ストレスで過食に!それってなぜ?その最大の原因を検証

私はストレスで食が細くなるというよりは過食になるタイプなのです。

今、過食に悩んでいらっしゃる貴方の気持ちは本当によくわかります。

食べてはいけないと心の中でもう一人の私が戒めているのに、自分の手が勝手にもう一袋のスナック菓子を開けようとしているのです。

それほど食べたくはないのですが、なぜか手が伸び、スナック菓子がすべて消滅するまで手が勝手に動き、その手は口へ運ばれます。

そして食べれば、さらに自分を責める気持ちがわき上がり、また新たなストレスとなり心を痛めつけるのです。

このような過食に悩む貴方になぜ過食に?そしてその原因を検証して対処法のヒントをお伝えし、

併せて対処法についてもお伝えしていきたいと思います。

過食がなぜ起こるのでしょうか?

過食がなぜ起こるのか、

こんな単純すぎる疑問なぜに答えようとするのはとても困ってしまいますよね。

過食がちの私は過食の原因は過食だと思っています。

なぜかというと赤ん坊の頃、母のおっぱいを吐いても吐いても欲しがって大変だったそうです。

この過食は天性のものだったようです。

食べたい欲求は食べても食べても途絶えることがありません。

これすなわち過食の原因は過食だと私の経験から申し上げたいのですが、これは意思の弱さかが原因なのでしょうか?

いえ、決してそうではなく論理的なメカニズムにより「なぜ過食は起こるのか」

そしてその原因は過食にあると説明できると思います。

1-1 過食の原因とメカニズ

まず私たちが食べ過ぎるとします。

そうすると血糖値が急上昇します。

これを危険と判断した脳は血糖値制御のためにインシュリンを大量に分泌させ対処しようとします。

すると体内の血糖値が急降下します。

するとどうなるでしょうか、間違いなく激しい空腹感を覚えます。

もし普通の人のようにゆっくりと友と語らいながら食べているならば、30分もしないうちにお腹が満たされ満足感にひたることができます。

でも私は早食いの大食いですから普通の人が満腹感に満たされるころ、もう空腹なのです。

この空腹感を解消するためにまた大食いをしなければいけないのです。

この空腹感と満腹感の乱高下の原因は体内の血糖値とインシュリンにあるようです

そしてこのような悪化のスパイラルに陥った状態が過食症と言われる病的状態なのだと思います。

すなわち過食最大の原因は過食にあり!というメカニズムであるのです。

なぜかゆっくりと食べることができないせっかち者ですが、

会食やパーティーなどの席では恥ずかしいので、最初は軽いものから順番に食べるようにしています。

1-2 過食はなぜ防げないのか

このようなメカニズムによって一旦悪化のスパイラルに陥った場合、それは抜け出すことのできない世界が待っており、

吐き気、嘔吐などの症状によって身体の強制的な矯正スイッチが作動するというわけです。

私は何度、このスイッチが作動したか数え切れません。

そしてこんな苦しい矯正スイッチはもうゴメンだと身に沁みるのですが、翌日の夕食は飲み会です。

アルコールが入るともうまたもや矯正スイッチのお世話にならなくてはいけません。

このように、過食を防げないのは生活習慣に原因がありそうです。

これは私の場合ですので、貴方の場合は違うかもしれません。

原因がストレスであったり、女性の場合ならば生理や妊娠であったりとさまざまな原因によるのだと思います。

でも、原因とメカニズムを知れば知るほど、過食を防ぐ対処はなかなか厄介だと思ってしまいます。

1-3 過食を修正するコツ

・ ダイエットする

私は体重80キロをオーバーするとダイエットバージョンに入ります。

実は今年の冬、我が街は大雪に見舞われ、冬眠生活を余儀なくされ、身動きできず毎朝しているウオーキングもできず、桜が咲く頃85キロにまで達し4月からダイエットを始めました。

そして今は梅雨入りです。80キロにまで減量でき、一応途中経過としては成功しています。

このダイエット法を披露しタイト思いますが、単純にこの一つだけです。

・食事中は箸を置く

実は、ダイエットスターに際し、新たに少し高価な箸置きを買いました。

すると、夕食に食べ過ぎると、もう胸が悪くなるほどの満腹感が襲って来るようになりました。

食べ過ぎないという抽象的な言葉は守れないので、ともかく箸を置いてゆっくり食べる!

これを実践するために箸置きをキーワードにしてダイエットしています。

そして今はもうダイエットをしているという感覚も薄れ、箸置きを使ってゆっくり食べるという習慣を手に入れました。

・ よく噛んで食べる

食べ過ぎない方法としてダイエットをしているわけなのですが、ともかく「食べ過ぎない」「ゆっくりよく噛んで食べる」これさえ守れば過食を防ぐのは容易ではないでしょうか・・・

容易というのは我慢することが容易という意味ではなく、ゆっくりよく噛んで食べるため早く満腹になるのです。

だから食べられない、満腹だから満足ですし幸せでなのです。

簡単な対処法なのです。一度、試してみてください。

よく噛んで口の中の食物が液状になるまで噛むのです

決して固形物をのみこまずに最後まで噛み続けるのです。すると不思議な感覚がやってきます。

ご飯がとても美味しいのです。副食の総菜も本当に美味しいのです。

好きな肉などは今まで噛んだ記憶などなく飲み込んでましたがよく噛むとジューシーというか、甘いというかたまらなくおいしいです。

我が家の主食は無農薬の胚芽玄米を食べているのですが、ご飯を食べていると歯ごたえがあって甘くて惣菜と一緒に食べている錯覚に陥ってしまいます。

それによく噛んで過食がないので、食費の節約にもなり、よく噛むことの効果はすごいです。ぜひ試してみてください

なぜストレスは過食を引き起こすか

ウエブや書物でストレスと過食の関係を調べると必ず出てくるのがセロトニンです。

ストレスによって、セロトニンが不足すると心身に大きな影響をきたし過食に至ると解説されています。

意欲を司るドーパミン、不安を司るノルアドレナリンなどいろいろな脳内物質をコントロールするのがセロトニンと言われています。

過食の問題もセロトニンの不足から生じる現象なのかもしれません。

食べたくないのについ食べ物があれば手を出してしまう。

それは良くあることですがもしストレスがあったとすればこのセロトニンが不足していると認識しましょう。

そしてセロトニン不足によりドーパミンやノルアドレナリンなどにも影響を与え、さらなる意欲の減退や不安感の増大などという現象をきたし、より一層ストレス負荷が増大しよりさらなるセロトニン不足となってきます。

この状況はここにおいても悪化のスパイラルに陥ってしまうのでしょう。

その他仕事などのストレスの解消法については別途私の拙稿をご覧いただければ幸いです。

仕事のストレスから受けるイライラを解消するための妙案

ストレス性過食の原因に基づいた対処法

3-1 早寝早起き

弱ったセロトニン神経を活性化させるためには本来セロトニンがもっている性質である

「日の出ともに活性化し日暮れとともに休息する」という働きなわけで、セロトニン優位の状態にする必要があります。

そのためには早寝早起き、夜更かしを改めるなど、ごくごく人間らしい、生き物らしい生き方をすればセロトニン優位な状態に復元できるはずだと思います。

でもそれができないからストレスなのだとお叱りを受けると思いますが、ストレスを甘く見るわけにはいきません。

過食の課題だけを捉えても過食症など重篤な症状に至れば身体的治療、精神的治療両面から対応していかなければなりません。

そのような状況に至らないようにできるだけ早寝早起きを心がけ休憩時間には外へ出て太陽にあたりセロトニンの活性化をはかりましょう。

3-2 有酸素運動

さらにウオーキングなどの有酸素運動もセロトニンを活性化させるには有効な運動です。

私の場合ですが、雨が降らない限り毎日、日の出をウオーキング中に迎え全身に日の出の光を浴びるようにしています。

これはなぜか学生時代からの習慣で毎日川の堤防をジョギングしながら朝日を浴びていました。

これがセロトニン優位にはとても有効だとは知りませんでしたが、DNAからの指示だったに違いありません。

3-3 水中運動の活用

次に私が生活習慣の中で取り入れているのが水泳なのですが規則正しい有酸素運動という意味では最高の運動だと思います。

それは水泳が持つ特殊性、すなわち非日常空間であること、人体の基本は水であることです。

そして日本人が一番癒されるところそれは温泉!温泉に浸かると本当に気持ちよく素晴らしい環境です。

温泉にもっとも近くて運動できる非日常空間といえばインドアプールではないでしょうか、

水泳が大好きな方にはぜひ優雅にゆっくりと泳ぐことでリフレッシュされます。

元気な高齢者やハンディキャップを抱えた人たちが毎日大勢プールのウオーキングレーンで楽しく笑顔で歩いていらっしゃいます。

3-4 優しい心を持ち続ける

そして人と優しく接する、スキンシップなど周囲の人との微笑ましい人間関係がセロトニンが活性化する秘訣だと思います。

優しい人との心の触れ合いはこれ以上のリラックスはありません。

愛する家族や同僚、部下に優しく接することにより本来の人間らしさが戻り、すさんだ社会の中にあってもご自分だけは優しい心を持ち続けていきたいものです。

このようなセロトニンを活性化させる対処法こそがストレス解消にとってとても大切なキーワードだと思います。

なぜストレスにより過食にいたるのか!

ストレスが深刻で体内のホルモンバランスや神経物質が異変を起こし様々な症状をきたすわけですが、過食についてはやはり身体の変調に耐えるマインドも必要ではないかと思います。

意思が弱いから過食に至るのではなく、血糖値やインシュリンの作用やストレスによるセロトニンの作用など科学的な原因があるにせよ、なぜ意思はそんなにも弱いのか?と問い直したいと思っています。

4-1 人は本当に弱いのか

なぜ弱いのか?それは人間が弱い生き物だからなのでしょうか。

弱いからこそ、その弱い力を最大限生かして強い効力を発揮できるのではないでしょうか

強くなろうとするのではなく、弱さを受け入れ、弱い力を豊かな知恵、想像力によって強いパワーに昇華させていく。

これが人間たる意思をもつもののあるべき姿ではないでしょうか。

4-2 弱い人間の偉人ガンディー

1900年代の半ば、インドの指導者にマハトマ・ガンディーという偉人がいました。

彼はお金も地位も力もなく一人でインドの解放のためそして、多くの同じ弱い国民のために盾になり続けた人です。

飢餓に苦しみながらも徹頭徹尾その意思を貫き通しました。

そして多くの民衆からの支持を得てインドの独立を成し遂げた指導者です。きっと彼の武器は弱さだっと思います。

4-3 弱すぎる生き物アリ

そして目に見える生き物の中で弱すぎるアリという昆虫もしかりです。

彼らは意思さえありません、ただただひたすら自分の課せられたノルマをコツコツと作業するだけで、淘汰の憂き目に遭わず、この現代をしっかりと生きています。

それはアリのDNAに組み込まれたコツコツ生きるという生き様なのではないでしょうか。

ひょっとしたらガンディーでさえ、強い意思などなかったのかもしれません。

アリ同様にDNAに組み込まれた神からというと語弊がありますが「偉大な何か」の命にひたすら忠実に生きていたのかもしれません。

4-4 人間は弱いからこそ強い

今を生きる人間にガンディーほどの信念は持たなくても、今を生きる生き物なのです。

幾度となく誕生と絶滅を繰り返しながらも子孫として生き抜いて来たのです。

この私たち人間がストレスごときに負ける道理がないと思うのです。

ただストレスに弱いと思う心が育っただけなのではないでしょうか。

過食に立ち向かう意思がなくついつい手が出ていくなどと・・・

私も60数年も長く生きています。

もし、今、食べるものがないほど貧しければ過食などという問題など起こり得ません。

そしてそれほど貧しいというストレスがあるでしょうか・・・

4-5 豊かさが人間を弱くした

私たちは豊かすぎるのだと思います。

そしてもっと便利にもっと快適にと消費を繰り返しているのではないかと思うのです。

以前のような貧しい暮らしには戻りたくはありませんが、あまりにも便利すぎ、そして快適すぎるため、人間の本来のパワーや能力は退化し、弱体化しているのではないでしょうか。

この弱体化は体の免疫力を低下させ、精神的にももろくなってきたのではないかと思うのです。

あるから食べる。なければどれほど食べたくても食べることは不可能です。

まずそこからスタートして本来、人が歩く生き物であることを認識し、日々の暮らしの中で歩くというごくごく簡単な運動を生活習慣の中に定着させていこうではありませんか・・・

4-6 もっと歩こう

少しずつ、食べ過ぎない、もっと歩く!をこれからコツコツと実践していけば自ずと過食という「なぜ」は消滅します。

ストレスも少しずつ緩和され、今までストレスとして認識いていたこともストレスと感じなくなると信じています。

まとめ

なぜストレスに陥るのかなぜストレスから過食になるのかその原因と対処について述べてきました。

少しはお役に立てる情報はありましたでしょうか?

なぜストレスに陥るのかその原因と対処法については別途私の拙稿を読んでいただければ幸いなのですが(仕事のイライラで集中できな貴方!とっておきのコツを伝授

ここで私は長年過食に悩みつつもストレスからくる胃潰瘍、そして胃ガンと経験してきました。

この経験を少しでもストレスや過食に苦労なさっている方々に1日も早く快適で笑顔のある暮らしに戻っていただきたいと切に願っております。

ここまで読んでくださり心から感謝しています。

 

初稿;2018年6月14日