仕事をしているといろんなことでイライラして、ついつい貧乏ゆすりや顔の筋肉がこわばり怖い顔になったり・・・、どうしようもない気持ちを抑えきれずにさらなるイライラが増幅していらっしゃる方も多いと思います。
仕事で受けるイライラの解消やストレスの解消については私の拙稿をご覧いただくとして、
仕事で受けるイライラで集中できない点に特化して、アドバイスを提案させていただきたいと思いますので、きっとお役に立てるものと思います。 (仕事のストレスから受けるイライラを解消するための妙案)
1 仕事でイライラするとどんな集中できない状況が起るのか
1-1 部下を怒鳴る
いろいろな仕事のケースが考えられると思いますが、イライラして集中できないと、どうしても精神的に高ぶっているため相手のことを十分に配慮できず自分の感情をコントロールできなくなったりしますよね。
ご自身の価値観を部下に押し付けたり、言葉が高圧的になり、部下からみると大きなパワーとして伝わってしまうことさえあります。
最悪の場合「ばかもの!」「何をやっているのか!」・・・というように怒鳴ってしまいます。
特に部下に命じた仕事の進行管理上、問題があってイライラする場合などはもう防ぎようもない深刻な言動をしてしまうかもしれません。
とはいっても、怒鳴ってしまえば声を出したり、行動をするわけですから、ご自身は感情のアウトプットがなされ、少しはイライラが解消できるかもしれませんが、
部下が逆ギレしたり、もしくは部下が萎縮してパワハラとして認識しないともかぎりません。
怒鳴るほどの愛情を持って部下を育てることが許された古き良き時代と違って、今は感情をコントロールし、いかなる言動も慎まねばなりません。本当に厳しい社会になったものです。
これ即ち、仕事のストレスが原因で、集中できない状況と言わざるを得ないと思います。
1-2 上司に刃向かう
部下には怒鳴るというようなケースが考えられますが、上司に対しては無視するとか上司の言動に刃向かうというような状況が起こり、常々共感できない上司であればなおさらです。
それに高圧的な上司に対しては自分の仕事のイライラから上司との感情的亀裂はさらに深まり、もう仕事をしたくないというような感情まで湧いてきます。
もしイライラする状況が上司から命じられた業務であれば、「できない理由探し」という作業に振り替えて一向に進行管理が好転しない状況になってしまいます。
そして上司もイライラして集中できず、チーム全体にその集中できない状況が広がっていくのではないでしょうか。
上司に対してもいかなる理由があろうと感情コントロールが狂わないよう、その集中できない状況は回避しておかねばなりません。でも言うは易し行うは難しですよね・・・
1-3 ルーチンワークへの支障
イライラから集中できないとなれば、新しい取り組みの発想など企画業務は言うに及ばず、ルーチンワークにまで支障をきたし、提出期限の遅延、ケアレスミス・・・などが起こります。
もし交通機関のドライバーさんであるならば、いかなるイライラ感があっても集中できない状況は回避しなければなりません。
1-4 貧乏ゆすりなど目に見える行動
貧乏ゆすり、頻繁なトイレ、だんまりなど、同僚から見て一目瞭然な行動が顕著になってくることが考えられます。
そしてそれが高まるとご自身の業務は煩雑となり、デスクの上も雑然、その散らかりようは半端なく、大切な書類を見つけ出せなくなり、業務に支障をきたすことになってしまいます。
もし同僚にそういう行動が見られたら優しく声をかけてやりたいものです。
ですがそれがご自分のこととなるとなかなかご自身では感じられないものです。
1-5 血圧上昇など身体的悪影響
こうしたイライラからくる集中できない状況は当然ながら血圧や脈拍の上昇など身体的悪影響が出てきます。
ご自身がアレルギー疾患を抱えておられる場合にはそのアレルギー症状が悪化してくるかもしれません。
こういう免疫力低下をきたさないように集中力できない状況を抑え、いついかなる環境にあっても集中できるマインドスキルが必要になってくると思います。
2 その集中できない状況の謎
2-1 部下を怒鳴る行動の謎
部下を怒鳴るなどの行動をどうしてしてしまうのでしょうか。私自身、胸に手を当てて顧みるに、イライラして集中できないのか、集中できないことでイライラするのかさえわからなくなってきます。
仕事に関してネガティブな状況に陥り、イライラして集中できないだけなのに、わざわざ部下にまで良くない言動をする必要はないわけです。これはとても不思議な現象です。
もしかしたら元々、部下に対して良くない感情を持っていたのかもしれません。
抑えていたその感情を抑えきれなくなったのかもしれません。
もっと言えば集中できないことによって怒鳴るなど、ご自身の本心がムクムクと起き出したのかもしれません。
しかし、部下に対して命じた仕事が原因でイライラし集中できない場合には少し深い謎がありそうです。
部下の能力を課題評価したご自身のミスが考えられます。そしてそのご自身のミスを補填するための言動かもしれません。
もしかしたら仕事でイライラする前から集中できない状況にあった可能性が考えられませんか?
2-2 上司に刃向かう行動の謎
部下に対して元々あった感情と同様に、上司に対しても集中できないから刃向かうなどの行動も同じように言えると思うのですが、
上司に対してはその上司自身の集中できない状況の方が問題であり、何事においても常にはなはだしいのかもしれません。
有能で人格のある上司であるならばなんら問題がないわけですが、得てして人格的に劣る上司に使えることが多い組織においては気をつけなければなりません。
2-3 なぜ、ルーチンワークに支障をきたすのか
仕事のイライラから集中できない場合、どうしてルーチンワークに支障をきたすのでしょうか?
その業務がまだ担当して間がないなど、経験が浅い場合は仕方ないのかもしれませんが、
長い経験をお持ちであればそれはもう朝飯前、目を閉じていても処理できるのではないでしょうか、
集中できない問題とはまた違った問題が潜んでいるのかもしれません。
とは言え、少しの油断も許されない業務であれば、集中できないという因子は潰しておきたいものです。
2-4 貧乏ゆすりなど目に見える行動の謎
いろいろな状況が考えられますが、なぜ貧乏ゆすりなどの行動に出るのでしょうか、ご自身の癖・・・なのかもしれませんね。
抑えなければいけないという集中できないそうした行動にどうして陥るのでしょうか?
それとも集中できないこと以外のストレスとかイライラが原因で起こっているのかもしれません。
イライラが原因によって集中できない状況によって影響を受ける様々な行動は良きにつけ悪しきにつけ、
平常心が必要なのは当然で、常に平常心で集中できない状況は避けなければなりません。
2-5 血圧上昇など身体的悪影響の謎
仕事のイライラから集中できない状況が原因で身体的悪影響がどうして起こるのでしょうか?
こういう影響が出てこない人も多くいると思いますが、私の場合はなぜか血圧上昇という影響が出てきますのでここで取り上げてみました。
要するに仕事に集中できないことが問題で、その集中できない原因はいうまでもなく仕事のイライラが原因です。
ならば仕事のイライラを解消すればよいのでしょうが、イライラを解消したとしても、集中できない後遺症は後を引くのではないでしょうか!
3 その悪影響を排除するための対処
3-1 部下を怒鳴る行動の対処法
部下に対する「ホウレンソウ」をやってみられたらいかがでしょう!
ここで申し上げるまでもなく「報告」「連絡」「相談」を上司、同僚、部下にこだわらず誰が発信源であってもこの「報連相」を実践することで部下を怒鳴るなどという言動は対処できるのではないでしょうか!
そしてこの「報連相」はタイミングと頻度が重要なのはもちろんですが、そのためには高い集中力が要求されると思うのです。
そしてその集中力によって効果的な「報連相」が生まれ、あなたのチームのコミュニケーションが向上され、
その結果としてさらなるあなたの集中力の向上という副次的効果を発揮すると思うのです。
仕事のイライラで集中できない問題行動を起こすことの改善のために末端の問題行動に対処することで集中力を高め、そしてイライラ感が緩和されていく、そして結果として仕事が円滑に処理されていくのではないでしょうか。
そしてもう一つ提案があるのですが、ご自身のイライラ感や集中できない状況を包み隠さず部下に打ち明けて共有することも有効だと思います。
部下に対する「相談」「連絡」「報告」の「相連報」でコミュニケーションをより高めていくことができると思います。
もし部下から無能だと思われたとしても、私は上司よりも部下が優秀であることが組織力は高いと思っています。
上司たる自分は強い決断力さえあれば後のことは全て部下に任せてもいいとさえ考えています。
3-2 上司に刃向かう行動の対処法
3-1と同様にその問題行動に対処していくことで集中力が向上し、ひいてはいかなる状況においても集中するスキルが出来上がるのではないでしょうか!
ここで最も厄介な問題を一つ付け加えれば、上司そのものに問題がある場合を考えねばなりません。
過去どのような時代においても名君も暴君もいたわけで私も長い現役時代、それはそれは暴君のような上司ばかりに使えました。
ひどいケースは無能の上司さえいました。集中して仕事をするなどという状況とはほど遠く仕事を放棄する上司でした。
私はいかなる状況にあっても一つ上の位のポジションにいると想定して仕事をしていました。
そのためには状況を読む集中力、分析する集中力、企画、行動いかなる作業にも集中できた気がします。
何事も練習だと思います。今イライラで集中できないのはビギナーだからではないでしょうか!
ご自身が上司のつもりで業務を取り仕切って頑張ってみてください。
案外立派な上司に恵まれていると、この練習ができなくなりスキルアップに支障をきたすのかもしれません。
無能な上司に使えることをチャンスと捉えましょう!
3-3 ルーチンワークに支障を来す場合の対処法
次にルーチンワークです。
いやルーチン以外の新しい企画などのどんな作業でも集中力など必要なくても作業を開始して作業が円滑にはかどれるようなシステムを作り上げておくことを提案したいと思います。
作業前に仕事の優先順位を考えて一番優先されるべき仕事を真っ先に処理して次はルーチンワークです。
その他の作業は後回しです。もしくはしないです。
こういう状況の時は電話や会議は無視して優先順位を考えて、まずは最優先の仕事、次にルーチンワーク、このようにルール化されてはいかがでしょうか!
優先順位が2位以下はさして緊急性がないのではありませんか!
もし違っていたら申し訳ないのですが、私の場合もともかく会議と電話で困りました。
でも電話は躊躇しますよね、トップからの緊急電話などそうそう確率は低いと思います。
それよりも何よりも優先業務処理とルーチン処理が先だと私は思います。
それから困るのは突発的に発生する作業ですよね。
朝出勤したらトップから緊急命令が降りて全ての仕事に優先して取り掛からなければならなくなった場合です。
その場合であってもしっかりと優先順位を考えて処理すればいいと思います。
そのルールさえしっかりしていればなにも怖いものはありません。
そしてあなたの集中力は素晴らしいものになっていくと思います。もしかしたらイライラも解消するかもしれません。
それからルーチンワークとして生命を預かる仕事をなっている場合ですが、この場合の対処を申し上げるスキルを私は持ち合わせていないのですが、
安全を追求する高い意識さえあれば集中できないなどという問題は生じないのではないでしょうか!
私は集中力というより意識の問題だと思うのです。安全追求の高い意識・信念は集中力を超越していると思うのです。
指先確認、声出し確認、安全規定に基づいた工程を遵守して業務に当たれば高い集中力が自ずと維持保全されているのではないでしょうか。
あなたはきっとどんなストレスがあろうとイライラ感に苛まれていようと高い安全追求理念者だと思います。
3-4 貧乏ゆすりなど目に見える行動の対処法
まず、机の上の整理整頓をされてはいかがでしょうか!何か集中できる作業を見つけ出しそれに集中する。
きっと素晴らしい効果を発揮すると思います。私は机の整頓をお勧めします。
机の書類の整理、不要なものは廃棄する。大切な資料はファイリングする。
これらの作業は集中できない状況では命取りになりかねない大切な作業です。
定期的な整理整頓をすることによってチームにも好影響を及ぼすことと思います。
そしてそれができたら、次に執務場所を変えてみる。例えば空いている会議室とか食堂とか・・・同僚に伝えて執務環境を変えることも一考かと思います。
私はモヤモヤした時や集中できない時、行動で一人仕事したことがあります。
何かイベントがない限り使用出来ない講堂で一人パソコンを開いていると面白い発想が生まれてくるものです。
でも施錠の問題がある場合は不可能ですね・・・
3-5 血圧上昇など身体的悪影響の対処法
これら身体的悪影響は呼吸の乱れから起こる症状だと思います。
椅子に深く座り、姿勢を正し、深い呼吸をします。
普通の呼吸でも深呼吸でもインナーマッスル呼吸でもなんでもいいですからともかく深くて長い呼吸をすることで血行がよくなり免疫力が向上していきます。
目を閉じて深い呼吸になっても最初はネガティブなイメージばかりわきあがりますが、気にせず、深い呼吸を続けます。
そして「今日も仕事ができてありがとうございます!」と感謝の言葉を心の中で唱えましょう。
不思議とネガティブなイメージは薄れていきます。たとえ薄れなくても少なくても10呼吸くらいは続けましょう。
きっと今の症状は改善されると思います。
その他、体操とかストレッチとかいろいろあると思いますが、それらを加味されて是非、深い呼吸をする習慣付けを提案させていただきます。
4 仕事でつのるイライラ感にも対抗できる集中力
たとえどのような仕事上のストレスから起こるイライラであっても集中力さえ失わなければきっと事態は好転し、イライラ感も払拭できると思います。
3-1から3-5で提案させてもらいました対処法を複合的に実践することによって高い集中力を養えることができると思います。
認知症に苦しむご老人に最も優れた対処法は優しい言葉をかけて手を握ってやることだそうです。
それを「ユマニチュード」と言います。
人間としても尊厳を守ってあげた上でのケア、患者さんの目線に立った優しい言葉とスキンシップです。
あなたがご自身の仕事でイライラして集中できなと感じた時はどうぞ部下に同僚に優しい言葉をかけてあげてください。
きっと笑顔のリアクションが返ってくるはずです。
優しい言葉の発信者であるあなたの脳の神経細胞から好転ホルモンが分泌され、あなたの集中力は復帰するはずです。
5 まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました。集中力を高めるために、ご自身にそして周囲の人に優しく接しましょう・・・
集中できないことでいろいろな弊害が出てくるわけですが、この集中できない状況を改善する対処や訓練をすることによって好転のスパイラルが回転を始め、より高いレベルの成果が期待できると思います。
人の脳で最も人間らしさをつかさどる領域が「海馬」というところです。
そしてこの「海馬」は加齢に関係なく神経細胞は誕生すると言われています。
この「海馬」がある以上、人間らしさは失われることはないでしょう。
そしてその人間らしさの向上は紛れもなく集中力の向上と相関関係にあると確信しています。
集中力を向上させる最大のコツは「人に優しくする」
これが私からのアドバイスのまとめです。