「私のお腹、押しても弾力のある柔らかい脂肪のはずなのに、どうしてこんなに固いのかしら?」
とお嘆きの貴方に、その状況を理解してもらいながら、固くなったお腹の脂肪の原因を検証していきたいと思います。
お腹の悩みが少しでも解消され、若い頃のお気に入りパンツがスタイル良く着こなせるように願っています。

1. お腹の脂肪が固い?
ご自身のお腹周辺の脂肪の状況を診断するには一般的には健康診断などでおヘソのまわり、腹囲を測定してメタボ気味です!
などと医師から指摘されますが、男性で腹囲85cm、女性で90cmとボーダーラインが一応示されていますよね。
でも詳しいお腹の状況はCTスキャンによる断層写真をみなければよくわかりません。
簡単なイラストを見てみると

普通のお腹とボッコリお腹との比較はこのようになっています。
ボッコリのお腹は内臓脂肪の肥大化が強くて筋肉を押しのけているように見えます。
いや、腹筋が弱くなり内臓脂肪を抑えきれないのかもしれません。
そして皮下脂肪型のたっぷりついた皮下脂肪がセルライト化していることも考えららます。
1-1. お腹の脂肪が固い場所は?
お腹の脂肪が固いという状態の原因を見る前におなたのお腹が固い場所はお腹のどのあたりでしょうか?
みぞおちあたりでしょうか?おへそまわりでしょうか?それとも下腹あたりでしょうか・・・?
もし、胃に不快感や違和感がある場合は胃の機能が低下していることも考えられますので食事に気をつけましょう。
おへそまわりなら、以下に述べる脂肪が考えられます。
でも冷たいものの多食多飲で小腸の働きが弱っていることも考えられますので、その場合は身体を冷やさないようにしましょう。
それから下腹あたりが固い場合も以下の脂肪が原因と言えるでしょう。
でも姿勢が悪く骨盤が後傾になっていたり、運動不足による便秘気味だというのも考えられます。
ガスでお腹が張り、便通の悪化によりお腹が固いことも考えられます。
運動不足を解消して水分をしっかり摂って便通改善に努めましょう。
1-2. 内臓脂肪が原因の場合
1のイラストで説明した内臓脂肪が原因の場合ですがいわゆるメタボ、生活習慣病と言われている状態が考えられます。
日頃の食生活、運動不足、不規則な生活によるポッコリお腹の典型です。
内臓脂肪は皮下脂肪と違って固いという性質がありますのでお腹が固いと感じるのだと思います。
こういう状態であっても日常の生活に何ら支障なく過ごせますので見落としがちです。
でも、健康診断で指摘されたり、去年のジーンズが履けないなど、気付いた時はもうガックリ気分になりますよね。
気付いた時が良いチャンスです。ダイエットモードに入りましょう。
疲れやすい。よく眠れない。
そして血圧が上昇、動悸、息切れなどこれらの症状が出てきと場合は動脈硬化や糖尿病なども疑われますので、注視の上、早速、生活習慣の改善に着手される良い機会だと思ってダイエットを始めましょう。
でもご安心ください。
内臓脂肪は皮下脂肪と違って燃えやすいので少しでも継続的な有酸素運動などで簡単に解消できます。
より早く気づき、より早くダイエットに着手されるのが望ましいと思います。
1-3. 皮下脂肪がセルライト化した場合
皮下脂肪がセルライト化してお腹の脂肪が固くなる場合です。
セルライトは血行やリンパの流れが悪くなり、本来は外に出ていってしまう老廃物などが体内に残り周辺の脂肪に付着した状態になります。
これがセルライトの正体です。
そして身体の冷えや運動不足などによりこの脂肪が肥大・拡大していきます。
こうなると固太り状態となり少し厄介な状態となります。
このセルライトはあまり使わない筋肉のところについていきます。
例えば二の腕、お尻、太ももというところもお腹同様に固い脂肪が付きやすいところです。
それからセルライトは内臓脂肪と違って皮下脂肪ですから一番最後に燃焼するエネルギーです。
したがって、少し根気が必要です。
前述の内臓脂肪同様にダイエットモードで運動特に有酸素運動をしっかりする生活習慣を身につけたいものです。
もし皮膚がボコボコになっている状態であればセルライトになってからかなりの時間が経過していますので、ダイエットは思い立った時からすぐに始めましょう。
1-4. 脂肪以外の考えられる原因
お腹が脂肪以外で固くなる場合にまず便秘が原因という場合が考えられます。
お腹が張ってパンパンになったような状態も固く感じられるでしょう。
運動不足、食生活の乱れやストレスなどいろんなことが考えらられます。
もしこの便秘がちな状態が脂肪の固い状況に加味されればそれはもう相当お腹が固い状況にあると言えます。
さらに身体の冷えによってもお腹は一次的ですが固くなります。
強度の緊張などストレスによってもお腹は固くなります。
さらに腸の不調とか働きが鈍くなってもお腹が固くなり場合があります。

2. その原因を検証!
お腹が固い場所やその原因などについて2で解説してきましたが、ではどうしてそのお腹が固くなるという状況になったのかというのをもう少し掘り下げてまいりましょう。
お腹の脂肪が固いと状態は男性ならば内臓脂肪が付きやすいですが、女性の場合は皮下脂肪がつきやすいという特性があります。
そして様々な生活習慣によっても異なってきますので具体的に検証していきましょう。
2-1. 食事
もっとも重要なことの一つに食事があります。
もし貴方がお腹が固くなるほど脂肪が蓄積しているとしたら、まず食事を見直す必要があります。
2-1-1. 早食い
食べるものはもちろん重要なのですが、ここで指摘したいのはよく噛んでいないと思うのです。
お忙しくて時間がない人たちにとって少しでも時間をさいて、やらなければならない仕事や家事など、少しでも食事の時間を短時間に!などと日々知恵を絞ってらっしゃると思います。
でも、食事だけは命の源、おろそかにはできません。
その結果として今のお腹の脂肪が固くなるという結果を産んだのですから、これを改めるならまず食事を根本的に改めることがもっとも重要です。
2-1-2. 摂取カロリー
短時間で満腹感を得ようと、カロリーの高い物を早食いで沢山飲み込むように食べていませんか。
こんな感じ(炭水化物+炭水化物)で美味しくて好物なものを一気に食べれば空腹感あっという間に解消できそうですよね。
でもそれは大きな誤解です。
早食いで血糖値が急上昇、その血糖値を下げようと身体からはインシュリンが大量に分泌され、一気に血糖値が下がります。
そしてこの血糖値の乱高下によって、さらなる空腹が押し寄せ、摂取カロリーはうなぎ登りという結果を招きます。
例えば、この食事での摂取カロリーはラーメンで500kcalです。スープとトッピングが加わり、1000kcalに跳ね上がります。
男性の食べるご飯じゃわんに軽く一杯(約150g)で240kcalですからいかに膨大な摂取カロリーであるかが理解できると思います。
チャーハン(一人分)ですと630kcal、
カルボナーラ(一人分)で788kcal、
グラタン(一人分)で508kcalです。
これらの美味しいメニューをダブルで食べるのですから1000kcalは簡単に突破してしまいます。
2-1-3. 平均基礎代謝量
一方30代女性の平均的な体重(52.7kg)の平均基礎代謝量は1140kcalとなっています。
これでは摂取カロリー過剰は免れません。
2-2. 運動
次に運動について検証してみましょう。
私ごとで恐縮なのですが、毎朝ウオーキングをしていて、ダイエットアプリでデータ管理をしていますのでそれを例にしますと、今朝1時間のウオーキングで約7763歩で消費カロリーが276kcalです。
家で一日、ゴロゴロしている日で110歩、消費カロリーは4kcalです。
街まで買い物に行った日は約2000歩ぐらいです。
一般的にジョギング30分60kgの人で240kcalです。
水泳(クロール)体重60kgの人の30分の消費カロリーは261kcalです。
でもジョギングや水泳など、ごく一般の人が毎日行うというのは相当なモチベーションが必要です。
そしてこれを生活習慣に取り入れるには無理がありそうです。
ここであなたはどんな運動を毎日の暮らしの中に取り入れていますか?と問われて愕然とされるのではないでしょうか・・・
2-3. 生活リズム
では生活リズムですが毎日の就寝時間は就寝時間はいかがでしょうか・・・
きっと仕事や暮らしの都合上、起床時間は6時とか7時とか一定であっても就寝時間はまちまちなのではないでしょうか・・・
会合の後の会食があったり、同僚との語らいがあったりなどいろいろとナイトライフも日々様々で就寝時間は午前0時前後ではないでしょうか・・・
2-4. 入浴
次に入浴方法ですが、あなたはシャワー派ですか、バスタブ派ですか?バスタブ派とは浴槽にお湯をためて浸かるという意味です。
いかがでしょう、お腹の脂肪が固くなってきているあなたはきっとシャワー派だと思いうのです。
そしていつも身体が冷えて、暑い夏もクーラーの中に入ると下半身にどっぷりと冷えが襲ってくるのではありませんか?
そしてたまには、休暇を取って温泉にでも行きたいと考えているのでは、と思うのです。
2-5. 姿勢
貴方の歩く姿勢、椅子に座る姿勢はいかがですか? 猫背じゃありませんか・・・
骨盤が歪み正しい背筋がピーンと伸びた姿勢ではないのですから胃下垂など、内臓が下がっているのでしょう。
さらに筋肉の少ないお腹まわりに脂肪がたまり、固くなってきているのだと思います。
実は私も姿勢が悪く猫背なのです。
骨盤が後傾になっているほどの猫背、悪い姿勢なのです。
きっと貴方もそうじゃないかなと思います。
3. お薦めする6つの解消方法
このお腹の固い脂肪の解消法、改善について筆者の私がお薦めする6つの方法をまとめておきます。
詳しい内容については以下の関連記事においても詳細を解説してありますので、参考にしてください。
3-1. 食事の改善
お腹の脂肪が固くなってきている大前提に食事制限をしなければいけません。
といっても食事制限をしますと必ず失敗、リバウンドしてしまいます。
これで大幅に摂取カロリーを抑えられます。
よく噛んでゆっくり食べると、少ない食事で満腹感が得られます。
私もとんこつラーメンが大好きでたまに行くのですが、今まではラーメンには必ず餃子を食べていたのです。
今よく噛む習慣を手に入れてからはラーメン一人分が食べられなくなりました。
胃が小さくなったのかと思うほどです。
もう半分ぐらい食べるともうお腹いっぱいになってきて残すのも良くないと思って頑張るのですが、食べ切れません。
最近は麺少な目を頼んでいます。
今思いますに今までの大食いが恐ろしく感じています。
3-2. 運動(ウオーキングのすすめ)
姿勢を正して毎日歩く、たったそれだけで運動効果としては意味があります。
人は歩く生き物なのです。
歩く生き物として進化を続けてきて現代を生きています。
歩行を放棄すれば人ではなくなるというのはオーバーな表現ですが、歩行の意味をもう一度見直しましょう。
お腹に意識を集中させて歩くと、腹筋効果もあって固いお腹の脂肪には最適です。
歩行だけによる消費カロリーこそ大したことはありませんが、お腹の脂肪に与える影響は計り知れません。
3-3. 生活習慣
自律神経やホルモン分泌の影響を考えられば就寝時間と起床時間はできるだけ一定にしておきたいと思います。
就寝時間がマチマチで起こる症状としては単に睡眠不足ということではなく、日中の眠気、頭痛、疲労感、食欲不振・・・など様々な日常の不快な症状はこの就寝時間がマチマチだというのが原因だと思うのです。
休日などはここぞとばかりにお昼頃まで寝てもいつもの不快感は拭えず、さらに悪化するような気さえします。
それは軽い時差ボケ症状が起きているのだと私は思っています。
それは体内時計の調整がうまくいかず、自律神経の調整機能が低回しているのだと思います。
夜なのに眠れない、昼間に眠たくなるなどというのは交感神経と副交感神経のアンバランスだと言えます。
単に睡眠時間の問題ではないような気がしています。
その証拠に私の場合、寝るのは10時起きるのは4時といつも一定です。睡眠時間は6時間です。
現役の頃は3時には起きてましたから5時間です。
未だかつて睡眠不足を感じたことは一度もありません。
3-4. 入浴
シャワー派からバスタブ派に転向!を提案します。
お腹の脂肪が固い原因の一つに体の冷えが重要な要素を占めています。
なかなか時間が取れないから仕方がないとは思いますが、体質改善としてこの入浴について見直していただきたいと思います。
もし無理な場合には、休日にはスーパー銭湯などに行ってたっぷりと時間をかけてお湯に浸かり汗を流して欲しいです。
汗を流すことによってデトックス効果として体内の老廃物が排泄され、セルライトの成分を流してくれます。
入浴による発汗はとても大切だと思います。
3-5. 姿勢
正しい姿勢をするというのはとても難易度が高く、お腹の脂肪が固くなってしまった方には相当無理のかかるのがこの姿勢です。
壁を背にして頭、肩、お尻、ふくらはぎ、かかとまで、しっかりと壁につくようにトライして見てください。
とっても苦しい体勢であることを実感できると思います。
これ即ち筋トレです。この正しい姿勢を毎日、気がついたらどこでもいつでもやることで固いお腹の脂肪の改善につながると思います。
3-6. マッサージ
固いお腹の脂肪を解消するには固いお腹を揉んだりさすったりしてマッサージすることが効果的です。
時にセルライトは皮下脂肪の塊ですから自宅や銭湯で、また、たまにエステサロンでプロの施術を受けるのもいいと思います。
このマッサージについては私の拙稿を併せて読まれるとさらに理解が深まると思います。
4. まとめ
以上、お腹の脂肪が固いといった状況をより深く検証して原因を特定してきました。そしてその原因に基づいた解消法について6つのお薦め対処法を紹介させていただきました。
固いお腹の脂肪撃退策としてあなた自身がトライしてみようと思うことが少しはあったのではないでしょうか!
何か一つでもいいです。一つでも実践し継続することで好循環のスパイラルが回転を始めます。
そしてダイエットモードがスタートすると思います。

良く噛むことで満腹感が生まれてくることを知れば、貴方の世界観に大きな衝撃が起こることとおもいます。
是非、騙されたと思って、よく噛んでみてください!
そしてその他の解消法についても、可能な限り取り組まれるようお薦めします。脂肪そのものの少ない、脂肪が付きにくい身体が手に入ることでしょう・・・!
なお以下の記事も興味深い内容となっていますので是非ご一読ください。
けんこう水泳運営者の石原(@T.ishihara)です。