健康と食事に関する豆知識の源泉は「頂きます」「ご馳走様」!

健康とは毎食、美味しいく食事がいただける事!

このごく当たり前の健康と食生活が最近そうでもなくなっていると感じるのは私だけでしょうか。

私も60歳代半ばを過ぎて今も水泳を続け、1年に一度はマスターズ水泳大会にエントリーしている現役スイマーと自負はしているものの、改めて考えさせられる昨今の食事をめぐるいろいろな課題について

今までの長い人生の中で心にとどめている役に立つ豆知識を紹介することで読者の皆様と共に考えていきたいと思います。

そして、還暦前後のシニア世代を生きる読者の皆様に少しばかりでもこの豆知識がお役にたてれば幸いです。

なお、この記事ではシニア世代を対象にまとめてありますが、けっしてシニア世代だけに偏った話ではなく、広く青壮年世代の方々にも十分役に立つ内容となっています。

1 シニア世代にとっての健康とは

まず最初に健康に考えてみましょう。

だれでも健康とは!との問いに対して大多数の人が答えるであろう、「病気がない」状況が筆頭にあげらると思います。

そして「病気がない」とはとの問いに対してはいろいろな見解があるかもしれませんが、最大公約数的には健康診断の診断項目になんら問題がない!

これが正しい考えなのかもしれません。

でも、たとえ健康診断項目に何ら問題がなくてもぐっすり眠れない、食事が美味しく感じられない、不安や悩みが多いなどといろいろ複雑な心境や感覚に苛立ちを隠しきれない方々も多々あると思います。

ではご自身の健康をどう考えれば良いのか考えてみましょう。

私はよく眠れて、何を食べても美味しく、心地よくウオーキングや水泳ができ、病的疾患を感じない日常が最大の健康だと考えています。

身体的、精神的、そして社会的な不安があればそれはストレスとして心身は受け止め、何んらかの弊害を起こすでしょう。

不安や苛立ちというのは健康とは対岸に位置するものなのでしょう。

ならば、可能な限り不安を払拭できる強いマインドが必要なわけですが、それはとても難しいと思います。

すこしでもその不安の解消に向けての努力することとなるのですが今なお永遠の課題です・・・

100歳を超える長寿の人へのインタビューをテレビのニュースなどで目にすると決まって同じ言葉が返ってきます。

「くよくよせず、楽しい事をして、おいしいものをたくさん食べて、よく眠る事!」

この長寿を生きる人たちに共通するのは病気に対する耐性もさることながら、精神的にな強さというか、元来その人がもつポジティブな性格上の問題なのかもしれません。

病気とは「気を病む」と読んで字のごとく「気が健康」であれば病気に対しても免疫性が高いと言えそうです。

テレビの番組においても健康関係のバラエティー番組の多いのには驚かされます。

身体に良い食材に小松菜が良いという放送が流れればスーパーの野菜売り場から小松菜が消えるというのは珍しくない現象で、いかに健康に対するニーズが高いのかというのがわかります。

もし健康をお金で買えるのであれば大ヒットするのかもしれません。

2 その健康セルフチェック(豆知識1)

私の提言する豆知識のまず第1は健康のセルフチェックです。

自分で手軽にできる健康チェックの項目に血圧、脈拍を私はあげています。その他、体組成計を使えば、体重、BMI、脂肪量、筋肉量、骨量などが簡単に計測できるようになっています。

その中でも血圧と脈拍は計測がとても重要です。そしてその二つを毎日同じ時間(私は起床時)に測定してノートに記帳して管理する。

この習慣をつけておくと日々の体調が一目瞭然です。

食べ過ぎや体調が悪い時は決まって血圧が高い、脈拍が早いというのが私の場合です。したがって普段の起床時の血圧より高く、脈拍が早い時には体調が良くない場合と想定ができます。

私の場合、血圧と脈拍は毎朝測定しています。そしてその平均は血圧120ー80㎜Hg、脈拍60です。少し最低血圧が高いと思いますがこんな感じです。

この自分の平均的なデータを知っておく習慣が豆知識の第1だと考えています。

私はハンディタイプの血圧計を二つ持っています。いつでも手首で測定できるものと、少し大きくて二の腕で測定するものとを活用しています。

起床時には二の腕で測定したデータをその日の開始血圧として記録します。

その後随時、手首で計測するのですが、1日の血圧変動はとても大きくて、緊張時など血圧が高い時は160くらいの値を示すときもあります。

脈拍は血圧計で同時に測定できますが、一日のうちでも脈拍で緊張度や運動で脈拍は如実に変化します。私の脈拍測定方法は6秒間の脈拍を頸動脈に手の指を当てて2回測定してその平均値×10がその時点での脈拍です。

さて、健康や食事と血圧・脈拍との関係なのですが、これはとても重要な相関関係にあると私は経験上知っています。

まず、普通に食事しているとなんら問題なく、普段の平均値を示します。

ところが会食などがあってアルコールなども入って食べ過ぎと感じた翌朝の血圧・脈拍は確実に上昇しています。

会食が無くても過食によって血圧や脈拍は敏感に反応するようです。

夜の食事が食べ過ぎを意識しなくても血圧や脈拍が朝いつよりも高い値ならば内臓が十分休息できていない要因が予想されます。

そんな朝食は軽め、もしくは野菜ジュースだけにするなどの調整をしています。

それから血圧・脈拍がいつもより高い場合は決まってストレスが朝になっても取れていない場合がよくあります。

きっと前日のストレスが解消が十分でないのでしょう。

こんな日はモーニングウオーク、そしてその日はプールに行きます。

ウオーキングによる発汗と、水泳の有酸素運動で十分な瞑想状態になれる術を知っていますのでこれを心がけています。

そしてその運動後安静時の血圧は下がっています。でも脈拍はさほど下がりません。

そして翌朝の測定では通常値に戻っているので安心できます。

もし、4、5日たっても高い状態が続けば医師の診断が必要なのでしょうが、こうした日々のセルフチェックが大切だと私は考えています。

3 健康と食事に関する豆知識

では筆者がすすめる健康と食事に関する具体的な豆知識をお伝えしていきましょう。

だれでも知っていることですがなかなか実践されていない豆知識ですので今一度再認識の上、各人の食習慣に取り入れていただく生活習慣をお勧めします。

箸置きを使ってよく噛んでゆっくりと(豆知識2)

日本における食文化といえば箸文化と言えるほど箸と食事の関係について子供の頃から両親から箸の使い方、食べ方のマナーとして箸にまつわるマナーは相当厳しくしつけられてきました。

でも箸置きを今でも使っている食卓というのはとても希少と言わざるを得ません。

料亭に行って懐石料理をいただく時には必ず食膳にある箸置き、このまさに箸を置く場所を指定する食器、箸置きは誰もが知っていますが、この活用を豆知識として再認識して欲しいと思います。

そして箸置きが健康にどれほど大切な食器なのかは、

一旦、食べ物を口に入れたら、箸を箸置きにおいて十分に噛んで咀嚼するまでの間は箸を使わない!すなわち次の食物は口に入れないことを意味します。

箸を使う時は口の中の食べ物が良く咀嚼されて完全に液状になって飲み込み、口の中が空っぽになってから箸を使って次の食べ物を口に入れるのです。

それまでの間、箸は箸置きに置いて、手を休めしっかり噛み続けるのです。

すなわち、口を第1消化器官として完全に機能させる意味を表しています。

親後さんが、子供さんをしつけるときに「もっとゆっくり、よく噛んで食べなさい!」と言いますが、それを実行する子供さんはほとんどありません。

忙しいお母さんにいたってはもっと早く食べなさいと心で思っているかもしれません。

この「もっとゆっくり、よく噛んでを食べる!」

この意味を箸置きを使って親御さん自らが実践をしてしつけると子供さんも見習う習慣ができるでしょうが、親御さんの早食いを見ているとそんなしつけは無意味となってしまいます。

口が唾液と歯で時間をかけて液状に消化することがどれだけ大切かという豆知識をもう一度再認識しましょう。

よく噛むことで唾液という消化酵素の分泌が促され、殺菌、消化が効率よく行われ、次の消化器官である胃での消化の負担が激減します。

さらによく噛めば、脳細胞にある満腹中枢が刺激され、満腹感の自覚が早まり、過食防止システムが働きます。そして歯茎、口の回りや顔全体の筋肉に対する刺激も適度にあり、いつまでも若々しく保つことにもつながるのです。

今の成人男女でこのよく噛んでゆっくりと食べている人がどれだけいるでしょうか・・・

ほどんどの人が口という器官の働きは味覚器官であって消化器官として位置付けていないのです。もしかしたら味覚さえ味わう事なく満腹感を満たすために無尽蔵に食べ物を流し込んでいるのかもしれません。

これは由々しき問題です。

昔の食文化は豊かではなく、一汁一菜、つつましやかな食卓を家族で囲みながらの団らんを楽しんで暮らしていました。

よく噛んで十分に味わっていただいたものです。この人間に本来の食生活を食文化を思い返し「よく噛んでゆっくり食べる」食生活を取り戻しましょう。

私はこれを何度も実験して体感しています。

1例を上げると、私も大好きなとんこつラーメン、ネギやチャーシューなどのトッピングを追加すれば相当のボリュームのある食事です。

このとんこつラーメンを普通どれくらいの時間で完食できるでようか、私の場合ですと、10分もかかりません。

でもこれを箸を箸置きに置いてよく噛んでゆっくり食べたらどうなるか、どんぶりの半分も食べればもう満腹です。もうゲップがあがってきて全部食べるとなるともう麺が伸びきって冷えてしまいます。

これはよく噛んで満腹中枢が刺激されて早く満腹が訪れたのだと思います。それによく噛めば消化吸収も進み、身体からもう十分という信号があるのも当然でしょう。

この事実、私はどちらが本来のあるべき姿なのか、早食いで沢山食べて満腹感を得る、よく噛んで食べ過ぎずに満腹感を得る。

これはもう考えるまでもなく早食いはカロリーオーバーで体重増加を来すのを考えれば間違っているのは明らかです。

ではこの「よく噛んでゆっくり食べる」を実現するのに役に立つ食器が箸置きなのだと思います。

この箸置きをどうぞ食卓に用意されて優雅な食事、健康に優しい食事、その豆知識としてこの箸置きをどうぞ頭に置いておいて欲しいと思います。

この箸置きに関する関連記事としては以下の記事も興味深いので参考にしてください。

参考:二の腕を細くするストレッチ効果とは見直そう生活習慣!

参考:お腹の脂肪を落とす食事とは「よく噛んでゆっくり」

住んでいる地域の旬のものを(豆知識3)

身土不二という言葉が日本には昔からあります。

Wikipediaよれば身土不二とは

・(しんどふに)仏教用語。「身」(今までの行為の成果=正報)と「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は切り離せない、という意味。

・(しんどふじ)食養運動のスローガン。「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」という意味で、大正時代に「食養会」が創作した。

とあります。

この身土不二は生産者サイドになって地産地消という言葉と相まって広く浸透してきていますが、食べ物の旬などまるで感じない満ち足りた食生活を送る事ができます。

でも自分が暮らしている伝統的な野菜に加え山の幸、海の幸においてははっきりと旬を感じさせる食材も私たちはよく知っています。特に郡部や地方都市においてはそれが顕著です。

私は日本海側のほぼ中心の福井県福井市で暮らしていますが、地元で採れたものがその日にスーパーの店頭で手にすることができます。こうした旬の地元産の食材に生命の息吹を感じます。

四季折々にスーパーの生鮮野菜や生鮮海産物に恵まれており、比較的安価に手に入れる事ができます。

私なら地元で採れたものや、獲れた食材をいただくのが健康には最善の食事であり、その食材を簡単に調理してその素材のおいしさをそのままいただくのが最高の食事であるのは明らかです。

そしてそれが最高の贅沢で最高に健康的な食事である事を、豆知識として頭に入れておきたいと思います。

身土不二が仏教用語なのかもしれませんが、自分が暮らす季節が冬の雪深い季節なら身体を温める食事が健康であるはずです。冬にはカブラ、大根、玉ねぎ、ニンジンなどの冬野菜を煮炊きをしていただくのが健康的であるでしょう。

スーパーに並ぶトマト、ナス、キューリ、ピーマン、オクラなどの夏野菜を選ぶよりは健康には価値が高いと思います。

まして、全世界から季節を超えていろいろな食材を手にできますがやはり、地元産の食材をその季節に合った調理方法であまり手間をかけずに素材のおいしさをそのままいただく豆知識が大切なのだと思います。

この身土不二が医者いらずの仏教的教えなのでしょう。

昔の食文化に学ぶ(豆知識4)

私は1950年代に幼少を育ちました。

その頃の食生活はどの家庭もさほど変わらないと思いますが、

主食はご飯、副食は味噌汁、漬物、梅干し、のりの佃煮、夕食にはメインの副食に何か1品肉、魚の煮物などでした。

そして今振り返れば私の食生活で昔からずっと食べ続けているものと言えば、米、味噌、わかめ、イワシ、梅干し、卵、豆腐などです。

これは今私の身体を作り上げてくれている基本的な食材です。

炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル、発酵食品と本当に栄養的にもバランスの良い食事です。これにたまに食べる肉が加わればもう完璧といえるでしょう。

近年、グルメ思考、美食ブームと言われて久しいですが、昔ながらの旬の食材を一品加え、栄養価のバランスの良い食事習慣こそ、美食なのではないでしょうか・・・

世界を代表する珍味や逸品に舌鼓を打つ食文化もいいかもしれませんが、それが日常の食習慣にはなりえません。

米を食べる食文化は日本人が農耕とともに生きてきた証であるわけで、最高の贅沢は自分の畑で育てて収穫した野菜を簡単な調理によってご飯と一緒に食べる。これに勝る健康食事などありえないと思います。

今一度昭和中期の決して豊かではなかった時代の食生活を思い出して食事を見つめなおす習慣こそ、豆知識として心しておく必要があると思えてなりません。

4 豆知識の応用(豆知識5)

今や、テレビやネットでは健康、食事に関する豆知識に溢れています。

テレビ番組を見ると必ずと言っていいほど1日に複数の類似した健康食事関連の情報番組が放送されています。気になるキーワードで検索すればいつでも知ることができるほど便利な時代となっています。

でも現実には自分の健康を誇れる人のなんと少ない事でしょう。ではこの豆知識はどうなんでしょう・・・

豆知識とは役に立つ知識です。雑学とよばれる面白い知識ではないはずです。これら豆知識は活かされていないのでしょうか・・・

豆知識ノートを持っていれば不健康などという言葉さえ、消滅しておかしくない環境にいるはずなのに、誰でもが知っており、知らない人も簡単に豆知識を手にできるのにどうして健康を実感できないのでしょうか。とても不思議です。

私が述べる最後の豆知識は、食べることへの感謝と歓びを実感することだと思います。

食べる前に「いただきます」。食事が済めば「ごちそうさま」

これは日本人であればだれもが行う儀式です。手を合わせて合唱する家庭もあるでしょう、心で唱えるだけかもしれません。

私は手を合わせて、声にだして「いただきます」「ごちそうさま」を唱えます。

食事を作ってくれた人に、食材の生産者に流通業者にそして神様に対して今日も食べる事ができた感謝の気持ちでこの儀式を忘れません。

これが日本人の食文化であり生きて行く豆知識だと思います。

この豆知識を忘れ、なにも感じることなく食事をすればどうなるか、それが気が病んでいる状態病気の原因であり発端なのでしょう。

この真の意味で「いただきます」「ごちそうさま」という儀式が行われておれば、豆知識1~4まではおのずと当然至極です。

そしてそれらの豆知識は一体をなして食習慣を潤いあるものにしてくれるでしょう。

私も紆余曲折を経て今を元気に生きています。

今日を生きている喜びを感謝の気持ちでいっぱいです。苦しい境遇を生きる人もなぜこの苦しむ境遇を生きなければならないかと不遇の日々かもしれません。

でも物を食すことができるなら、手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」の儀式が全てが改善に向かう一歩だと私は思えてなりません。

5 まとめ

以上、健康と食事についていろいろな角度から豆知識としてお伝えをして、ともに考えてまいりました。

もっと健康に、もっとおいしいものをもっとたくさん、食べたいと飽くなき食欲の思うがままに生きて、そして半面、それがある程度できる今の食生活にも、なお満ち足りていないのかもしれません。

便利快適、そして飽くなき食欲はとどまる事を知りません。

それは人のDNAの根幹にある飢餓情報に満ちているからではないでしょうか。でも過去の歴史を顧みればそれもうなずけます

現代を生きる私たちはだからこそ、本来の健康な精神と肉体を維持していかなければなりません。

そのためににも健康と食事に関する必要な豆知識は忘れてはならないと思います。

そうです。生きて行くうえで生きるための知恵こそ豆知識だとそしてその豆知識を共にそれぞれの人生を振り返り整理、逐条化して若い世代に引き継いでいく仕事が私たちシニアにその任があると思います。

この記事では私の頭にある健康食事に関する豆知識を紹介しました。これを参考に読者の皆様それぞれの豆知識を完成させていただければ幸いに思います。

最後まで読んでいただき心から感謝しています。ありがとうございます。

なお、次の関連記事も興味深いと思いますので是非ご一読ください。

参考:健康的な食事、運動、睡眠とは生活習慣を「人の本質」に照らして!

参考:老後の趣味がないと不安なシニアにとっておきの社会貢献への学び

参考:人生これから!生きがいのないシニア世代に贈る「生き方とは」