ふくらはぎが第二の心臓として適正に機能すれば大きな体質改善がご自身の身体の中で起こります。
その結果としてまず第一に大きなダイエット効果が見込まれます。
それは単なる体重の減少にとどまらず、今までなんとなく気だるいとか、やる気が出ないとか
疲れやすいと言った諸症状が改善され、闊達でいつも笑顔でいられる暮らしが実現することでしょう。
このふくらはぎマッサージによるダイエット効果を検証することで見えてくる、大きな気づきの道しるべとなるでしょう。
今度こそ貴方はひ弱で壊れやすいダイエットではなく、精神的にも強いダイエット効果が手に入ると思います。
1 ふくらはぎの役割
ふくらはぎが第二の心臓と言われる所以は足先まで届いた血液やリンパの流れがまた心臓に戻る過程において、
ポンプの役割を果たすふくらはぎ筋肉の重要性について次の拙稿で徹底解説しておりますのでご一読いただきたいと思います。
2 ふくらはぎダイエットの方法
ふくらはぎの役割と機能が理解できれば具体的なふくらはぎのダイエット方法が見えてきます。
効果的にふくらはぎを鍛え、ケアしていく具体的な方法を以下の拙稿にて徹底分析して、効果的に実現できる方法を示していますのでこの記事も一読していただければさらに理解が深まると思います。
3 ふくらはぎマッサージが必要な顕著な事例
3-1 エコノミー症候群(急性肺血栓塞栓症)
飛行機で長時間旅行した時に起こる疾患で特に狭いシートで座り続けるエコノミーシートの乗客によく見られることから、よく話題にのぼる急性肺血栓塞栓症です。
このエコノミー症候群の原因は長い動かない状況が続き、静脈の中に血栓ができ、この血栓が肺へ移動して起こるためなのです。
本来適切な歩くなどの運動があれば、ふくらはぎの筋肉の収縮・弛緩がおこなわれ血液の循環も問題がないのですが、
長時間座ったままの状態が続くと、足の静脈の血流が悪くなり、血栓ができやすくなるのです。
そして血液が固まりやすい体質であったり、静脈の血管が傷ついているなどの状況が重なれば、さらに血栓ができやすくなります。
3-2 むくみ
日常的によく見られる症状の一つなのですが、足の指や甲、そしてふくらはぎにもよく見られます。
長時間の立ち仕事やデスクワークの多い人によく見られます。
足の組織に水分を多く含んだ血液やリンパ液が滞留して起きる症状で、
一過性のもので帰宅して十分な休息で元に戻れば特に問題はないのですが、病気が潜んでいる場合もありますので注意が必要になってきます。
3-3 足がつる(こむら返り)
いろんなスポーツをしてて、誰もが一度は経験のあるふと元やふくらはぎがつる!(こむら返り)です。
これは運動不足であったり、ウオーミングアップ不足であったり、糖尿病、結構不良などによって起こる症状ですが、
一度つると癖になってつりやすい体質となる可能性もあり、注意が必要です。
しっかりと足をストレッチして固まったふくらはぎなどを揉みほぐすなどしてマッサージなどで対処する必要があります。
3-4 筋肉痛
激しいトレーニングをした翌日に起こる筋肉痛、ふくらはぎがパンパンに腫れて歩けないと言った症状の経験が誰にもあると思います。
日頃の運動不足から急激な筋肉運動で炎症を起こしているのでしょう。
また日頃の仕事などでの疲労が蓄積されているにもかかわらず、リクレーションイベントで頑張ったソフトボールや職場体育大会などでよく目にするシーンです。
この場合もせめてふくらはぎマッサージだけでもしてケアしておきたいものです。
4 マッサージの効果的な手順
3 で示したの事例では、ふくらはぎマッサージを早急に対処しなければなりませんが、
これらの事例が起こる原因として考えられるのは
肥満体質、血行が良くない、冷え性、消化不良などダイエットを必要とする人によく起こる事例です。
これらの対処法としてのふくらはぎマッサージ、またダイエットを必要とする人や日頃の疲労回復目的としてのふくらはぎマッサージとしても活用して欲しいと思います。
ダイエット効果の高いふくらはぎマッサージ法を紹介したいと思います。
直接ふくらはぎのマッサージを始めるのもいいのですが、
やはり効果の高い方法として基本的に足先からのマッサージを提案しています。
そして誰かに施術してあげるのではなくセルフマッサージとして示してあります。
4-1 よく温める
マッサージをする前にふくらはぎや足先を十分に温めておくことが大切です。
血行やリンパの流れが良くなり、効果的なふくらはぎマッサージとなりますので、入浴後にするといいと思います。
また入浴も時間があれば腰湯がオススメです。
この腰湯の効果については私の拙稿で詳しく解説していますので参考になると思います。
入浴後のマッサージ方法の中からチョイスして入浴中にもマッサージをしてあげるとさらにダイエット効果は発揮できると思います。
4-2 足先から
まず足の指、足の股、足の土踏まずなど気持ちよく感じるところを押したり揉んだりしながら、揉みほぐしましょう。
足の5本の指に手の指を絡ませて足指と手指が一体になるような感じで手のひらの力で痛みを感じない程度に手を握るようにマッサージしていきましょう。
なかなか手の指が足の指に入っていかないと思いますが、続けていくと足の指が自分の足指の力でグーチョキパーができるようになってきます。
そして足の裏や指先にはたくさんの健康に良いツボがありますから念入りに揉みほぐしたり押したりしてマッサージしましょう。
そして足の甲にもツボがありますし、足の甲にはむくみがあったりもしますからよくマッサージしてください。
4-3 ツボの指圧
4-3-1 湧泉(ゆうせん)
足先にあるダイエット効果の高いツボといえば、足の裏、土踏まずの上あたりにある湧泉というツボです。
このツボを左右交互に指圧していきましょう。
指の先、そして握った手の人差し指の第二関節で押すなど、
これも痛みを感じない程度にご自身にあった圧力で押してあげましょう。
押す回数、押す力はご自身のその日の状況にあった刺激でいいと思います。
4-3-2 三陰交(さんいんこう)
次に三陰交です。内側のくるぶしの一番高いところから5センチくらい上の部分です。
冷えが解消できるツボです。
そして足の冷えだけでなく身体全体の冷えにも効果的だと言われています。
4-3-3 足の三里(あしのさんり)
膝の外側、皿のすぐ下にあるくぼみから5センチくらい下の部分です。
この足の三里も三陰交同様に冷え対策に効果があり、疲れ、だるさ、むくみにも効果的です。
4-3-4 承山(しょうざん)
爪先立ちをしてアキレス腱をふくらはぎの方へなで上げていくとへこみがあるところです。
この承山は足のつかれやむくみに効果的で、こむら返りにも効果があるとされています。
4-4 ふくらはぎは下から上へ
つま先から足、足首とマッサージしてきましたのでかなり足の血行もよくなってきたと思います。
次はふくらはぎのマッサージに移ります。
ふくらはぎにはポンプの役割のある筋肉がありますのでその筋肉が正常に活躍できるように下から上へさするようにマッサージしましょう。
次に投げ出した足の膝の上にもう一方の足を乗せふくらはぎの内側を両手の親指で静かに下から上へともみあげます。
そして3回ほど繰り返し、逆の足のふくらはぎも同じような手順でマッサージします。
最後に投げ出した足の片方の足を引き寄せふくらはぎ全体をくるぶしから膝の根元まで親指やてのひらを使って下から上にマッサージしていきます。
これも3回ほど繰り返しましょう。
4-5 リンパの働きを高める
ふくらはぎには足首と膝にリンパ節があります。
このリンパ節をしっかりとマッサージしてリンパ節に溜まった老廃物を押し流すというイメージで指の腹を使ってマッサージしましょう。
膝を立てて膝の裏、足首のアキレス腱のところをマッサージしましょう。
リンパは筋肉よりも外側で皮膚に近いところにありますのでさする程度でも十分に効果があり、
痛みを感じるほどマッサージする必要はありません。
4-3のふくらはぎマッサージと並行してリンパ節をマッサージしてやるととても効果的です。
4-6 オイルマッサージ
通販などで、マッサージオイルが手軽に手に入りやすいので、マッサージにオイルを使うと滑りが良くなります。
肌に傷を与えることもなく、効果的なマッサージが期待できます。
またオイル成分が肌に浸透し、保湿効果もあってマッサージの後の爽快感も違ってきます。
そして基本的にセルフマッサージなので、香りや肌触りなど癒し効果も期待でき
楽しいマッサージタイムの演出にもなると思います。
もしオイルの代用として、クリームなども活用するなど、ご自身のお考えでマッサージを楽しんで欲しいと思います。
4-7 塩マッサージ
塩は浸透圧が作用し、お漬物にする野菜の中の水分やあくを取り除いてくれることからもわかるように、
皮膚内部の余分な水分や老廃物を追い出してくれるデトックス効果が期待できます。
私もよくいくスーパー銭湯のミストサウナには粗塩がおけに入っていて、全身に塩を塗りつけ、顔も塩でパックしています。
流れる汗で塩が流れ落ちるまでぜい肉落としのマッサージをしながらミストサウナに入っています。
この塩マッサージ、もふくらはぎのマッサージとして紹介します。
温泉や銭湯にでも行かれる時には活用されてもいいでしょう。
また、自宅の風呂場に粗塩を常備するのもいいかもしれません。
5 ふくらはぎマッサージのダイエット効果
ふくらはぎマッサージの主なダイエット効果としては血管の流れ、リンパの流れと循環器の経路がスッキリすること、
そしてスッキリすることで代謝が向上し無駄な滞りが解消されるというダイエット効果を注目したいと思います。
ダイエットの一番大切なライフラインを整備する、という基盤整備効果と位置付けられます。
5-1 基礎代謝の向上
ふくらはぎマッサージをすることで血行やリンパの流れが良くなれば、代謝効率が格段にアップします。
すなわち無駄なく基礎代謝に反映されるということです。
ライフラインのメンテナンスや修復はダイエットをする上で一番最初に取り組むべき大切なことだと思います。
得てしてこのライフラインをおろそかにして過度な運動や食事制限により、
一次的な体重減少というダイエット効果が目に見えたとしてもリバウンドは必至です。
まずはダイエット効果の基本は循環経路のメンテナンス!と改めて見直しておきましょう。
5-2 むくみの解消
血行やリンパの流れが良くなればむくみの解消も難しい問題ではなくっていきます。
定期的にふくらはぎマッサージによりむくみが解消され、ふくらはぎのサイズダウンがかなり期待できるのではないでしょうか!
そしてむくみが解消されると同時に、脂肪の燃焼も効率よくなりセルライトに加え不要な皮下脂肪の解消にもつながって来ます。
5-3 ふくらはぎの筋肉増強
ふくらはぎのマッサージで筋肉の刺激が促進され、筋肉へのタンパク補給も円滑に行われ、筋肉の増強に効果的です。
血行が良くなり、伸縮率の高い張りのあるふくらはぎに改造されていくのではないでしょうか、
そしてこの筋肉増強でさらに代謝アップが期待出ます。
5-4 他のダイエット効果との相乗効果
先ほどふくらはぎマッサージのダイエット効果はライフラインのメンテナンスと言いましたが、
ダイエットには大切な他の効果も期待しなければなりません。
摂取カロリーの抑制と消費カロリーの増強そして脂肪の燃焼です。
摂取カロリーの抑制にはどうしても食事制限ということになります。
そしてこれが一番厄介です。
人の持つ食欲を制限するということは後のリバウンドの原因を作ることにもなります。
どうしてもこの満腹という満足感は維持しておきたいと思うのです。
そして筋肉の増強のための筋トレと脂肪燃焼のための有酸素運動です。
これらのダイエット効果が相乗効果として現れればベストと言えます。
そのベストな状況を作り上げる上で、
最も大切でこれから健康で生きていくために絶対に忘れてはならないことがライフラインのメンテナンス、
ふくらはぎマッサージだということを理解して欲しいと思います。
6 ダイエット効果の高い事例
6-1 ウオーキング
ウオーキングはダイエットをする上で必要不可欠な有酸素運動です。
そして合わせて足腰を鍛え、姿勢よく歩けば素晴らしいダイエット効果を生みますのでこれだけは外せないウオーキングです。
少し見方を変えればウオーキングは歩くという動作を連続しているわけで、ふくらはぎに伸縮と弛緩を繰り返しながら前に進むという運動です。
そしてふくらはぎマッサージもセルフマッサージによりふくらはぎに刺激を与え歩くのと同等のポンプの役割を果たしています。
そういう視点で考えればウオーキングはふくらはぎにとって鍛えながらマッサージをしていると解釈しても間違いではないと思うのです。
ふくらはぎマッサージ単独でも相当のダイエット効果が期待できますが、ウオーキングとのコラボは最強ダイエット法ということになりそうです。
6-2 水中運動
水泳や水中ウオーキングは水という非日常の環境が手に入ります。
水の中は水温刺激、浮力、水圧、水の抵抗もあって、人が水の中という環境で動くと日常では理解できないような感覚に遭遇します。
人の体重は水の中では10%相当の重量になると言われています。7
0キロの人は水の中では7キロの体重になる計算です。
そして大きな水や波の抵抗を体に受け、動かせば水との間に流水抵抗が生まれてきます。
ここで言いたいのはその水の抵抗そして動くことにより生ずる造波抵抗、流水抵抗が身体にはとても快適なマッサージ効果として働きます。
しなやかで流れるようなマッサージ効果を受けながら筋肉運動をしているというイメージです。
水中ウオークは前を向いて水中を歩く、後ろ向きで歩く、カニ足で横に歩く、様々なバリエーションのマッサージ効果を享受できます。
とりわけふくらはぎ(向こう脛)は正面からみれば紡錘形をしており、
水の抵抗は少なく、流体のようになびくような抵抗をふくらはぎは受けてそれが心地よいマッサージ効果としての実感を私自身、プールの中でいつも体験しております。
7 まとめ
ふくらはぎマッサージのダイエット効果を詳しく検証してまいりました。
第二の心臓としてのふくらはぎを大切にケアしその他のダイエット法でホローしてやることであなたのダイエットは格段に進展すると思います。
ふくらはぎマッサージをあなたの暮らしの中に取り入れていただき、
ダイエットという以前によりしっかりとした基盤に裏付けられた健康を手に入れて欲しいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
補足とお願い:どうぞよく噛んでゆっくり食べてください!
初稿:2018年6月27日