尻であったり太ももであったりと大きな筋肉があるところを鍛えればいいと思います。
でも筋トレというと尻込みしてしまいます。
でも歩けば歩いた分だけ足腰も鍛えられます。
この筋トレ効果の高い運動としてもウオーキングがオススメです。
何かを床に落としたとき、屈み込むことがあると思いますがそんな時こそ、スクワット運動のつもりで膝をしっかりと折ってしゃがんで立つとこと意識したいものです。
・体温の向上(冷え防止)
あなたやシャワー派ですがバスタブ派ですか?
現代人はほとんどがシャワー派だと思います。私も実はシャワー派です。
手っ取り早く身体を綺麗に洗うという目的だけの入浴ですからシャワーです。
でもセルライトにお悩みの方には「冷え」の解消というれっきとした目的があるわけですから、
断然お湯にゆっくり浸かる入浴をお勧めします。
「冷え」は解消するはずです。
・半身浴のすすめ
この半身浴は頭寒足熱の典型で温度差が身体の循環を高め、発汗を促します。
「冷え」のある方には発汗までかなりの時間がかかるかと思いますが、根気よく続ければ15分もすれば玉のような汗が全身から溢れてきます。
このデトックス効果は運動にも匹敵する効果的な方法です。
セルライトの不要な水分や老廃物の除去に素晴らしい効果を発揮することでしょう
4 運動その1
では運動の各論に入っていきたいと思います。
先ほども述べたウオーキングです。
4-1 ウオーキング中の意識
どんな運動をするときも身体のどこかに意識を集中して運動することが大切です。
今回ですと太もものセルライト撃退が目的ですから、ご自身のセルライトがあるところを意識してウオーキングをしてください。
太ももの裏側ならそこを意識してウオーキングするとセルライトに直接刺激が伝わって行くことでしょう。
4-2 姿勢
運動をする場合、姿勢がとても大切です。
よくない姿勢というのは前かがみの猫背姿勢でウオーキングをすると効果は半減です。
足はかかとから着地して母指球で地面を押しつける感じです。
ふくらはぎから太ももへと軽やかな刺激が伝わり、足腰をしっかりと鍛えてくれるでしょう。
毎日続けるとジョギングも楽々できるようになりますよ。
少し目線を上に、空を見ながら歩きましょう。
背筋を伸ばして手を大きく振って、街の景色を楽しみながら歩けばまた新しい発見があるかもしれません・・・
4-3 呼吸
呼吸も大切です。吐く呼吸を長めに、優雅にウオーキングを楽しみましょう。
私たち人間の呼吸は無意識に行っています。でも意識してコントロールのある呼吸も可能です。
深い呼吸、長い呼吸などどんな呼吸もコントロールできます。
この呼吸をうまく効率的にコントロールすることで運動効果をあげることができるのです。
5 運動その2
次もウオーキングなのですが水中ウオーキングです。
5-1 水中運動の特徴
水中というのは陸上でのウオーキングの2倍程度の運動強度が期待できます。
そして浮力と力がかかり、水没している人の身体の重さは陸上の10分の1になります。
したがって足腰にかかる負担が少なく、ハンディキャップのある人のための運動であったり、リハビリのための運動としても効果がとても高い運動です。
5-2 素晴らしい有酸素運動
運動強度が高いということはそれだけ消費カロリーが高いことを意味します。
陸上で1時間のウオーキングは水中では30分でカバーできるわけです。
プールに行ってウオーキングだけの運動をして帰る。
これで十分と言えます。
もしプールの環境がそばにあれば、是非トライして欲しい水中運動です。
5-3 水中での筋トレ運動
水中では浮力がありますから筋トレでの重力負荷というのは期待できません。
したがって抵抗という負荷をかけます。
例えば早足で歩く、また障害になるようなビート板を両手に持ってそのビート板で水を押しながら歩くなど、水の抵抗をうまく使えば筋トレ効果も期待できます。
でもやはり、ここでは筋トレは陸上でと考えていたほうがいいかもしれません。
5-4 プール施設
水中ウオークという運動をする場所とはプールです。
公営のプール、スポーツクラブのプールなどがありますが、プール施設にはジャグジー、サウナ、ミストサウナ、浴室などが完備されています。
これら施設をうまく使って運動の前後にマッサージやウオーミングアップやクールダウンも併せて行えば、
太もものセルライト撃退にはとても効果的ですので施設は上手に使いましょう。
6 運動その3
最後の運動として水泳です。
これは何もクロールとか平泳ぎとかそういうものを期待しているものではありません。
プールに常備してある備品にウレタンでできた板(ビート板)です。
参考:スイミングの効果を大人目線で捉えたらスポーツを超えるかも!
6-1 バタ足運動
子供の頃にクロールの練習にバタ足をしたのを覚えていますか。
・バタ足
そのバタ足練習をビート板を使ってやりましょう。
最初のうちはなかなかうまくいかないと思いますが、少しずつ練習をすれば必ず25mバタ足で泳げるようになりますから・・・
もちろんビート板を使ってです。
ビート板を使えば顔は水面から出ていますから呼吸には支障がありません。
足をバタバタさせるだけでいいのです。
・セルライト対策バタ足
ほうんとうは片足ずつ鞭をしならせるようにバタ足をして欲しいのですが、
最初のうちは両足を交互にバタバタして少しでも進めばOKです。
慣れてくれば、片足ずつ大きく水を蹴り込むようにやってみましょう。
この運動は太ももの裏の筋肉を動かしますので、セルライトがついているところの筋肉が鍛えられる運動です。
このバタ足をすることで脂肪がつきにくい太ももに改造できると思います。
そして今あるセルライトを攻撃する格好の運動です。
・セルライトがつきにくい
もちろん、セルライトの脂肪がこのバタ足で解消できるわけではありませんが、動かなかったセルライトは確実に動かされ、セルライトも燃焼効率の高い皮下脂肪に変わって行くでしょう。
6-2 クロール
クロールができる人、そしてバタ足ができるようになった方には是非クロール25mにトライして欲しいと思います。
このクロールは運動の中でもとても高い運動強度を持つ運動です。
ジョギング以上の消費カロリーが期待できる運動ですから、25m泳げるように頑張りましょう。
そして少しずつ距離を伸ばして50m、100mと泳ぐ距離が伸びればまた楽しくなってきます。
6-3 水泳の優れた運動効果
有酸素運動、太ももの筋トレ運動、全身の代謝向上と水泳はオールマイティ的な運動です。
・浮力
そしてによりも浮力がありますから怪我をするリスクが少ないです。
もっとも、泳ぎすぎると肩や腰を痛めることもありますが、そこまですることはありません。
泳ぎが上手下手はあまり関係がありません。
誰でも少し練習すれば泳げるようになります。そして少しずつ泳ぐ距離が伸びれば楽しいです。それがモチベーションの維持に繋がります。
・抵抗
水の抵抗はとても強い負荷を身体に与えます。したがってその抵抗という負荷は筋トレ運動にもなります。
一番抵抗のない泳ぎをするためには身体の姿勢が大切になります。
この水中姿勢のことをストリームラインと言います。
このまっすぐな湾曲のない姿勢を維持しようと思うと腹筋、背筋、そしてお腹内部の筋肉(インナーマッスル)が必要となります。
これらの筋トレ運動に最適な水泳なのです。
・運動強度
水泳の運動強度は陸上とレニーングに比較してとても高くバタフライというスタイルではマラソンの運動強度に匹敵します。
そしてクロールもとても運動強度が高く短時間で消費カロリーを賄うことが可能です。
7 まとめ
今まで述べてきましたように、太ももに限らずセルライトの撃退に消費カロリーを高めるための運動を中心に、
そして摂取カロリーを抑制するコツをお伝えしてきました。
「よく噛んで」という誰でも知っている食べ方がセラライト撃退は言うに及ばず、有力なダイエット法の魔法の杖なのです。
このことを知った上で、毎日の暮らしで歩くという運動を忘れることなく、
そして、新しい運動として水中運動を取り入れればあなたのスタイルは激変するでしょう。
ここまで読んでいただき感謝しています。ありがとうございました。
素晴らしい、シルエットをあなたに・・・・